NATROMの日記 さまの「信仰と狂気~吉村医院での幸せなお産 」を読みました。
天漢日乗 にも詳しくあります。
幸せなお産 (NATROMさんの記事ではリンクが切れていますが、コメントに竹まつ氏本人が現れ、ブログの方へ誘導されたのでリンク先を変えました)
ウェブ魚拓 (コメント者に指摘される前の原文)
竹まつという方のコラムにおいて取り上げられた、出産についてのお話です。竹まつ氏は有機農法やビオ、オーガニックとかにはまっているようで、10年も肉や牛乳も摂っていないそうです。まあ、有機無農薬やマクロビオティックを信仰したりするのは、本人の自由ですから、好きにどうぞって感じで構いませんが。
まあ、私だったら肉や牛乳を食えないとなったら、ストレスで早死にしそうですが(笑
それはさておき、氏は出産も自然?が良いらしく、自然な経膣分娩を行うために様々な助産院、病院を回ったようですが逆子であったり骨盤の形が悪いなどでどこの診断でも断られたようです。しかし「100%自然な分娩」を標榜して経膣分娩を勧めているらしい吉村医院では「産道もめちゃめちゃやわらかい・・・バリバリの安産です。」などと診断されたようで、帝王切開を勧める産科医院を無視し、吉村医院へ転院。
そして予定日を一ヶ月も過ぎた後に陣痛が来ても3日間生まれず、結局はよその病院に転送になり緊急帝王切開となりました。
ぎりぎりになっての転送で、ただでさえ周産期医療の現場が荒廃しつつある中、転送先の病院でも相当の苦労をしたかと思いますが、何故か出産後はすぐに吉村医院に再転院したようで、そしてこの子供は出産後3日で死亡しています。でも吉村医師のもとで「自然なお産が出来た」と感謝し、帝王切開をしてくれた病院に対しては感謝もなく逆に批判しています。
この件についてNATROMさんは非常に辛らつな取り上げ方をしています。コメント欄にも様々な意見が寄せられ、ほとんど同感です(中には変な人もいますが)。
ものすごく気持ち悪いです。自然とかオーガニックとか、そんなに価値がありますか。ここまで来ると本気で、反社会的カルトのようなものです。破壊的カルト・自然教ですよ。
この事例では、そもそも転送しての帝王切開が無ければ児はもちろん母親も死亡していたと思われます。最初からちゃんとした病院に入っていれば子供も健康に生きていた可能性は高いでしょう。その点を無視して、それでも自然分娩を賞賛し、西洋医学や科学を否定するなら社会にとって邪魔なだけです。個人の勝手で済む話で無く、有害です。社会のリソースは有限なのですから、無駄遣いは出来ません。
「自然な分娩」に頼ると、児も母親も死亡率は跳ね上がります。西洋医学が無くなれば日本国民の平均寿命は30年は縮むでしょう。昔は猛威を振るっていた伝染病を防いだのは化学の力です。有機農法を全面的に実行していた江戸時代は、割合的には今よりもはるかに農民の数が多かったにもかかわらず、ちょっとした気象の変化ですぐに大凶作が起こり大量の餓死者が出ていました。台風4号の猛威で沖縄や九州の農産物が打撃を受けましたが、食品流通がなかった昔だったら現地の人はどうなるでしょう?
自然教の方々は自然をなにやら美しく優しいものと考えているようですが、オーガニックの素晴しさを唱える人に限って自然のことを全く知りません。そもそも、自然教が最もたくさん生息している場所は都会のど真ん中だったりしますね。本当に気持ち悪い。
koume
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