人の言う「肥料」を使うとどのような顛末になるか、考えた事があるだろうか。
大半の人が「植物が良く育つ」としか考えた事がないと思う。
早く育つことも食材としては問題だが、それ以外の問題の方がダメージは大きい。
ダメージとは大地、地下水、海・・つまり地球全体に与えるダメージの事だ。
肥料で育てた農産物でダメージを被るのは人間と家畜とペットだけだが、後者は多くの生き物がダメージを被る。
少々の肥料なら地球は復元力があるが、全域に広がれば相当なダメージになる。
農地の大半は化学肥料が使われているが、これがすべて有機肥料に変われば人類だけでなく全ての生き物の危機となり、多くの種が死滅するだろう。
オーガニックを世界へ広めると言うことはそういうことなのだ。
成るべくして成る道理は、詳しくは・・
テーマ「オーガニックの矛盾」に書いているが、矛盾ではなく「間違い」と書いても過言ではない。
現実的には全表土を埋め尽くすほどの有機肥料の調達は不可能だから危機の心配はない。
化学肥料も同じで、生態系が大きく壊れるが有機肥料程のダメージは受けない。
ただ、有機肥料も「使い方次第」ではまったくダメージを受けないのだが、現状の使い方では広がれば広がるほど間違いなく被害を被る。
化学肥料はどのような使い方をしようがダメージの程度は同じ。 それが無機と有機の大きな違いであり、現状の海洋汚染源は使用量が圧倒的な無機・化学肥料だ。
化学肥料は駄目、自然の産物の有機なら問題ない、むしろ体に良いと思っている人は多いが、使い方次第でまったくダメージがないか、はるかに化学肥料を越えるダメージを自然界が受けるか、天地ほどの差が出る。
環境に優しくないものが・・体に優しいはずもない。
それが数十年間にわたり海と野山と農地を比較しながら表土の循環の仕組みを研究してきた野人の結論だ。
カギを握っているのは海であり、海の循環が十分に機能していれば汚染を抑えられるが、その浄化能力を越えれば最悪の事態が生じる。 撒かれた肥料分の大半は地下水や川を経由して海へ行くのだ。毎日のように・・
草のない表土は浄化の役割を果たせず肥料分は地下へ浸透、今は井戸水も飲めなくなった。
野人の専門は海洋学であり、海と陸の生態系、植物の研究も数十年。
机上の理論だけでなく実際に山にも入り、海にも潜り畑もやっている。
毎年何度も船で走り回り海に潜っているのだからそれがわかる。
工場排水汚染は見ればわかるが透明度の良い海底にサザエやタコの死骸、原因は化学物質ではなく大半が酸欠・・ 泳ぎが遅く無酸素水から逃げ遅れればこうなる。 たまに見かける海底の光景だ。
外洋なのに毒ウニだらけで他に海藻も生命も見当たらない死の海・・見たこともない光景に唖然とする。
何故そうなるかは長くなるのでまた別の機会に。
化学肥料にせよ有機肥料にせよ、農薬も及ばないその使用量から最大の海洋汚染になることは間違いなく、既に相当汚染が広がり伊勢湾の生態系も狂い始めている。
海は連日ダメージを受け続け瀕死の状態、つまり、ギリギリ踏ん張っている状況なのだ。
人間がそこに気付けば負の連鎖は食い止められるが、気付かなければ破滅の道を進み続ける。
野人原人はそうなる前に、業として成り立つ協生農法を世界に広めようとしている。アフリカ、サハラ砂漠に隣接するブルキナファソでは、肥料農薬を一切使わず荒廃した大地を緑化復元、十分過ぎるほど生計が成り立つ農業としての見本を見せた。
多くの先進各国が資材を投じ、人知を注いでも無理だった表土が蘇ったのだ。
常識となっている農業機器資材、肥料すら必要なく、経費もさほどかからない。
大地の仕組みを理解して、すべての生き物達に敬意を払えば誰にでもやれることだ。
肥料よさらば・・・皆がそう言える日が来ることを願っている。
風呂理だの農夫 ヘミング・ムー
ヘミング・ムーの海 老人と田んぼ・・ 不評発売中
http://ameblo.jp/muu8/entry-11370891585.html
う~ん・・ カリビアン~
ユカタン半島
生命の海 3
http://ameblo.jp/muu8/entry-12045662108.html
大地と植物のバランス
http://ameblo.jp/muu8/entry-11550027557.html
陽は~また昇るぅ~~ どんな~人の心にも~
にほんブログ村
にほんブログ村
総合ランキング