あまりブログでは書いていませんが、
僕は最近、某TV番組の制作の仕事をしています。
それは、いわゆるアイドルの特集を組むという番組なのですが、去年の11月から少しずつ関わるようになりました。
あまり凝った映像ではなく、通常のライブの様子などを紹介する感じなので、アイドルのライブ現場にも頻繁に出没しています。
で、
アイドルのライブって、すごくうまく出来ているんですよね。
なんというか、きちんとキャッシュが流れるようになっているというか。
それは、バンド系のライブや、シンガーソングライター系のライブとは、比べ物にならないほどの額が動きます。
僕は以前も、バンドのライブを見に来るのはバンドマンばかり? ~「内輪向け興行」を抜け出すために考えること~で書きましたが、
バンドやシンガーソングライターのライブって、お客さんも全員ミュージシャンだったりするんですよね。
というか、音楽に限らず、芸術と呼ばれるものは、大体、実際にそれをやっている人しか来なかったりしませんか?
演劇のお客さんは他の劇団の人だったりとかね。
で、そうなるとどうなるかというと、自分達のコミュニティの中で、お金がぐるぐる回るだけなんですよ。
自分達の外からのキャッシュフローがない状態って、すっごく不健全ですよね。
生きていくためにはもちろん支出があるので、そうなると別のところから収入を手に入れないといけない。
アイドルのお客さんは、アイドルではありません。
オタクと呼ばれる方々です。
つまり、自分達と違うコミュニティから、きちんとキャッシュが流れる仕組みができているのです。
しかも、アイドルは、ライブ本編と同じくらい、物販(特典会)に力を入れています。
最初知った時は衝撃的でしたが、アイドルのライブは、ライブが終わった後に物販の時間が1時間くらいあったりします。
アイドルはワイヤレスマイクを持ってステージに出ればいいので、バンドと違って転換の時間もありません。
つまり、イベントの時間は、演奏時間をつめつめにできて、その後まとまった物販の時間が確保されているのです。
その物販の売られているものもすごい。ツーショットチェキなんて、すっごい売れ行きいいですよ。
さて、音楽を仕事にしたいと考えてまじめに音楽をやっているバンドマンは、この辺でイライラしてくるかもしれません。
「アイドルよりバンドの方が真剣に音楽をやっているのに、なんでアイドルの方に金が行くんだ!!」
ってね(・∀・)
そうですよね、楽曲のクオリティとか、歌唱力とか、楽器の生演奏とか、グルーブとか、そういうものはきちんと音楽をやっているバンドマンの方が圧倒的に上ですよね。
しかし、
ここには一つ落とし穴があるんですよね。
それは、
音楽のことを考えるのではなく、
お客さんのことを考える
という視点が抜けている可能性がある
ということです。
アイドルのお客さんは、別に音楽的にどっちが優れているとか、興味ないんですよ。
アイドルも、音楽というのはツールでしかなくて、それを使ってお客さんに楽しんでもらえればいいんですよ。
つまり、音楽は手段であって目的ではないんです。
純粋にいい音楽を求めるというのは、大変素晴らしいことです。
でも、それが、商品価値になるか、というのは、実は別の問題だったりするのです。
音楽は目的か?それとも手段か?
実は、アイドルのように、お客さんを楽しませるために、音楽を利用するというのは、音楽をやること自体を目的とすることよりも、合理的なのかもしれません。
じゃあバンドマンはどうすえればいいか。
それは、自分達が何をすれば、他人に、社会に、価値を提供できるかを考えることでしょう。
アイドルは、それができています。
そこを真剣に考えられないと、音楽で商売はできないかもしれませんね。
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音楽撮影プロデューサー宮原那由太
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