党の特別会計仕分けプロジェクト・チーム(PT)の報告会が終わり、その後、行政刷新会議本会議で今月下旬の仕分けの本仕分け人になりました。おまけとして、再度、班の主査を蓮舫大臣から指名されました。これまでの国土交通省、法務省、総務省の特別会計に加え、農林水産省関係の特別会計も担当することになります。


 我が班は長妻前大臣、本多平直代議士という先輩議員に加え、党のPTのワーキングチーム(WG)でも一緒だった岡田康裕代議士、花咲宏基代議士と、別WGで精力的にやっておられた長島一由代議士でやっていくことになります。国務大臣経験者を擁するチームの主査というのは荷が重いですが、期待に応えられるように精進するだけです。


 そんな中、一部報道に「民主報告書、9特別会計廃止の方向。一般会計化へ。」みたいな記事が出ました。私のところにも各紙からお電話があり、「あの記事の真偽はどうなのですか?」という照会を受けました。


 まあ、報告書の策定に深く噛んだ者としての正直な感想としては「うーん、そういう抽出の仕方が絶対に不可能とまでは言わないが、自分の担当した部分については、そういうトーンで書いたつもりがないんだけどなぁ。」というくらいのところです。以前も書きましたが、私は特別会計に関する主たる論点は「ガバナンス」だと思っています。特別会計で100%ガバナンスが効くのであれば、それは特別会計の方が良いわけです。今回はそのガバナンスが効いてないところにメスを入れようというわけですから、仕分け後の絵姿は色々な形態があり得るでしょう


 今回の記事で相場観が出来上がってしまい、例えば廃止される特別会計の個数が9に満たなければ「目標達せず」とか書かれるんですかねぇ。それはそれでマッチポンプ的で不本意ですし、事の本質とは大きくかけ離れていると思います。少なくとも主査としては、そういう考慮に引きずられすぎないよう心構えを持っていくつもりです。


 それにしても、紙にすると必ず何処かから外に出ますね。党のPT報告書全部を持っている人というのはそれ程多くはありません。こういうところの保秘体制が十分じゃないから、日本の政界というのは全体として信頼度が低くなってしまうのです。困ったものです。