Gレコ、再確認
最近Gレコが公式配信してるので、他に何もすることがなくて暇な時にたまに見るんですが、SFっぽい設定がガタガタでほんとクソですね。
いいところがモビルトイレとうんこしやすいパイロットスーツくらいしかないし。
端々からSFマインドを感じないというか、水の玉とかフォトン・バッテリーとかいうドラえもんのひみつ道具レベルの超技術が世界観の構築に一役買ってないのがある意味すごい。
ものの形は技術的な制約から決まるのに、とにかくすごい技術があることにしたら何でもありになって逆にビジュアルイメージの貧困さが露呈してる。
何なのあの宇宙のサッカーボール。
レイハントンコードとかいう認証システムは、アザの有無を確認するため何万人も服を脱がせて回るアストロ球団並みのスットコドッコイ設定ですよね。
ラライヤさんは地球に降下しようとしていたなら、宇宙エレベーターで宇宙にでていくブロマ・ゼパムじゃなくてベルリ・ゼナムくんと偶然交戦したからいいようなものの、うっかり見つからなかったら行き違いになるところだったろ。
このプロット書いたやつクビにしたほうがいいですよ。アッ富野監督だった!
ラライヤは人格崩壊しなかったら、地球に降りたあとシンデレラのガラスの靴みたいにGセルフのコックピットに人類を片っ端から一人一人乗せてレイハントン家の子孫探しをする予定だったんですかね。遺伝子鑑定の前にもうちょっと絞り込みかけてくれ。
あ、UFOで飛び回って手当たり次第に拉致して人体実験する宇宙人はこれが目的だったのか! っていうネタでもなくて本気でやってんだよねコレ。
しかも無関係な整備士がその場の都合で解除したり再設定したりできるのなんなんだよ。
車の防犯装置で人探しするようなもんだぞ。
遺伝子鑑定でどこにいるかわからない特定の誰かを探すの無理ですよって富野監督の周囲で誰か助言してやらなかったのかよ。
ニュータイプ同士は呼び合うとかなんとなく直感が当たる便利な設定使いすぎて、偶然と作為の塩梅を忘れちゃったんでは。
経営者とか大御所の先生がイエスマンに祀られておかしなこと言い出す状態になってないか。
信者がすごいすごい言ってるのがすごい怖い。
私はこうしてGレコがわかるようになりました、的なレポートなんか信仰告白みたいだもの。
で、外から来たドリカムに『モビルスーツなんてギアでしかない』と言われて『ガイア★ギア』と繋がってウワァーってなったけど時既に遅し。
インターネット軍事起源説とか福島原発の事故は菅直人のせいとかネットのデマにも影響されてそうだし、全く見てないとか言ってネット浸りの可能性がある。
頼みますよ。
あんたが大将なんだからさー。
Vガンダムの方で、母親に見つけてもらうための目印としてヤナギランの種をまこうとするシャクティも、もしかしたら狂気や現実逃避として演出してなくて、本気で健気な描写としてやってたんですかね。
エキセントリックで前後に繋がらない会話や飛躍的な論理、突然キレるキャラクターも、ニュータイプだからとか強化人間化の副作用だと言われてたけど、そういう設定がないGレコも相変わらずだし、ただ人物描写がおかしいだけだったのでは?
Gレコ観てると、富野演出の凄いと思ってたところが全部勘違いだった説が……。
ガンプラもネタの弾切れなら
そろそろ松浦まさふみ先生の『ムーンクライシス』の番では。
松浦メカの股関節と膝関節の構造デザインは、ボールジョイントとポリキャップで思考停止したガンプラの設計に革命をもたらすと思うんですよ。
無理なら『サイバーナイトII』の立体化でもいい。
とにかく松浦メカの、正座で膝がつける合理的構造を見て欲しい。
最近の二足歩行メカと同じ構造してるから。
当時、大河原デザインから派生したカトキメカと松浦メカはモビルスーツデザインのリファインとして拮抗していたんですよ。
松浦メカは関節の構造がガンプラ的ではなかったので、フルスクラッチするには難しくて立体化されなかったのがいまいちマイナーにとどまった理由じゃないかと。
松浦メカはもっと研究されてパクられるべき。
ムーンクライシスこそ公式から存在を危険視される本当のパンドラ文書。
いまだ電子書籍化されないのに語り継がれるフォークロアとなった真の禁書をみたくないか。
そのためにまずアウターガンダムを買おう。
なお、本物のミネバはハマーンに女として育てられた男の子です。
富野監督は何もいってないけど僕には理解る。
シンプルな世界観に逃避してはいけない
シリアの政権崩壊で、無血開城した政権軍の兵士を反政府組織が狩りだして処刑してるのはさっぱり報道されないですね。
これではやっぱり戦うべきだったということなって、元政権軍が新たな反政府武装組織になってしまう。
アサド一族と同じ名前だからという理由で殺された一般人もいる。
武器を持たない人々は暴力の嵐を傍観するだけ。
無力。
街で適当に因縁つけて射殺している勝ち組武装組織の人にとっては、希望は戦争が叶って我が世の春なんでしょうね。
悪のアサド政権と正義の反体制派の戦いという方がわかりやすくて世間ではウケが良いんだろうけど、世の中そんなにシンプルではないんすよ。
2015年にシリアで拘束されて殺された後藤健二氏や湯川遥菜氏は、反体制派武装組織に処刑されたのだけど、健忘症のインターネッターには忘れられている模様。
アサド政権の刑務所はナイーブな人々にはショッキングだろうけど、政治犯の拷問施設は西側にもあるよ。
アルカイダとかISISの奴らとか捕虜になると消えてなくなると思ってます?
実際に消されている人もいるけどね……。
地獄はどこにでもある。
シリア国境ではイスラエルが侵入してやりたい放題やってるけど、シリア側は組織がめちゃくちゃなので何もできない。
悪い政府よりも無政府のほうが最悪ってことです。