「ねえ、今度、異動なんだって?」
「(何で、あなたが知っているのよ?!)」
たまにありますよね。この人に話した覚えがないのに、何で知っているのというシチュエーション。
大抵はコピーとっているときや机の上に何気なく置いて席を外したときに見られたという場合が多いと思います。でも、うっかり見ちゃったという場合、あちらこちらに吹聴したりはしませんよね。まして、それを使って、自分に都合が良いように何かするなんてことは。
昨日、一昨日のエントリは第15回図書館総合展のフォーラム「“武雄市図書館”を検証する ニュースとなった〈武雄〉から〈公立図書館界〉がみえてくる」について書いたのですが、このフォーラムでなぜか、上記のシチュエーションに近いものが。
このフォーラムでのやりとりは、こちらに文字に起こしたものが掲載されています。
問題の箇所は後半部分にあります。コーディネーターである立命館大学文学部の湯浅俊彦教授の言葉、3段落目の冒頭です。
「今年も本当にここに来て、参加者の名簿をもらったのですが、」
この言葉に続いて、会場に来ている参加者を指名しています。
へ、参加者の名簿?なんでそれを主催者じゃなくて、ゲストであるコーディネーターがもらってるの?
フォーラムを聴講するには申し込みが必要で、その際、主催者に氏名や所属等の情報が渡ります。これらは個人情報です。講演会等でこのような情報を収集する際、一般的には
「収集した情報は、当日の受付業務以外には使用しません。」等の、断り書きが示されます。今回のフォーラムの申込時に、これに類似した文言を見たかどうか、記憶がありません。
湯浅教授の言葉、もう少し詳しく起こすと、次のようになります。
「ここにですね、あの、私も本当にここ来て、この参加者名簿っていうのを、え、極秘のといいますか、もらったんですけど、」
この言葉が発せられたとき、会場から、次のようなツィートが書き込まれました。
「おっと、個人情報垂れ流し」
「湯浅氏がフォーラム参加者名簿から指名を始めた」
「なんで、参加者名簿見て、名指しして発言求めてるんだろう?参加者名簿(個人情報)の目的外利用では?」
私自身、フォーラム終了直後、会場にいた方と名簿の利用について、あれはおかしいのではないかと話し、帰宅後、またその後もツィートしています。
“武雄市図書館”を検証する | 第15回 図書館総合展 http://2013.libraryfair.jp/node/1653 @libraryfairさんから
このフォーラムを聴講しましたが、モデレータが事前申込者リストから会場での質問者を指名していました。個人情報の目的外使用だと思うのですが。
重要な補足:「私もここに来て参加者名簿って言うのを貰ったんですけど、極秘の。」
なぜコーディネーターは参加者名簿をもらえたのか?本来、参加者名簿は会場管理、連絡等にのみ使われるべきものではないのか?パネラーにも渡されたのか?
#図書館総合展 #武雄市図書館 #たけお問題
元ツィート
さて、このブログをご覧下さっているあなた。もし、あなたが講演会やコンサートに行ったことを、全然関係のない人に知られたとします。私が今、ここに書いているように、公開が前提の場所に、自分で書き込むのは別として、通常、公開されないことが期待されているものが公開され、それで知られたとしたら、どう、思いますか?
さて、このブログをご覧下さっているあなた。もし、あなたが講演会やコンサートに行ったことを、全然関係のない人に知られたとします。私が今、ここに書いているように、公開が前提の場所に、自分で書き込むのは別として、通常、公開されないことが期待されているものが公開され、それで知られたとしたら、どう、思いますか?
コーディネーターの言葉にも「極秘の」とあり、通常は公開しないものだという認識があるようです。引き続き行われた2名の指名に対し、応答はありませんでした。
「本当にいらっしゃらないですか?どっかに隠れてない?」
もしかしたら2人とも、いらしたのかもしれません。でも、事前承諾も何もなし、参加者名簿を見ながらの指名に対して、答える義務があるのでしょうか?
あなたなら、どうしますか?