ABCラジオの「誠のサイキック青年団」での不適切発言による北野誠さんの事実上の芸能界追放劇ですが、松竹芸能やABCラジオが何も原因を説明していないことで、様々な噂が飛び交っています。
この様な不適切発言から謹慎となる場合、その不適切発言が具体的に何であったのか?所属先が明らかにしなくても、ネット上などで明らかになる場合が多いのですが、北野誠さんの追放劇では、これと言って特定には至っていないようです。
ただ、いずれにしても紙面上やネット上で噂になっている人々は、芸能人であったり政治家であったりと、公人の一面も持っている人たちばかりです。
原因を隠すのではなく、公にすることの方が事態は沈静化していたと思うだけに、初期対応のミスとも言えるかもしれません。
(きっと、こんな大騒ぎになるとは思ってなかったのでしょう)
ところで、飛び交っている噂の登場人物ですが、小倉優子さんや藤原紀香さん、山本リンダさん、麻生太郎首相などなど…
これらの人たちは、間接被害を受けているわけですから、やはり事実を公表した方が良かったのかもしれません。
(発言内容に問題があるなら、誰に対するものであったのか?という事実だけでも)
ところで、北野誠さん追放劇の主役ではないかと名指しされた団体に創価学会があります。
実際、ネット上では北野誠さんが放送で話したとされる創価学会への中傷の内容も掲載されており、関係者(共演者の竹内義和さんなど)が否定しても、その噂は信憑性を持って駆け巡っています。
また、芸能プロダクションのバーニングプロダクション説も根強く、関係者が真実を明かさないというスタンスに立つ以上、様々な詮索が続くことは仕方ないのかもしれません。
一方で、今回の北野誠さん追放劇は、様々な抑止力を生むことになりそうです。
そして、北野誠さん追放劇で懸念される影響は、この自主規制や抑止力なのかもしれません。
放送産業は免許産業です。
その一点だけでも、与党政治家からの圧力には弱い側面があります。
また、創価学会は、ラジオ局に対しては巨大なスポンサーです。
そして、新聞各社にとっても大スポンサーであるのと同時に、聖教新聞の印刷の発注先という大クライアントでもあります。
今回の追放劇で、新聞などのメディアが歯切れが悪いのは、この点にあるという指摘は数多くあるようです。
北野誠さん追放劇の原因が何処にあるのか?という問題はきっと様々な説が流れつづけることでしょう。
しかし、北野誠さんの追放劇の真実よりも、波及効果として政治家や創価学会への自主規制が強化され、抑止力が高まることの方が問題として根深いものがあるように思えます。
そして、北野誠さん追放劇は、小沢一郎事件と共通している何かを感じると書いたら私自身の妄想が強すぎるのでしょうか?
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不可解な事件です
北野誠「不適切発言」の中身とは ネットで様々な憶測広がる (J-castニュース)
毒舌が売り物だった、人気タレントの北野誠さんの21年間続いたラジオ番組が2009年3月で突然終了し、ブログも09年4月11日に削除された。4月13日の生放送のテレビ、ラジオの出演も取り止めになっていた。北野さんの所属事務所は「迷惑をかける発言をしたための謹慎処分」と話すが、どの発言が問題なのかの説明はなく、ネットでは様々な憶測が広がっている。
21年間続いた番組が何の説明もなく終了
北野さんは09年3月8日のラジオ番組「誠のサイキック青年団」で、
「非常にお詫びしなければならない出来事になってしまいました。いろんな事情が重なりまして」
と話し、3月、4月に開催される予定だった同ラジオ番組のイベント中止を、泣きじゃくりながら明らかにした。もう一人のパーソナリティーの竹内義和さんは、番組スタッフや所属事務所と話し合った後、
「僕らも(イベント中止を)決断せざるを得なかった。なるほど、ということで」
と説明。何が関係者の間で語られたのかは明らかにしなかったが、21年間続いたこの番組自体、何の説明もなくこの回で終了した。
さらに、北野さんのブログも、ファンへの終了挨拶もないまま09年4月11日で突然削除。09年4月13日のレギュラー生放送情報番組や、ラジオ番組にもその姿はなく、「欠席」の理由も語られなかった。番組を見た視聴者によれば、09年4月13日の放送は、「北野さんは元々出演していなかったような対応」だったとしている。
放送局も、所属事務所も、北野さん自身からもこうした一連の事態の原因について何も語られないため、ネットでは様々な憶測を呼んでいる。その中で最も多いのが不適切な発言。もともと北野さんは毒舌が持ち味で、93年には歌手の山本リンダさんのヘアヌード写真集を「サイボーグのような体」などと酷評。名誉毀損として一億円の損害賠償を請求された。この時は謝罪会見を開き事態は収まったが、その後もかなりキツイ発言を繰り返してきた。
ネットでは、今回は芸能生命を奪われるような事態であり、どの発言がこれほどまで影響力を生んだのか関心が集まっている。「宗教団体を非難したからでは」「政治家の愛人の名前を暴露したからでは」「人気アイドルの店を叩いたからでは」など様々な候補が挙がっている。
宗教団体との関係を共演者が否定
そうした中、ラジオ番組で一緒だった竹内さんは09年4月12日付けのブログで、宗教団体からの抗議が原因という議論は、自分のブログのタイトルが根拠になっていて、それは誤解だとし、
「何も考えずに付けただけなので。僕は、個人的に宗教はあまり好きではありませんし、宗教の矛盾点を声だかに訴えたりもしますが、宗教活動や宗教を信じる権利は全力で守りたいし、守るべきだと思います」
と、宗教団体との関係を否定している。
岡田斗司夫さんは、09年4月12日付けで、今回のネット上での騒動について書いている。ファンが「真相は?」「事務所や番組に抗議しよう」と騒ぐのは北野さんにとって逆効果だというのだ。北野さんは現在、「取り扱い注意物件」の立場であり、所属事務所は「とりあえず今は目立たないようにさせよう」と配慮している可能性がある。そうした事態だからこそ、
「必要なのは励ましだったり応援であって、『誰が悪い?』という犯人捜しじゃないんだよね」
と訴えている。
北野さんの所属事務所の松竹芸能にJ-CASTニュースが聞いてみたところ、問題発言は一つではなく、「ラジオ、イベントでもろもろお騒がせしている」ということだそうだ。特に最近行われたイベントで、
「一部の来場者に、誤解を受けるような発言をし、ご迷惑をかけてしまった」
からだそうだ。ラジオ番組やブログの終了、テレビ出演辞退はいずれも、謹慎処分と解釈していいという。すでに、テレビ局に対しては09年3月に「謹慎させます」と伝えていたという。