メディア業の将来 | 椿ブログ

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いつも愛読している業界人間ベムさんの「広告業の将来 」を読みインスパイアされたので、勢いで「メディア業の将来」を書いてみる。


環境が変わる中で、いかに変化に対応できるかが、今後の成長曲線に大きく影響を与えるのは間違いないはずです。


メディア企業の将来についてのイシューは大きく分けると二つ。カッコ内は環境の変化。

1.広告販売のあり方
(メディアリスクの高まり、アドネットワーク活用を始めとした2ndステージの概念)

2.コンテンツのあり方
(UGCの台頭、オープン化、プラットフォーム化の中でのコンテンツホルダーとしての考え方、そしてパーソナライズドの流れ)


まずは1.について。


広告枠の販売需要がじわじわ下がり、三年前は売れた枠がまだ同じように売れている枠を持っているメディアは殆どないでしょう。五年前の「エントリー」制度、需要が多すぎたので平等にすべくいっせいのせでしか申し込みできなかった枠が存在した事自体、相当懐かしい。


もともとインターネット広告は(一部を除き)原価率も微びたるもので適正価格などもないかもしれないが、販売単価はじりじり下がり続け、もはや割引が常になり期間保証からページビュー保証、クリック保証、成果保証、どんどん広告主にとってリスクの低い条件に成り下がっていく。広告会社は広告主のリスクが低い広告を売ってくるようになってくる。そしてメディアがリスクを持ち始めるようになる。


なぜメディアがリスクを負う必要があるのか?と突っぱねてそのまま強気の価格を守っても待ち受ける結果は販売減少。


どういうメディアが生き残るのか?それは

1.リーチ規模がでかい、
2.効果に強い(目標獲得単価を達成すること)、
3.広告主がまさに求めるニッチなAudienceにリーチしている。

これら三つのうちどれかにエッジが立っていないと「中途半端」で売れない。もはやどれかになるしか生き残る道はない。


もしくは広告の他に今流行りのカジュアルゲームとかコンテンツ有料課金とか、攻めにでてみるのも手だけど、自分達で始めるにはもろもろ畑違いで、優秀な人材を揃えていない限りはあまりにリスクとコストが高い。


ここで1,2,3を実現してくれるのが「ターゲティングカンパニー」の存在。広告枠を束ねて規模を大きくし、アドテクノロジーを使う事で効果を良くして効果重視でも単価を高め、あらゆるAudienceデータを集め広告主が求めるエンゲージしてくれるであろうAudienceにターゲティングする事ができる。


ただ、そのソリューションはもとより、変化の実態を受け入れられずに、売上が減っているが何とかならないか?というのが今のステータスが多いと思うので、まずは実態を受け入れること、そして問題点を明確にする、そしてソリューションを使う第一歩を踏み出す、


そしてメディアの広告営業の未来像は、広告代理店の窓口ではなく様々なソリューションの中で一番収益が高い手法で運用するトレーダーに。


三年以内にオンライン広告の34%が非保証(純)広告=2ndステージとなる、とPubmaticが言う話は、もう少し早く多くなるかもしれませんね。

2.についてはまた別途!

このネタは是非LD田端 氏節を聞いてみたいです。