「クジラの祖先は陸上で出産」

http://ameblo.jp/oldworld/entry-10206814025.html


の続き。


海の中で一生涯過ごし、出産も水中で行うため

クジラやイルカの出産は尾から産まれる逆子ですが、

水中で一生涯を過ごすジュゴンなどの海牛類は

イルカ同様に逆子での出産するはず。


ジュゴン  学名(Dugong dugon
川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba-ジュゴン

イルカとジュゴンは体形は似ているものの全く違う系統。

イルカはウシなどの偶蹄類に近い仲間。ジュゴンはゾウに近い仲間。

果たして出産スタイルは同じなのか。


その問いに

まだらイノシシさんから

「世界で唯一ジュゴンをペアで飼育している

鳥羽水族館に問い合わせてみたら?」

とコメントを頂いたので

鳥羽水族館 にメールで質問をぶつけてみたところ、

早速に返答をいただきました!


Q.私

「突然のメール失礼します。大阪在住の川崎と申します。

ジュゴンの出産についての質問です。

イルカは一生涯を水中で過ごし、出産も水中で行われ、

溺れないために逆子で出産すると聞きます。

ジュゴンも水中で出産すると思うのですが、イルカと同じく逆子で

出産するのでしょうか?」


A.鳥羽水族館

メールありがとうございます。

さて、ジュゴンの出産についてですが、イルカと同じように
基本的には出産時尾ビレから出てきます。

ですのでこれを逆子とは呼ばないかもしれませんね。

余談ですがなぜ尾ビレから出てくるかといいますと、
母親のおなかの中で尾ビレが丸まって入っています。
尾ビレから出てきて数時間ほど母親の泳ぐのにあわせて
どんどん尾ビレが堅くなり産まれたと同時にすぐに泳ぎだし
上手に泳ぐのと呼吸できるようにするためと考えられています。

しかしながら当館でも出産時逆子で頭から出てきたイルカもおります。
この際はかなり出産(分娩)の時間が早いです。
しかも泳ぎがぎこちないという印象がありますね。


との事だそうです。
イルカやジュゴンの場合、頭からの出産が「逆子」と
呼ぶべきだそうです。

海中での出産。
出産は出血をともない、
わずかな血の臭いを嗅ぎつけるサメに襲われる危険。
また尾からの出産は時間もかかるそうで、
海中での出産はいろいろとリスクがあるようだ。
それでも
一生涯、海を生活の場として選んだイルカやジュゴンは
不思議ですね。