バンド界隈における嫌いなものについて発言するなっていう風潮 | Rotten Apple

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少し思うところあったので。
Twitterでロック~ヒップホップ~インターネット~アイドル界隈までフォローしてるんですが、嫌いなものについて発言するなって風潮を作っているのはバンド界隈だけです。パンク~ハードコア界隈は特にそれが強い。他がそうだから合わせろというのではなくて、お金をもらって表現するということは必ずそれに対する評価が伴うのにそれを規制しようとするのがそもそも間違ってる。

あのお店おいしくなかった、あの映画つまらんやったと同じレベルであのバンド好きじゃなかったっていうのがあると思うんですけどね。あのお店味濃いから好きじゃないとか、あのお店前行ったとき不味かったけど新メニューはおいしかったよとかそういうのと同じレベル。
それを好きな人がいるんだから嫌いとかわざわざ書かないで欲しいっていうのを本当に言ってるんなら、それをお店とか映画とか叩きやすいAKBとかEXILEに置き換えても同じことが言えるんですかね。自分の周りにしか想像力が働いていないとしか思えない。

他のシーンはなんでそういった批判を許容しているかというと、そういったネガティブな意見がないと自身やシーンの成熟はないということが傾向からわかっているからです。そして例えネガティブな意見が大半を占めていたとしても、触れられもせず知られないことが一番ダメだってわかっているから。ヘイターは無視しろとか、グチグチ言うお前らに向けて作ってないとは言いつつも発言するなとは言わない。

バンド界隈は嫌いなものについて発言するなとかわかるやつにだけわかればいいという内輪で盛り上がるカルチャーなので聞き手による発信力が非常に弱いです。他のシーンと違ってトレンドという考えが少ないってのもありますが、一回評価されれば同じことをずっと続けていても支持されるしファン層も変わらない。
成熟しないシーンの何が怖いかって他のシーンから敬遠されるんですよ。だからジャンル名で批判されるし、いわゆる音楽好きに総シカト状態なんですよね。本当に良いバンドがいたとしても聞き手による発信力が弱いからその中に埋もれてシーン外に伝わらない。
初めて何かを買うってときに高評価しか投稿できないアマゾンとか何の参考にもならないし、一切レビューのついてない商品とか怖くて手が出せないでしょ。

まとまらなさそうなのでこの辺で。ほんと何十回とこの画像を見たって人いると思いますけど、これに尽きるので最後に貼っときます。

dora



※冒頭の横山健の発言は本記事の主旨と異なっていると「横山健 -疾風勁草編-」の監督@MINORxU氏より指摘を受けました申し訳ありません。該当ツイートは削除されたようなので以下引用。

"目についたから一応言っておきますが、このブログの冒頭で引用されてる映画の中でのこのセリフは”横山さん自身がHi-STANDARDについて悪く言う事”を語ったセリフであって、第三者からの発言を咎めたものではないです。"

意外と反響あったのでリアクションをいくつか載せときます。またTogetterでもまとめてもらいましたので気になる方はどぞ。
『バンド界隈における嫌いなものについて発言するなっていう風潮』についての反応