10月に入ってCAリワードポットタップCAビート
と立て続けに3社を設立しました。
7月に設立したアプリポット も含めて今年4社目。

昨年も4社設立して3社が1年で黒字化という

非常に好成績を収めたけど、本来、新規事業は
そんなに高確率ではありません。
むしろ、ほとんどの新規事業は失敗する
と考えたほうが現実だと思います。

私の立場から見ても、
全部成功するに違いないと思って設立してますが、

たとえ何社か失敗したとしても

大きく成功する会社が1社でも輩出できれば
それで良いとも考えています。


今日の新会社の経営陣とのミーティングで、

目論見の甘い事業案が出てきたので、


「もっと自分たちの厳しい現実を直視して、

自分自身の能力を疑え」

「それでもなんとか突破口を見つけて、そこから
ブレイクスルーする方法を考えるしかない」


と少し厳しめの話をしました。

よく、どういった起業家が成功する確率が高い
ですか?と聞かれて、

「志は高いんだけど、やってることは手堅い」

と答えているのですが、

身の丈ばかり考えて小さくまとまるのも、

夢や志ばかりでかくて、現実が見えてないのも

どちらもダメだと私は思います。

1.まず現時点の自分たちの能力を的確に把握し、

2.そこにその期間の成長見込み分を上乗せして、

3.1に2を足した能力でできる最大限のところに

何とか突破口を見つけて勝負する。

その後は実績を積み重ねて、1~3の繰り返しです。

夢や志がでかいためか、3のところが実現不可能な
ところにぶっ飛んでいる人が結構多いです。

高い志を抱き、
それに対する理想と現実のギャップを、

日々会社と人材を成長させつつ

歯軋りをしながら毎月毎年埋めていくのが

起業家の仕事だと、私は思っています。



ネット業界は今局地的に勢いづいていますが、

外部環境が良い時期は、
ネットバブルの頃もそうでしたが、

新規事業に対する目論見が甘くなりがちです。

たまにいい加減なのに何故か上手く行ってしまう

経営者も現れますが、長い目で見れば

結局みんな居なくなるだけです。

新規事業を始めるときは、
当然「絶対成功するんだ」という強い気持ちが
大事なのですが、
その反面「非常にリスキーである」という臆病さ
が必要です。
そのハイリターン面とハイリスク面の認識に対する

バランスの悪さを最近少し感じ始めてたので、

こんなブログを書いた次第です。