植物の歴史からその役割を明確にしたが、草木が密生して表土を覆い尽すことで保水、蒸発を防いでいる。
植物が柔軟で強靭な根を張り巡らすことで表土の構造を崩壊から守り流出を防ぐ。
木の根は鉄筋の役目、草の根は枯れることで空洞となり、通気性を保ち、保水性をも保てる。
わずか数十㎝の表土に、微生物や昆虫などの生命活動に理想的な条件を整えたのだ。
ここから全ての生命は誕生、表土を基盤に生を営んでいる。
そしてここで生を終えて分解され、微生物と植物の力で元素に戻される。
地表と地下の空洞内で全ての有機は微生物に分解され無機となり、雨が降れば水に溶けてイオン化、地下に沁み込むと植物の根が全て吸い上げる。
それを再び有機物として虫や動物に食べさせることで地上に分散、これを繰り返しながら生命は循環している。
やがて有機は空気と水に戻り、ミネラルなどの微量元素は表土に戻り再び生命の核となり、その量は常に安定している。
植物族は有機をリサイクルしているのだ。
死骸や残骸が多ければ「有機過多」となり健全な表土は保てない。
草類は自らの細胞を大きく膨張させることで余計なものをすべて吸い上げ地上に戻す。
この土壌浄化の仕組みを、植物が喜んで立派に育つと人間は勘違いしてしまった。
人が与えた肥料などの不要物で肥大した植物は本来のミネラルバランスが崩れ、動物の機能を維持する為の食用には適さない。
草から進化、強固な幹と枝を持つ樹木は細胞を肥大させず、葉や実の数を増やすことで不要物を分散、それらを毎年落として1年で正常に戻し、肥料のダメージを最小限に止めている。
短命の草はともかく、樹木には、長寿を保つ為にミネラルのバランスを保つことは不可欠。
バランスを壊せば人間及びペットや家畜のように病や体調不良を招く。 農産物の病気はそれが原因だ。
その地の気候、土質に合わせて植物族は草を表土形成の先鋒に使い、条件を整えて樹木が進出、草で根元の乾燥を防ぎながら時間をかけて成長。
そして多くの鳥や虫や動物を呼び寄せ、草を守り育てながら共に豊かな森を築く。
密生した完全な森が出来れば草の役割の大半は終わり、草は新たな新天地で役割を果たす。
植物族は生命誕生以来、ずば抜けた集団兵法を駆使しているのだ。
人知を超えたこの精巧な構造物と循環の仕組みは、活動に最も必要な水、つまり雨量が多ければ数年で完成するが、ほとんどなければ植物は活動出来ず最悪。
再生不能に陥る。
それが日本とアフリカ乾燥地帯の違いだ。
果樹や野菜を農業の常識で配置・肥料栽培すれば単独生育になり、植物族の築き上げた仕組みに相反し、それは都合よく大量に収穫しようとする人間の産物であり、自然界の産物とは言えない。
雨と周囲の生態系が十分ならそれも通用するだろうが、植物は無機的な砂漠に単独で生きられるようにはなっていない。
堆肥で根の保水を強め、いくら水と肥料を与えても葉は黄色くなり成長を止める。
ことごとく失敗するのは当然、やる前からわかることであり、何とかやれてもいつかは必ず崩壊する。
養分重視の栄養学を基盤とする世界の農業と相反する協生農法・・
栄養や水をとられるからと、周囲の草を除去、間隔を開けて配置する現農法に対し、混生密生が基本。
密生する事で根は絡み合い、それで何故植物が育つのかという疑問が残るが、自然界はそれで育っている。
道端も畑も、イヤになるほど・・
疑問が残るのは常識から学んだ人間だけであり、自然界から学んだ野人は疑問など残らない。
結果がそうなのだから・・素直に受け入れる。
はっきりした理由は野人にもわからなかったが特に困らなかった。
わからなくとも真似すれば済むことなのだが、理由は明確にする必要がある。それが物理学のスピリット
お笑い抜きで・・真面目に考えていたら・・
やっと・・わかった
昨年、生命エネルギー論を公開した。
「人は何の為に眠るのか 食べるのか」・・
これは人だけでなく全ての動物に当てはまる。
しかし・・植物にも当てはまる。当てはまっちゃった・・
その仕組みがやっとわかった。
何でこんな簡単なことに気付かなかったのかと・・嘆いた。 そして、すべての「生命活動」に当てはまる
方程式 を 導き出した。
次回 生命活動エネルギーの方程式
成長と肥大 1
http://ameblo.jp/muu8/entry-11550520869.html
植物の使命と肥料の循環 1
http://ameblo.jp/muu8/entry-10523326854.html
待たんか・・ 今 考えとる