【殴打&自決強要】インパール、もうひとつの伝説・花谷正!! | 優しい世界・還暦の逆襲

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コロワクのせいで死にかけました。生きてるうちに、言いたいことを言わせていただく!

ども~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!

いやなんか、蒸し蒸し天気で、社長エアコンつけるのケチってて超ウザいんですけどw、とにかく、予告した、花谷正師団長極悪伝説、いってみましょう!!


今回もまた、舞台はビルマ。昭和19年(1944年)。


1941年、真珠湾攻撃を行い、翌年、シンガポールを陥落させた日本軍ですが、翌年6月、ミッドウェイで空母4隻を失い、さらに翌1943年には、ニューギニアの東端ガダルカナルで消耗した末に敗れます。ニューギニア戦線全体もボロボロ。


なので、この頃になってくると、だんだんと敗色が濃くなり、そんな中、補給を無視したインパール作戦が強行され、日本陸軍初の師団長による「抗命事件」が起こる有様。


実は、1944年3月のインパール作戦に先立って、2月に、上の図の一番左下、アキャブの北方に陣取っていた第55師団による「第二次アキャブ作戦」というのも行われたんです。


この作戦も、そろそろ反撃してきそうな勢いの英軍に先制攻撃を加え、しかも、3月のインパールの「本作戦」から目をそらすための陽動作戦でもあった。


しかしですねー、ここでも「プチインパール」状態が発生します。


それは、作戦参加部隊に、「食料・弾薬なんて、桃太郎のように、敵から奪え!」というとで、4日分しか物資を持たさず、いざ攻撃してみると、英軍は、インパールでもおなじみの「円筒陣地」という、戦車100台と大砲と機銃が、直径4キロの円陣を組むという強力な陣地で、しかも、一日250トンという、空中補給を受けているので、包囲して攻めてもビクともしない( ̄□ ̄;)!!


あれよあれよで4日たち、どうしようもなくなって、攻撃の先陣をきっていた棚橋連隊長(連隊は師団を構成する部隊で、約3000人くらい)は、師団長になんども指示を仰ぐんですが、帰ってくる返事は、「突撃しろ、さもなくば切腹!!」みたいなものばっかり(((゜д゜;)))


結局、攻撃開始の2月4日から、実に19日が経過した2月22日、棚橋連隊長は、


1942年末の第一次アキャブ作戦では勇戦敢闘し、
英軍を殲滅、旅団長を捕虜にしたという棚橋連隊長。


たった400人までに減ってしまった兵士を前に、

「連隊長は陛下の赤子をこれ以上殺すにしのびず。」


と発言し、無線を封鎖した上で、独断で連隊を撤退させた…。


という、まさにプチインパールなんですが、このときの棚橋連隊長の上官、つまり師団長こそが、朝から晩まで兵や下士官を殴打し、二言目には「切腹」「自決」を連発し続け、負傷兵を野戦病院から追い出して前線に立たせたなどなど、悪評のデパート、殴る人格破綻者こと、



花谷正、その人です。
彼の行くところ、発狂者と自殺者の山が出来るといわれた男。


ちなみに、棚橋連隊長は、その後、連隊長を解任され、内地に帰って、大本営で、花谷の狂気じみた作戦指揮を訴えるんですが、それを聞いた、参謀の辻政信、


辻政信
この人も一種の変人。満州にいたときは、石原莞爾の子分だったが、
その後は、石原を失脚させた天敵・東條の子分となる。
とてつもない大声を出し、相手を圧倒するのが得意技。


…は、棚橋に向かって「なぜ、シンゼイワで全滅しなかったのか。なぜ全員戦死しなかったのか」逆に詰問してきたという。東條の反応も同様だったらしい。

そんなこともあってか、終戦後、GHQの呼び出しを受けた後、棚橋さんは、割腹自殺されます…。

実は、花谷もまた、満州出身者。
評論家も山本七平も、花谷を酷評していますが、その一方、

「花谷中将という人だけが異常だったと考えればそれは誤りである。ああいうタイプの人間は、中将から上等兵に至るまで至るところにいた。そして不思議に主導権を握る。」

とも言っています。なるほど、そうなのかなとは思いますね。

とはいえ、今日は、そこまで分析する時間がないので、花谷語録で終わりとします。
続きは明日…。

<花谷語録>(Togetterより)

・支那事変中、参謀将校として膠着中の前線に乗り込み、格上の部隊長に「お前みたいな陸大も出てない野郎は、蒋介石に出世させてもらったようなものだ。恥を知れ」

・満州事変中でも、花谷は事態収拾に来た外交官を前に軍刀をガチャつかせ、「何も斬らずに刀から手が離れるわけないだろう」みたいな、ヤクザまがいの恫喝を繰り返した。

・前線の部隊より届いた、食糧の補給を求める電文に対して、花谷師団長の返した電文。「一木、一草、食たらざるはなし」

「糧食を要求してくるのは、第一線部隊が弱虫だからだ。弱い奴らは脅し上げないと、戦には勝てない」

「お前、弾丸の補給が欲しいと言うが、あんな陣地は夜襲をすればとれるよ。お前、夜襲が恐いんだろう? お前と弾丸と、どっちが大事だと思ってるんだ。弾丸はやれんよ」

「貴様、腹切れ。ここで腹切れ。貴様の刀がさびているなら、俺のを貸してやる。指揮をする人間はいくらでもいるんだ」

副官「師団長、どうして僕を殴るんですか。僕が憎いんですか」
 花谷「憎いことはないさ」
 副官「それならなぜ殴るんですか」
 花谷「貴様は殴りやすいんだ」


「あの命令違反をした将校に腹を切らせろ。お前が責任者だ。奴を見つけられず、腹を切らせられなかったらお前が腹を切れ」

・(戦況やむをえず砲を破壊して後退した砲兵少尉に)「死生栄辱を共にすべき火砲を捨てて、雲なき戦場を孤影悄然と逃げ帰った貴様を『青空少尉』と命名する。おい、復唱してみろ

「貴様のような意気地なしの不忠者は将校ではない。今から上等兵だ。恥ずかしいか。そう思うなら自決しろ

「貴様が行きたいのは靖国神社か、軍法会議か」

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以上です(  ゚ ▽ ゚ ;)

明日はさしずめ、「パワハラと満州とアヘンと軍人勅諭と戦陣訓と武士道とナチス親衛隊」
ですかね~('-^*)/