農業は人類最大の発明と言われている。
農業が大集落を可能にし、産業も学問も生み出した。
農業なくして文明など築けなかった。
こうして平和に暮らせるのも農業のおかげなのだが・・
農業は最初から土壌を必要としていなかった。
昔も今も、必要な作物だけを量産する為に年に何度も表土を耕し続けている。 それがどのようなことなのか、いまだに気付いてはいないからだ。
生き物達が築き上げた表土の仕組みはそこになく、元からあった表土だけでなく森林の消失も続いている。
環境の崩壊、生物多様性の崩壊、絶滅危惧種、海洋汚染、温暖化、飢餓、貧困・・
警告は鳴らせても誰も止めることが出来ない。
農業は土壌作りから入り、野菜作りが始まる。
相当な労力も経費も費やし、それなりの苦労も多い。
そもそも植物は人の手助けを必要とせず、その営みは陸への進出以来数億年も続いているのだが、その植物族の知恵はまったく活かされてはいない。
土壌とは地上すべての生命の誕生と暮らしと消滅の聖域であり、人間に作れるものではなく、植物もまた、その仕組みさえわからない人間に作れるはずもない。
砂漠化を招く農業は明らかに間違っている。
食糧生産という人間の目的は果たせても、表土の維持が出来なければ、大切なそれさえも失ってしまう。
失い続けた結果が現状であり、負の遺産だけが地上に広がって行く。
雨量の多い国で培われた農法は、雨量の少ない国には通用せず、そのツケは川の水や地下水にまで及び、その農法もまた行き詰まり、衰退の一途をたどっている。
農業の在り方を変えれば表土は復元するのだが、変えることも出来ない。
何時まで経っても食糧危機は解消せず、農法が変わらないのは近代農法以上の生産効率のある農法が見当たらないからだ。
砂漠に住む人々は5億人、ヨーロッパ人よりも多い。
地下水に頼ったサウジアラビアでの大規模農業の夢は消え、ヨルダン川の水も野菜となって消えつつある。
インド、中国などの大国も地下水の枯渇が迫っている。
以前から警鐘は鳴らされていたにもかかわらずどうにも出来ない。
食糧の生産を止めることが出来ないからであり、止めなければ問題はない。
生産を止めず、現農法より収量が増し、地下水を大量に使わず環境を永久に破壊しなければ苦情も出ない。
誰も困らないどころか多くの生き物達も喜ぶだろうな。
そう難しいことでもなく、余計なことを省けば済む。
土壌の仕組み、役割、協生理論・・
早くテキスト作らんとな。
世界の壁、常識の壁が厚過ぎて 農法実践よりも・・
当たり前の仕組みをわかりやすく表す方が余程難しい。
命を繋ぐ食べ物
http://ameblo.jp/muu8/entry-12180578835.html