・中国陣営に入ることを世界に宣言した韓国 ~韓国は自分を客観視できているのか~
【ミサイル】「韓国は最後まで日本とは行動を共にしない」 :朝鮮日報
韓国外交通商部の秋圭昊スポークスマンの談話を伝えた10日付のインターナショナル・ヘラルド・トリビューン(IHT)紙の報道内容が論議を呼ぶものとみられている。IHT の報道によると秋スポークスマンは「韓国は最後まで日本とは行動を共にしない」とし、「われわれは(日本が主導している国連の対北朝鮮決議案に対し)中国が拒否権を行使してくれることを期待する」と話したという。IHTはまた、秋スポークスマンが韓国政府の対北朝鮮制裁に反対するという意向を明らかにしたとしている。
秋スポークスマンのそうした発言が事実だとすれば、米日とは路線を共にできないとの立場を韓国政府が公式に認めたことになる。韓国政府はこれまで、対北朝鮮決議案に関する立場を明らかにしないできた。 しかし秋スポークスマンは「記者と通話したのは事実だが、制裁に反対するとか、中国の拒否権を期待するといった話はしていない」と否認した。
【噴水台】クマ:中央日報
褐色のクマがロシアを代表するならば、パンダは中国を象徴する。 中国人が力と中庸の象徴に思う動物だ。 毛沢東が、72年に訪中した当時のニクソン米大統領に贈り物として渡し、「パンダ=中国」という等式が固まった。 そうした事情からなのか、魚、オリンピック聖火の火、チルー(chiru)、ツバメと共に、パンダを2008年の北京五輪マスコット5の一つに選んだ。このところ、褐色のクマとパンダが日々仲良い姿を見せている。 中国は今年を「ロシアの年」に、ロシアは来年を「中国の年」に、それぞれ宣布し、相互友ぎを確かめあっている。 記念バッジには、褐色のクマとパンダが握手する姿が描かれ、「手を取りあって共に進もう」というスローガンも記されている。 歴史的に対立も多かったが、最近の改革・開放から分かるように、似たような部分も多いユーラシア大陸の巨大な2のクマが、一緒に未来を模索している形勢だ。 それも、檀君(タングン、韓民族の伝説上の始祖)説話が語ってくれるように、クマの話ならば抜けられない韓半島の鼻先で。 それなら、北東アジア「クマ3頭」の残りの一つの軸である韓国は、どんな未来を図るべきだろうか。
前回の記事で、中国が拒否権を使用した場合、中国の対日米路線が決定的となり、”日米VS中国(ロシア)”という冷戦さながらの世界の構図ができあがってしまうと書きましたが、本来北朝鮮と国境を接し、最も軍事的脅威にさらされており、政治理念的にも日米の陣営に入っているはずの韓国は、完全にその世界構図の中で中国側に付こうとしているようです。韓国が日米陣営から離れ、中国、北朝鮮陣営に近づいているという同様の話題は、過去に何度もありましたし、当Blogでも何度も書いています。しかし今回のように、差し迫った危機に直面し、日米VS中国という対立路線が具体的事象ではっきりと図式化されたときに、このような明確に中国寄りの態度を示したことには少々驚きました。世界中が注目している事態において、このような態度表明をするということは日米だけでなく、世界中へ対して私はこっちの陣営に付きますと堂々と宣言したも同じです。現在は仮にも「友好国」となっていますが、正式に「敵国」となる日は刻々と近づいています。そしてその引き金を引いているのは間違いなく韓国の方です。
韓国がいつ中国とロシアと同列の”クマ”になったのか知りませんが、韓国は自分の姿を客観的見えているのでしょうか。韓国に二つの大国と同等の世界戦略を持てるほどの国力や世界に対する影響力があるとは思えません。自分を大きな存在と勘違いし、周りを見ることなく、盲目的に大きなクマ二頭へ尻尾を振って付いていっている滑稽な姿が私には見えます。
参考書籍:
「反日・親北」韓国の暴走―「韓流ブーム」ではわからない
呉 善花
韓国分裂―親北左派vs韓米日同盟派の戦い
西岡 力