ダウンスイングの基本構造 | ゴルフ直線打法

ダウンスイングの基本構造

これまで、「押して打つか引いて打つかを意識するだけで体の動きが変わる」(09-04-28)、「ダウンの意識で動きが変わる」(09-04-29)、「右サイドで振り切ってもダフらない」(09-04-30)など、ダウンスイングの特徴的な動きについていろいろ見てきました。

これらの話には、何故このようなことが起きるのかの説明がありませんでした。そこで実際にクラブを振って試すことになりますが、自分のスイングの癖によって必ずしも納得できない場合も生まれます。

この難点を避けるには、スイング動作の基本的な仕組みを捉え、これに基づいてそれぞれの場合の動きの特徴を理解する必要があります。

そこでダウンスイングの基本的な体の動きの構造を考えると、これはクラブヘッドを引き下げる動きと、ヘッドを右から左に引く動きとの組み合わせで出来上がっていることが分かります。

実際のダウンスイングでは、まずクラブヘッドを高い位置から低い位置に引き下ろし、そこから左に振ります。これがダウンスイングの基本構造であり、これらの動きの組み合わせでインパクトが実現するわけです。

こうして、これらの動きを生み出す体の動きの仕組みに注目することでスイングの特徴が捉えられることが分かります。

まずダウンの初期に強く引き下ろしを実行すれば、インパクト圏を含む左への動きの区間が長くなる筈です。逆に、ダウンの初期の引き下ろしの動きが弱ければ、インパクト圏を含む左への動きの区間は短くなる筈です。

更に、インパクトでは強力な打撃動作が必要ですから、これには右腕(利き腕)の動きが主体になります。これは右腕で押す動きになります。引き下ろしの動きは体の右側で実行されますから、そこでは伸びている左腕の引きの動きが主体になります。

結局、これらの腕の動きの実現に必要な体の動きが、スイングの形を決めることになります。

納得出来るかどうかは、実際にクラブを振りながら確認してみて下さい。