ワタミ元店長が告発:20時間労働、相次ぐ失踪者、渡辺美樹語録の丸暗記強要、カルトなみブラック企業 | キラキラ☆サポーターズ(吉良よし子勝手連)ブログ

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 ※『しんぶん赤旗日曜版』7月7日号 から、「ブラック企業の実態」告発の記事を紹介します。


 ブラック企業の実態


 長時間労働やパワハラなどで大量の若者が退職に追い込まれる――。「ブラック企業」が社会問題化しています。7月21日投票の参院選。若者の雇用問題をどう解決するか、重要な争点です。


 ワタミ元店長が告発
  20時間労働、相次ぐ失踪者
  創業者・渡辺美樹氏の著書 感想文を義務づけ


 「どこまでが拘束時間でどこからが自由時間なのか。そんな概念すらなくなっていた」


 こう振り返るのは、ワタミグループの居酒屋「和民」で正社員・店長だった20代の女性Aさんです。


 ワタミは、タイムカードによる勤務管理が形骸化。1日14、15時間勤務は当たり前で、繁忙期は20時間近くも。月に1回休めるのは珍しいぐらいでした。


 「2008年に自殺した女性の場合、1カ月の残業は141時間。私はそれをゆうに超えていました」


 日々の利益目標が先にあって、売り上げに応じて、社員の勤務時間=人件費を操作して利益が出るように帳尻を合わせていた、といいます。


 勤務中に倒れて救急車で運ばれても、翌日には店頭にたっていました。


 ワタミは、労働者酷使が目に余る実態から、“ブラック企業大賞”にノミネート された会社。グループ創業者の渡辺美樹氏は今回の参院選で自民党の比例候補になっています。


 Aさんはわずか4時間の睡眠をも削って、早朝からの“研修”出席を強要され、渡辺氏の著書などの感想文提出を義務付けられました。彼の経営哲学を丸暗記して筆記するテストもありました。


 勝つまで戦え、できないと言わない――。


 筆記テストで、渡辺氏の“哲学”を一字一句正確に記述できないと、再試験を受けさせられました。


 「カルト教団のようでした。社員を使い捨てにする人に政治家の資格はありません」とAさん。


 「私は退職できたが、会長に陶酔する人ほど精神を病んでいった。周りで失踪者が相次ぎました。政治はこんな企業を野放しにしていいのか」


 ※「第2回 ブラック企業大賞2013」において、トップでノミネートされているワタミ。ノミネートの理由 は次のように書かれています。


1.ワタミフードサービス株式会社


 居酒屋チェーンや介護事業を全国展開している同社では、2008年6月に正社員だった森美菜さん(当時26歳)が、厚生労働省が定める過労死ライン(月80時間の残業)をはるかに上回る月141時間の残業を強いられ、わずか入社2カ月で精神疾患と過労自殺に追い込まれた。昨年2月に労災認定されたあとも、同社は責任を認めることなく、創業者である渡辺美樹会長は遺族からの求めに応じず、いまだに面談も謝罪も拒否している。亡くなった森美菜さんは連続7日間の深夜労働、午後3時から午前3時半の閉店まで12時間働かされた。閉店後も遠く離れた社宅には始発電車まで帰ることもできず、休憩室のない店舗で待つしかなかった。ほかにも休憩時間が取れない、休日出勤、強制的なボランティア活動、早朝研修、給料から天引きで買わされた渡辺会長らの著書の感想文提出などで疲労は蓄積した。残業に関する労使協定(36協定)も店長が指名したアルバイトに署名させるという違法行為が労働基準監督署から是正指導を受けた。


 遺族と支援する労働組合は、森美菜さんの労働実態と原因の解明のために経営者ら責任ある立場の人との面談を同社に求め続けているが、同社は顧問弁護士のみとの面談を除いて応じる姿勢を見せていない。逆に同社は昨年11月、遺族を相手取って同社が支払うべき損害賠償金の確定を趣旨とした民事調停を申し立てた。


 報道によると、同社が全社員に配布している「理念集」という冊子には「365日24時間死ぬまで働け」と書かれているという(『週刊文春』2013年6月13日号)。



 居酒屋チェーン元正社員男性(25歳)
 3週間以上も店のいすで仮眠


 都内の居酒屋チェーン店の元正社員の男性(25歳)。入社1年未満で渋谷の新店立ち上げを任されました。アルバイトの確保、店のレイアウトを求められました。


 本社からアドバイスはなく、ノルマを詰められるばかり。「成績がよくないと、一斉メールで名指しされました」


 上司からは「残業時間が問題になってます。きりが良いところで静脈切ること。」というメールが送られてきました。残業を過少に報告するよう静脈認証のタイムカードを「早く切れ」という上司からのメールでした。


 ランチ営業もやることになり、ついに自宅に帰れなくなり、店のイスを並べて横になる生活が3週間以上続きました。「考えがまとまらなくなり、記憶がなんども飛ぶようになった。見かねた家族が客として様子を見に店に来てくれた。兄は“やめてからの生活費は気にしなくても大丈夫”と手紙を寄せてくれた。家族の励ましでやめることができた。それがなければ、過労死していたかもしれない」



 ファストフード店元正社員男性(28歳)
 ノルマ未達成で「死ね」罵倒


 自殺を試みた若者も――。福岡市内のファストフード店の元正社員の男性(28歳)は、残業時間が月200時間以上。売り上げノルマが達成できないと自腹を切っていました。


 店長を支えるアシスタントマネージャーでした。「その店長から罵声を浴びせられることが何よりつらかった」といいます。


 3年前の8月、いつものように「死ね」と怒鳴られ、気がつくと事務所のあるアーケード街の梁(はり)の上に。


 “いざ”と下を見ると家族連れなどが自分に気づくこともなく楽しげに歩いて行く姿が。急に恐怖が襲い、そのまま失踪しました。


 一人でいることが寂しく、親元が恋しくなり佐賀県に帰郷。反原発の集会に誘われ、そこで民青同盟に出合いました。加盟を勧めてくれた若者も不当解雇され、ほかの仲間も多くが解雇やうつ病とたたかっていました。


 男性は語ります。


 「ノルマを上げられないのも、自殺に追い込まれるのも、自分の認識の問題だと思っていた。でもそれは違うと思い始めた。労働基準法など労働者には守られる権利があることが分かると、世の中を変えないといけないと思うようになった」


 安倍政権はさらに「解雇自由化」「サービス残業合理化」などをやろうとしています。


 「これでは世の中、総ブラック企業化する。そんな自民党に対決できるのは日本共産党だけです。共産党は、若者が人間らしく働くルールの確立を訴えています。国会でもブラック企業を告発して共感を呼んでいます。そのことを一人でも多くの若者に伝えたい」



 参議院東京選挙区候補 吉良よし子さん(30歳)


 吉良よし子さんは、雇用に強い思いがあります。自身が「就職氷河期」世代。60社受けても内定は1社だけという苦しい体験をしました。


 いま、日本共産党東京都委員会の雇用と就活対策室長として、1,300人を超える若者からアンケートや対話で声を集めました。▽給料アップ、最低賃金は時給千円以上に▽ブラック企業ゼロ▽雇用増やし、就職難打開を▽若い世代の生活支援――などの「提言」をまとめ、実現へと行動しています。


 そして、吉良よし子さんは都内各地の街頭演説で次のように訴えています。


 私がまず政治に届けたい声は、働く現場の声です。


 低すぎる給料。毎日「おまえは使えない」と上司から罵倒される――。そんなブラック企業が増え、長時間過密労働の果てに体を壊し、仕事を辞めざるをえない人、みずから命を絶つ人まで増えています。


 国民がこれだけ追い詰められているのに、安倍政権は、労働規制緩和で、さらに働く人を切り捨て、社会保障を削減し、消費税増税まで押しつけようとしています。


 経済の担い手=国民を犠牲にする社会をなんとしても変えたい。ブラック企業をなくす、最低賃金は時給1,000円以上、若者・中小企業を応援する、社会保障の充実、内需主導の経済改革を私にやらせてください。


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〈期待の声〉
 雇用の問題に強い思い
  首都圏青年ユニオン事務局長 山田真吾さん(30)


 私たちのもとに寄せられる相談の多くが、会社が法律を守らないことによるものです。


 解雇や雇い止め、残業代未払い、雇用保険や社会保険の未加入、過酷な労働で心身を壊しても有給休暇もとれないなど、若者の雇用状況は泥沼です。


 私たちは、個別企業と団体交渉して解決することはできても、若者の生きづらさや社会全体を改善するのは一組合だけでは困難です。この仕事は政治家の役割です。


 吉良よし子さんは、働く青年の実態調査をされ、若者雇用問題の「提言」を持って、私たちのところを訪れて懇談しました。若者の使い捨てやブラック企業をなくしたいという吉良さんの強い気持ちが伝わってきました。若者が安心して働ける社会にするため、政治の場での活躍に期待しています。


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