アメリカにはこんな悪魔もいる! | どーゆーこっちゃ…!! 私は絶対にだまされないゾ

アメリカにはこんな悪魔もいる!

アメリカの政権にはいつも、
多くの悪魔たちが巣食っています。


私自身もこのブログで、
これまで何度もディック・チェイニー副大統領や
ドナルド・ラムズフェルド元国防長官などの悪逆非道ぶりを
さんざん叩いてきましたが、
それですべての悪魔を炙り出したことにはなりません。


彼ら2人に比べれば、
少し器が小さいのですが、
しかしその残虐ぶりたるや、
彼らと匹敵するほどの魔道政治家が、
現在もアメリカの政権内部には数多く巣食っています。


例えば、
ジョン・ディミトリ・ネグロポンテ。


この人物は初代のアメリカ合衆国国家情報長官で、
2007年1月に、
国務副長官に就任した外交官出身の政治家です。


まずは、
そんな彼の略歴からご紹介しておきましょう。


ジョン・ディミトリ・ネグロポンテは、
大学卒業した後、国務省に入省。


その後、
ヘンリー・キッシンジャーのスカウトで、
ニクソン政権時における
国家安全保障会議のメンバーとなりました。


レーガン政権では、
当時中米に対する反共の砦であった
ホンジュラスの大使に任命されます。


その時に彼は、
ホンジュラスに対して
違法に武器を供給するだけでなく、
現地政権による人権抑圧、
つまり
ホンジュラス政府による残虐行為を一切黙認しました。


ホンジュラス大使退任後は、
海洋・国際環境及び科学問題担当国務長官補佐官(1985年~1987年)、
国家安全保障問題担当大統領副補佐官(1987年~1989年)、
メキシコ大使(1989年~1993年)、
フィリピン大使(1993年~1996年)を歴任。


一時(1997年~2001年)は、
民間企業である「McGraw-Hill社」にて

副社長に就いていたこともありましたが、
コリン・パウエルの働きかけで、
2001年9月18日には再び国連大使として政権に返り咲きます。


ここで彼に課せられた使命は、
アフガニスタン及びイラクに対する軍事行動の正当性を
他の国連加盟国に納得させること。


その後の歴史がどのように進んだかは、
皆さんもご案内の通りだと思いますが、
この時の実績が評価されて、
ネグロポンテは、
2004年6月28日に今度はイラク大使に任命されます。


そして、
トム・キーンが委員長を務めた「9/11委員会」が、
国家情報長官職の設置を求めると、
ジョージ・W・ブッシュ大統領はこれに応じ、
2005年2月17日にネグロポンテを
初代国家情報長官に任命。


2007年1月には、
アメリカの中東における政策転換の流れを受けて、
彼は国家情報長官を退任し、
2006年6月以降空席のままだった
国務副長官に就任しました。


これがネグロポンテの一見華やかに見える
政治家としてのキャリアですが、
このうち、
レーガン政権時代に、
ホンジュラス大使として犯した大罪を
我々は決して見逃すわけにはいきません。


かつてアメリカは、
他国の反米政府組織を転覆させるために、
コントラ」というゲリラ部隊を組織しました。


この「コントラ」はCIAが育成したのですが、
東西冷戦が世界を席巻していた時代に彼らは、
多数のニカラグアやホンジュラスの民間人を
誘拐し、拷問し、殺害しました。


この一連の虐殺行為を裏でコントロールしていたのが、
当時のホンジュラス大使だったネグロポンテだったのです。


それだけではなく彼は、
イラン・コントラ事件
という一大国家スキャンダルにも関わっていました。


「イラン・コントラ事件」とは、
別名「イランゲート事件」とも呼ばれていて、
レーガン政権が、
イランへ武器を売却した際の代金を
「コントラ」の資金援助に流用していたという事件です。


この全世界を震撼させたスキャンダルは、
1986年に発覚したのですが、
当時のレーガン政権は、
ニカラグアにおけるサンディニスタ政権の転覆を
画策していました。


その目的を達成するために、
ネグロポンテが陣頭指揮を執って、
反共ゲリラ「コントラ」をバックアップしたのです。


ちなみに、
この当時のアメリカは、
1979年のイラン革命の際に起きた
米国大使館占領事件をきっかけに、
ずっとイランに対する武器輸出を禁じていました。


ところが、
アメリカ軍兵士らがレバノンでの活動中、
イスラム教シーア派系過激派であるヒズボラに
拘束されるという事件が起こります。


彼らを救出するために、
レーガン政権は、
ヒズボラの後ろ盾であるイランと接触し、
イラン・イラク戦争でイラクと交戦中にあったイランに対し、
武器を輸出するという密約を交わしました。


ここで得た武器の売却代金を、
ニカラグアで反サンディニスタ活動を行っていた
ゲリラ組織「コントラ」に供与したのです。


当時のニカラグアは、
キューバおよびソ連に支えられた
共産主義政府が統治していて、
西側陣営のトップである米国にとっては、
決して無視できない存在となっていました。


それを転覆させるために、
反共ゲリラ「コントラ」への援助を行うべく、
イランへの不法な武器売却利益を
秘密裡に転用したのです。



 ※ただ、
  これらの行為は、
  当時民主党が多数を占めた議会の反発を買い、
  このスキャンダルの発覚によって、
  レーガン政権によるコントラに対する支援が難しくなります。


  そこで、
  統一教会の文鮮明が、
  「コントラ」に対して、
  1400万ドル(当時のレートで約35億円
  を援助することを申し出ました。


このイラン・コントラ事件に関与したにも関わらず、
現ブッシュ政権においても
政府高官として参画しているのは、
ジョン・ネグロポンテ、
エリオット・アブラムス、
オットー・ライヒ、
ジョン・ポインデクスターといった連中です。


その中でも、
最も責任が重かったのがネグロポンテで、
レーガン政権におけるホンジュラス大使として、
「コントラ」を支援していたホンジュラス政府に
軍事援助を行ううえでの重要な役目を果たしていました。


当時のエルサルバドルやニカラグアでは、
「コントラ」による

虐殺や拷問といった人権侵害が多発しました。


その残虐行為を裏で操作していたのが、
ネグロポンテをはじめとする米政府高官だったのです。


そんな彼らが、
何故かチェイニー副大統領の働きかけで、
次々と現ブッシュ政権のスタッフとして
政権に返り咲くことになります。


それどころか、
チェイニー副大統領は、
イラン・コントラ事件に関与した
元高官を集めて私的な会合を開き、
今度は中東においてイラン・コントラ型の軍事作戦を、
イスラエルを巻き込む形で展開させることを決定しました


例えば、
レーガン政権当時の「イラン・コントラ事件」で、
ネグロポンテの次に重大な責任を負っていたのが、
現在、安全保障担当大統領副顧問を務める
エリオット・アブラムスという人物なのですが、
彼は当時、
人権担当と中南米担当の国務次官補を歴任し、
エルサルバドルやニカラグアでの「コントラ」による残虐行為を
ネグロポンテなどと共謀して

隠蔽するという罪を犯しています。


その後、
スキャンダルの発覚に伴って
起訴されそうになりますが、
司法取引を行って免罪され、

ついには、
現在のブッシュ政権に抜擢されて、
安全保障担当大統領副顧問として
「世界強制民主化戦略」を立案しています。


そんなエリオット・アブラムスと前出のネグロポンテは、
現ブッシュ政権内においても、
スンニ派とシーア派、
 イスラム教徒の穏健派と過激派
 を殺し合わせる内戦状態を作り、
 反米過激派を一掃する

というイラン・コントラ型の扇動戦略を立てて、
地元の右翼ゲリラに軍事訓練を施し、
 その国の左翼政権を倒す

という、
かつての「コントラ」支援と同列の国家犯罪を
チェイニー副大統領にバックアップされる形で
再び推進しているのです。


特に、
ネグロポンテが駐イラク大使だった
2004年から2005年にかけてはイラクで、
そして現在では、
レバノンとパレスチナで、
「コントラ」型の策謀が弄されました。


具体的にいえば、
近年イスラエルの武器商人が、
ニカラグアの治安部隊から武器を購入し、
それを秘密裡に、
コロンビアの反革命「コントラ」である
「コロンビア自衛軍連合(AUC)」

に転売していたことが明らかとなったのですが、
この事実は、
米国国務省がテロリスト組織としてリストアップしている
「コロンビア自衛軍連合(AUC)」への武器売買に、
ホワイトハウスが関与していることを如実に示しています。


ところで、
「イラン・コントラ事件」という
世紀の大スキャンダルを引き起こした
レーガン政権の時に、
副大統領を務めていたのは父ブッシュでした。

そして、
米国から「コントラ」に対する援助金の
マネーロンダリング(資金洗浄)に当たっていたのが、
オサマ・ビンラディンの兄である、
サレム・ビンラディンなのです。


つまり、

ブッシュ一家は、
その当時からビンラディン一族を利用していたし、
しかも、
ブッシュ家とネグロポンテの関係は、
表に出ている情報よりも遥かに根深いのです。


大体、
これまでもアメリカの権力者たちは、
国外の反米政権を親米に変更させるためなら、
侵略や内戦扇動、殺戮といった
非人道的な行為を世界各地で平然と繰り返してきました。


その急先鋒で実行部隊を率いていたのが、
ジョン・ネグロポンテを筆頭とする、
エリオット・アブラムス、
オットー・ライヒ、
ジョン・ポインデクスター
といった連中なのです。


そんなネグロポンテ米国務副長官が8月3日に来日し、
都内の米国大使館で会見を行って、
参議院で第1党となった民主党が、
テロ対策特別措置法の延長に反対していることについて、
米艦船への給油作戦が止まれば、
 テロ防止に努力している
 国際社会全体に悪影響を与える

と述べ、
民主党党首小沢一郎の政治姿勢に対して懸念を表明しました。


この発言は、

ネグロポンテのような残虐なエージェントが影で暗躍して、
日本に対して強圧的なプレッシャーをかけてきていることを

如実に物語っています。


テロ対策特別措置法は11月に期限切れとなるので、
あの悪魔どもが日本に対して
今後どのような工作活動を行ってくるのかを、
我々は注意深く観察していかなければなりません。



爆弾私は人間が内包している攻撃性にビビリまくっています。
そんな恐怖に慄きながら、日々真実を求めているのです。
こんな軟弱な私ですが、是非みなさんの勇気をお分け下さい!
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