例えばHi-STANDARDを悪く言う事って簡単なんだけどさ、それで傷付く人っていっぱいいる訳じゃない?音楽ってそもそもその人の人生にどう寄り添うかって俺は一番そこが音楽の素晴らしい所じゃないかと思う訳。(横山健/疾風勁草編)
— AIR JAM bot (@AIRJAMbot) 2014, 10月 26
正に。
何かを悪く言うとか、めちゃくちゃ簡単なこと。
でもそれよりも向こう側でそれを好きな人たちが傷付くことは視野に入っとんのかなあ。
いちいち何かを悪く言うこととか人の目につくところに晒すことじゃないよ。嫌いとかは心にしまっとけばええのにね。
自分がされたら絶対嫌なはずやのに。
— TATSUYA KOBAYASHI (@KICHIKUBACKLIFT) 2014, 10月 26
少し思うところあったので。
Twitterでロック~ヒップホップ~インターネット~アイドル界隈までフォローしてるんですが、嫌いなものについて発言するなって風潮を作っているのはバンド界隈だけです。パンク~ハードコア界隈は特にそれが強い。他がそうだから合わせろというのではなくて、お金をもらって表現するということは必ずそれに対する評価が伴うのにそれを規制しようとするのがそもそも間違ってる。
あのお店おいしくなかった、あの映画つまらんやったと同じレベルであのバンド好きじゃなかったっていうのがあると思うんですけどね。あのお店味濃いから好きじゃないとか、あのお店前行ったとき不味かったけど新メニューはおいしかったよとかそういうのと同じレベル。
それを好きな人がいるんだから嫌いとかわざわざ書かないで欲しいっていうのを本当に言ってるんなら、それをお店とか映画とか叩きやすいAKBとかEXILEに置き換えても同じことが言えるんですかね。自分の周りにしか想像力が働いていないとしか思えない。
他のシーンはなんでそういった批判を許容しているかというと、そういったネガティブな意見がないと自身やシーンの成熟はないということが傾向からわかっているからです。そして例えネガティブな意見が大半を占めていたとしても、触れられもせず知られないことが一番ダメだってわかっているから。ヘイターは無視しろとか、グチグチ言うお前らに向けて作ってないとは言いつつも発言するなとは言わない。
バンド界隈は嫌いなものについて発言するなとかわかるやつにだけわかればいいという内輪で盛り上がるカルチャーなので聞き手による発信力が非常に弱いです。他のシーンと違ってトレンドという考えが少ないってのもありますが、一回評価されれば同じことをずっと続けていても支持されるしファン層も変わらない。
成熟しないシーンの何が怖いかって他のシーンから敬遠されるんですよ。だからジャンル名で批判されるし、いわゆる音楽好きに総シカト状態なんですよね。本当に良いバンドがいたとしても聞き手による発信力が弱いからその中に埋もれてシーン外に伝わらない。
初めて何かを買うってときに高評価しか投稿できないアマゾンとか何の参考にもならないし、一切レビューのついてない商品とか怖くて手が出せないでしょ。
まとまらなさそうなのでこの辺で。ほんと何十回とこの画像を見たって人いると思いますけど、これに尽きるので最後に貼っときます。
※冒頭の横山健の発言は本記事の主旨と異なっていると「横山健 -疾風勁草編-」の監督@MINORxU氏より指摘を受けました申し訳ありません。該当ツイートは削除されたようなので以下引用。
"目についたから一応言っておきますが、このブログの冒頭で引用されてる映画の中でのこのセリフは”横山さん自身がHi-STANDARDについて悪く言う事”を語ったセリフであって、第三者からの発言を咎めたものではないです。"
意外と反響あったのでリアクションをいくつか載せときます。またTogetterでもまとめてもらいましたので気になる方はどぞ。
『バンド界隈における嫌いなものについて発言するなっていう風潮』についての反応
ちなみにというか発信者の立ち位置として、「嫌いなものへの発言」は「好きなものへの発言」と大体同じ価値がある。両方とも発言の傾向を(数をこなして)明らかにすることで信頼ある情報になる。弱点は、「その発信者の個性を認識する必要がある」ということ。匿名だとただのノイズだよー
— 畳色 (@m0559reen) 2014, 10月 28
ただ、下の記事では嫌いなものについて発言するなって風潮を作っているのはバンド界隈だけって書いてあるけど、案外リスナー側にもそういう人はいると思う。製作者が自分の作品貶されて悲しむのは分からんでもないけど、絶賛しか受け付けませんって人はそもそもSNS向いてないような気が…
— 黒水 (@opeth0721) 2014, 10月 28
アクションに対するリアクションの話だからキリがないと思うけどなぁ。
作品→評価→否定に対する意見→その事に対する意見→それに対する意見→………
その途中の気に入らないところを汲み上げてバンド界隈は云々てのはナンセンスかなぁ。
— コガヒロユキ (@infrokoga) 2014, 10月 28
Twitterで影響力ある人の一言で誰かの人生を激変させることもできるからね。パンクとかはバンドマンがフォロワーに対する影響力強いし、バンドマンはだいたい不良や感情型人間だから勢いで呟いたりしちゃうしね。普通のリスナーが日常で呟いたことがディスられて炎上とかかわいそうだよね。
— 柴田匠2015/1/3ワングラやります (@MINORLEAGUE_TAK) 2014, 10月 28
みんな言いたい事あるなら言えば良いと思うけど、匿名で言われるのは嫌かな。片方だけ顔が見えないのってやっぱ『フェア』じゃないじゃん。匿名じゃなきゃ何言ってもいいと思うな。
『バンド界隈における嫌いなものについて発言するなっていう風潮』
http://t.co/4Gc63Pq73N
— \(^o^)emoおじさん(^o^)/ (@Nabeckhamsenpai) 2014, 10月 29
何を言うにも覚悟が要る。覚悟が要るから言う前によく考える。覚悟のある言葉は良くも悪くも相手の心に届く。少しでも相手の素性が分かればその根拠に思いを巡らせる事が出来る。間違ってたらお互いちゃんと謝る。多分実生活と一緒。俺はそう思うなぁ。
— \(^o^)emoおじさん(^o^)/ (@Nabeckhamsenpai) 2014, 10月 29
音楽だろうが何だろうが人に何かを届ける側の人間は批評されて当然。それを制限しようとしたり、排除しようとしたりする事自体がどうかしてると思う。「文句があるなら直接言え」とかお客に言っちゃう奴も、嫌なら見るな(聴くな)とか言う奴もほんまセンスない。人前に立つ資格ないと思います。
— Yasumasa Okise (@DISASTER_POINTS) 2014, 10月 28
例えば俺が自分のバンドや音楽をディスられたら絶対に腹が立つ。でもそういう人もいるだろうし、嫌いな奴がいても当然やし、それが何か発信するって事やと思う。世の中に自分自身を出したがるくせに、反対意見を捻じ伏せようとする、片道切符の発信なんて、ガキじゃあるまいしみっともない。
— Yasumasa Okise (@DISASTER_POINTS) 2014, 10月 28
「批判を許容すること=シーンの成熟に繋がる」かと言われたらそれはわからないが「ネガティブな意見がないと自身やシーンの成熟はない」てのは多いに頷ける。そして「バンド界隈の嫌いなものについて発言するなという風潮」も正直確かにあるなあ~て思っちゃった。恥ずかしながら自分もその傾向あるし
— RIDDLE俊輔 (@shunscale) 2014, 10月 29
俺はすぐに嫌いなもん嫌いと言ってしまうな。面白かった。「ロットンアップル」てブログのタイトルが最高。
— RIDDLE平野崇尋 (@riddletkhr) 2014, 10月 29