【マンガ感想】
『バガタウェイ 2巻 (古日向いろは)』
バガタウェイ(2) (BLADE COMICS)
マッグガーデン 2009-09-10 by G-Tools |
過去記事はこちら → 1巻
【あらすじ】
不足していた人数枠3人に個性豊かな新メンバーを加えて、遂に練習試合の日を迎えたソラ達!ワクワクドキドキの連続…勝負の行方はっ!?期待の新鋭が描く"ラクロス"青春コミック、待望の第2巻登場!!!
『ラクロス』をテーマとしたスポーツマンガです。
主人公・『空木雫』は島育ちの元気いっぱいの女の子。
そんな島育ちの主人公が高校進学と共に本土での生活を始めることに・・・・。
送り出してくれた母親の「3年間、青春してきなさい」という言葉の意味を探していたところ、
ラクロスというスポーツと、そのラクロスをプレイする人々と出会う・・・。
という感じで始まるスポーツマンガで、島育ちでスポーツ類のことをしたことの無い主人公・『空木雫』が
『ラクロス』というスポーツを知り、仲間達と青春をしていくという青春グラフィティです。
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ここからは、2巻の感想。
2巻では、“筑紫最速のミニクーパー”な双子・『山東かんな』・『山東やよい』の新登場と、
元ソフトボール部で1年生の『長廻來未』の新登場、そして、小倉中央高等学校との練習試合が
描かれる事で、1年生を加えた新チームの結束力が強くなっていく様子が描かれました。
そんな2巻の注目点は、やはり小倉中央高等学校との練習試合ですね。
この練習試合は主人公達が入部してからわずか2週間後くらいで行われることとなった試合でして、
当然、この試合が1年生達(中学3年生を含む)の初陣ということになりました。
相手のチームは、主人公が所属する筑紫学園のライバル校・小倉中央高等学校という学校で、
レギュラーの半分以上を新入生で構成されている主人公が所属する筑紫学園とは違い、
レギュラーを2・3年生で固めているため、現時点でのレベルは相手の方が遙かに上であるようです。
ただ、この小倉中央高等学校の外部コーチを、筑紫学園の卒業生が勤めていることから、
それほど緊張感を持つような感じではなく(練習試合だし)、どちらかと言えば、主人公達1年生が
実践の試合でどれくらい自分の力を出す事ができたのか、どこに自分達の弱点があったのか、
そして、どれくらいラクロスを楽しむ事ができたのか、などが中心に描かれることとなりました。
で、
個人的に、この試合で注目した選手としては、キャプテン・『四極燈子』ですね。
彼女は、筑紫学園の最強最速のエースで、別名・『雷鳴の蒼姫』と呼ばれているらしく、
この練習試合でも、小倉中央高等学校から徹底してマークされるほどの実力の持ち主のようです。
今でこそ、キャプテンとしてチームをまとめる事のできる落ち着いた雰囲気の女性なのですが、
1年前は、かなり自己中心的な性格のキャラクターであったようで、その自己中心的な性格がゆえに
大きな失敗をしてしまったらしく、それがある意味、トラウマになってしまっているようです。
そんなトラウマから脱出するために、キャプテンを引き受け、チームプレイを重視しようとする姿は
感動的であり、こういうイベントをこなすことで、人間的により魅力的になっていくのだと思います。
1年生がラクロスに夢中になっていくと同時に、彼女が今後、どのようなキャプテンとなってチームを
引っ張っていくのかということも、この作品のメインテーマの一つになりそうな感じがします。
次巻以降も、彼女の活躍に期待したいですね。
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【総評】
2巻は、まさしく右肩上がりの出来でした(^^ゞ。
新登場キャラクター達も良かったですし、初めての練習試合というシチュエーションも
スポーツマンガならではの緊張感・発見があり、非常に面白く読む事ができました。
もし買われる予定があるならば、1巻・2巻を一緒に買われることをお薦めしたいですね。
1巻・2巻で一つの話という構成になっているので。
点数的には
90点
です。
個人的にですが、主人公と同じような性格の“筑紫最速のミニクーパー”な双子の登場により、
主人公の存在感が一気に薄くなってしまった部分は、正直、残念ポイントかな、と(^^;。
まあ、“筑紫最速のミニクーパー”な双子の登場により、一気に面白くなったのは事実ですし、
主人公が影が薄いからといって、面白くなくなるという事はないので、しょうがないのかな・・・。
主人公の試合以外での活躍を期待したいですね。
では、ここまで。