TRANSIT 佐藤健寿 特別編集号 美しき不思議な世界 (講談社 Mook(J)) | 誇りを失った豚は、喰われるしかない。

誇りを失った豚は、喰われるしかない。

イエスはこれを聞いて言われた。
「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」
(マルコによる福音書2章17節)

本書はトラベルカルチャーマガジンの「TRANSIT」を

『奇界遺産』やTBS系列の『クレイジージャーニー』

などで有名なフォトジャーナリスト、佐藤健寿氏を

責任編集に迎えた特別増刊号です。

世界は広い。








僕は本書で「TRANSIT」の存在を知りましたが、


そのコンセプトは


「世界の国々の風景、人びとの表情、食、音楽などの


総合文化を“旅”というフィルターを通して紹介する


トラベルカルチャーマガジン。」


なのだそうで、他の号をパラパラとめくっていると、


美しい写真を駆使したビジュアルと土地の空気感を


捉えた文章で、1994円と言うムック本としては若干割高な


価格も納得できます。

本書はそんな「TRANSIT」に『奇界遺産』(エクスナレッジ)や


TBS系列の『クレイジージャーニー』などで有名な


フォトジャーナリスト、佐藤健寿氏を責任編集に迎えた


特別増刊号です。


ここでは佐藤氏が「TRANSIT」とともに取材した九つの


世界の旅にはじまり、さらには佐藤氏のメインフィールド


である超常現象から戦争や原子力開発まで、国境や


ジャンルを横断したさまざまな“不思議”を総力特集した


盛りだくさん名一冊となっており、大変読み応えがあったと


共に、世界がいかに自分の知らないことで満ち満ちて


いるのだと言うことを、改めて思い知らされました。

その概要は

【現地取材】
・太平洋、奇蹟のホッピング /ハワイ・グアム・チューク 他
・イベリア、奇蹟のある風景 /スペイン・ポルトガル
・アンデス、宇宙のファンタジー /アルゼンチン・チリ・ペルー
・いつか夢見たモロッコへ /タンジェ・フェズ・ザゴラ・エッサウィラ 他
・今日もギリシアは美しい /メテオラ・オリンピア・サントリーニ島 他
・カリビアン・ホッピング・オデッセイ /セントマーティン・プエルトリコ・サバ島 他
・自由はきっとここにある /ティファナ・ロサンゼルス・ラスベガス 他
・ブータン、天と地のはざまで /パロ・ティンプー・プナカ・モンガル 他
・我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか /バヌアツ・タヒチ・イースター島

【特集企画】
・世界不思議大全
東西古今の不思議なモノやコトを辞典や年表、図解を用いて徹底解説!
超常現象の用語辞典/世界のUMA/世界のOOPARTS/世界の珍奇な祭り

・戦争と科学 20世紀をめぐるダークツーリズム
戦争が生み出した科学技術を辿ることで、20世紀という時代を浮き彫りにする。
ナチスの狂気と想像力/ロシア宇宙開発史/20世紀世界の墓標としてのチェルノブイリ

・狂気のアジア 総集編
佐藤健寿の初期の真骨頂、珍奇なアジア。各地に散らばるアジアの奇蹟を集成!
タイ/中国/台湾/ミャンマー/ベトナム 他

【その他】
スペシャル対談:DaiGo/小松美羽/康 芳夫
佐藤健寿のレコメンド:BOOKS/CINEMA/MUSIC

であり、まさに「佐藤ワールド」全開なつくりとなっており、


僕もかねてから佐藤氏の作品や写真には注目しており、


著作にも目を通してまいりましたが、本書で再度、圧倒されて


しまったというのが正直なところです。


これからも佐藤氏の


作品に触れ、SNSで本人とやりとりをしつつ、そしてできること


ならば(残りの限られた時間でどこまでできるかわかり


ませんが)佐藤氏の見ている世界を現地に行って、


自分も確認できればと。そんな事を夢想している


自分がいるのです。







TRANSIT 佐藤健寿 特別編集号 美しき不思議な世界 (講談社 Mook(J))/講談社
¥1,944
Amazon.co.jp

人気ブログランキング ←1クリックお願いします。