日本の国運をかけた菅内閣打倒運動である。(中川秀直) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

日本の国運をかけた菅内閣打倒運動である。(中川秀直)


一部のメディアに「そもそもいま首相の進退を論じている場合なのか。危機のさなかには、足を引っ張るのではなく、力を合わせる。そんな当たり前のことができない政治のありさまには、うんざりしてしまう。」という声がある。

しかし、私は一国会議員として、現政権の現在の原発対応、震災対応を支持できない。罪を犯したのに、罪を隠ぺいすることを見逃せない。

メディアのみなさんも、いずれ将来、歴史の法廷に立つことになる。あの時は知りませんでした、想定外でした、ではすまされないだろう。それだけの責任と決心をもって言論活動を続けて頂きたい。

非常時においては、最高司令官たる内閣総理大臣の資質、見識に国の運命がかかる。

今日の非常時において、わが身の延命を最優先する内閣総理大臣に「力を合わせる」ということは、政治家の責務を放棄せよといっているに等しい。

これはただの権力闘争ではない。「菅降ろし」などというものではない。この言葉は内閣打倒の運動を矮小化するためのものであり、暗に菅内閣支持を強要するもので、結果として現政権の政策の支持を強要するものである。

今やらなければならないのは、誤った震災対応、原発対応を1日も早く軌道修正させるための、日本の国運をかけた菅内閣打倒運動である。

政治家には次の選挙のために仕事をする「政治屋」なのか、今の子どもたちが大人になる20年後の日本のために仕事をする「政治家」なのかが問われている。我々政治家が歴史の法廷に立つ時、「想定外でした」ということは許されない。
(5月21日記)中川秀直