「安倍さんが原発推したいのならどうして山口で最終処分場を受け入れると言わないのか」倉本聰さん
安倍さんが原発推したいのならどうして山口で最終処分場を受け入れると言わないのか!
欲望のままに突き進み、未曾有の原発事故。誰も責任を取らないなか安倍首相が原発推進していることについて、脚本家の倉本聰さんがこう厳しく批判しています。壊れないものをつくってはいけないと語り、資本主義の本質にも触れているところはさすがです。ゴールなきマラソン、資本主義のなかで国民の安全より経済が優先させる政治。立ち止まって、もう一度大事なことを確かめていくこと、自分だけという狭い価値観から社会へと目を向けていくことも私は今こそ大事なことだと思います。
赤旗日曜版 1/22
日本人は戦後ゼロからの復興ということで走りだしたわけですよね。最初のゴールは『三種の神器』(テレビ、洗濯機、冷蔵庫)。通り過ぎると次のゴール。ゴールのないマラソンなんて走ったら、人間は心臓まひを起こして死んじゃいますよね。哲学が欠けていたと思います。
大きな事故が起こってしまったのに、原発をつくった人、運用した人、それで稼いでいる人たちは裁かれない。使用済み核燃料の問題も解消していないのに、再稼働を進め、外国に輸出しようとしています。この責任、誰が取るんですか。安倍さんがそんなに原発推したいのなら、どうして故郷の山口で最終処分場を受け入れると言わないんですか。
要するに資本主義社会っていうものはそういうものなんでしょうね。これからは壊れないものをつくってはいけない。壊れないと新しい商品が売れない。それが資本主義の時代。