Mr.タスク(ネタバレ)
※今回の記事は、映画とはまったく関係のない文章がダラダラダラダラ書かれているので、ちゃんとしたMr.タスクの感想が読みたい方は、ナイトウミノワさんのブログがオススメですぞ。
※今回の記事は、不道徳な文章がダラダラと書かれているので、そういうのが苦手な方は読まない方が良いです。
※今回の記事は、グロい画像が貼ってあるので、そういうのが苦手な方は読まない方が良いです。
<心底どうでも良い前置き>
夫婦の間に「秘密」って作っちゃダメだと思いますか? 僕は「アリ」派だったりします。なんて言うんですかね、違う人間同士がすべてをさらけ出し合うなんてどんなに気心が知れていても難しいし、むしろ少しは秘密の部分があった方が長い夫婦生活のスパイスになるじゃないですか。な~んて言いつつも、飛魚のアーチをくぐって宝島に着いたころ、僕の奥さんが誰かと腰を振ってたりしたら、それはさすがにションボリしますけれども。まぁ、何はともあれ、今週金曜日、奥さんに秘密にすることが1つ増えたのです。
なんとなく「強く儚い者たち」を貼っておきますね↓
強く儚い者たち 投稿者 tomoka15
8月下旬にアップした備忘録の中で、「いつの間にか『Mr.タスク』の上映が終わってたのは超ショック(都内ですが)」「せっかく前売り券、買ってたのになぁ… (´・ω・`) ションボリ」なんて文章を書いたり、「観たい映画の覚え書き」では「つい衝動的に買ってしまった『Mr.タスク』の前売り券すら無駄にしちゃったりして… (ノω・、) グスン」なんて、いかにも悲しんでいるようなムードを垂れ流して来ましたが、あれはウソだ(偉そうに)。実際に僕の心を支配していた強い感情は“怒り”。もうね、ここ数年は仕事が忙しいせいで、2012年には杉作J太郎先生とケンドー・コバヤシさんのイベントのチケット、2013年は「探偵ヨンゴン」の前売り券、2014年はなかったものの、今年は「唐山大地震」の前売り券となんとRHYMESTER主催のフェス「人間交差点」のチケット(7500円!)を無駄にするという愚か振りでして。この上、「Mr.タスク」の前売り券をまた無駄にしたなんて、誰が…誰が納得できるものか!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!
一応、「Mr.タスク」の前売り券を貼っておきますね。
ドリカムがライリーライリー歌う中、僕の脳内会議のメンバーである東堂俊介(冷静さ・性衝動担当)、板垣重政(怒り・性衝動担当)、河山三郎(日和見・性衝動担当)が「インサイド・ヘッド」ライクに現状を分析してみれば、出た結論は「牙を突きたてろ」。公式サイトをチェックすると、都内の上映は終わっていても地方の劇場ならやっているということで、奥さんには「出張ダヨ (・ε・) シゴト」とスムースにウソをつき、長野まで行くことにしたというね。
ライリーの脳内はこんな感じですが…(「インサイド・ヘッド」より)。
僕の脳内はこんな感じなのでした(「マーダーライセンス牙」より)。
そして下された指令は「牙を突きたてろ」。「だから何?川 ゚д゚) ハァ?」と真顔で聞かれたら返答に困ります。
Mr.タスク
原題:Tusk
2014/アメリカ 上映時間102分
監督・脚本:ケビン・スミス
脚本:スコット・モシャー
撮影:ジェームズ・ラクストン
美術:ジョン・D・クレッチマー
音楽:クリストファー・ドレイク
出演:ジャスティン・ロング、マイケル・パークス、ハーレイ・ジョエル・オスメント、ジェネシス・ロドリゲス、ギー・ラポワンテ、リリー=ローズ・デップ
パンフレット:★★★(500円/高橋ヨシキさんのコラムが載っていたりして、値段の割に良い出来)
(あらすじ)
ポッドキャストを運営するウォレスは、航海の話を聞いてほしいという老人の家を取材のため訪れる。ハワードと名乗るその老人から手厚いもてなしを受けたウォレスだが、出された紅茶に睡眠薬が含まれており、気を失ってしまう。目が覚めると足の感覚がなく、パニックに陥るウォレスに対し、ハワードは「これから君はセイウチになるんだ」と告げる。一方、消息を絶ったウォレスを心配し、友人のテディと恋人のアリーがウォレスの足跡をたどっていた。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
スゲー怖かったです… (ノДT) コワカッタ...
長野の千石劇場の簡単なgifを貼っておきますね。レトロな雰囲気が素敵な映画館でした。
一昨年、何気なく借りてみた「レッド・ステイト」がスゲー面白かったので、今作が同じケヴィン・スミス監督作ということに気付いてなんとなく前売り券を買ってしまったものの、実は予告編すら観ていなかったのです。だから、なんて言うんですかね、本当にボンヤリとしたイメージしかなかったというか。ポスターのビジュアルをちゃんと見ているにもかかわらず、「セイウチ人間に襲われる愉快なB級映画なのだろう」ぐらいに思っていたんですが、しかし。実際のところは「ムカデ人間」や「武器人間」のような「狂人に肉体を勝手に改造される系ムービー」だったからドン引きした…って、我ながら「この映画のために長野まで来たのに、バカなんじゃないかな… (`Δ´;) ヌゥ」なんて思ったりもしてね(苦笑)。
劇中に出てくる「セイウチ人間」の図面を貼っておきますね。
まず、お話を雑に書いておきますよ。人気ポッドキャスト番組を親友のテディ(ハーレイ・ジョエル・オスメント)と運営するウォレス(ジャスティン・ロング)は、番組で散々笑いものをした「カッコつけて刀を振り回していたら自分の足を切断してしまった動画を投稿された少年=Kill Bill Kid」を取材すべくカナダの自宅まで行ったところ、自殺していまして。番組のネタがなくなって困っていたら、立ち寄ったバーのトイレに「空き部屋あり」「航海の話を聞いてほしい」という元船乗りの老人ハワード・ハウ(マイケル・パークス)が書いた手紙を発見。「これはネタになる!」とその人の屋敷に行ってみれば、老人は愛想が良くて話が上手いものの、狂人だった…という、ほとばしるほどよくある話。
ウォレス役はジャスティン・ロング。有名俳優なだけに、あれほど酷い目に遭うとは思わなんだ。
ハワード・ハウを演じたのはマイケル・パークス! 「レッド・ステイト」といい、この人の狂人役にハズレはない印象。
一応、「Kill Bill Kid」の動画を貼っておきますね↓ グロ注意!
紅茶に一服盛られて、目覚めたら片足が切断されていたーーという因果応報的な展開から始まって。ウォレスは「もう片方の足も切断される→腕を脇に接合される→歯を抜かれて、スネの骨で作られた牙を接合される→肉で作ったセイウチスーツを縫い付けられる」などの俺ジナルな改造手術を受けた結果、セイウチ人間に変貌しましてね。ハワードは「昔、船が座礁した時、優しいセイウチに助けられたものの、生きるために殺して食べてしまった→セイウチに自分へリベンジするチャンスを与えたい!」なんて切ない想いから、「この15年間、毎年セイウチ人間を作ってはタイマンして殺す」という超迷惑な儀式をおこなっていたということで、クライマックスはセイウチ化したウォレスとハワードのバトルが始まるのです。
片足の少年を笑いものにした因果とは言え、結構キツいシーン。
そして、最終的にはこんなビジュアルになってしまうのでした… ('A`) イヤーン
一方、携帯に残されていた留守電から異常を察知した恋人のアリー(ジェネシス・ロドリゲス)とテディはカナダに行くと、ハワード・ハウを追う元警部のギー・ラポワンテと合流。なんとか屋敷に辿り着いてみれば、ウォレスはハワードに勝利したものの、すっかり精神状態までセイウチ化してしまって…。1年後、動物園のような場所に収容されたウォレスをアリーとテディが見舞いに来て、生魚を食べるウォレスがそっと涙を流すと、エンドクレジットに突入。この映画が作られるキッカケとなった「ケヴィン・スミスが運営するポッドキャストの音声」がネタばらし的に流れたりした後(実話ベースだったのはビックリ!)、ギー・ラポワンテがウロウロするオマケ映像が映って、終わってましたよ。
アリー役は出演作を結構観てるジェネシス・ロドリゲス。ハーレイ・ジョエル・オスメントは大人になりましたな~。
「今作が作られることになった経緯」のアニメ↓ 全編英語ですが、雰囲気は伝わってきますな。
今作って基本的にはコメディっぽいんですよ。劇中の登場人物たちは真面目で必死ではあるものの、観客は笑いながら観るホラーというか。実際、ネットを検索すると、賛否はあれど「怖い」という感想はあまり見かけないしね。しかも、ウォレスの捜索を手伝う元警部のギー・ラポワンテ役であのジョニー・デップがカメオ出演ながらも活躍したりするので(ちなみにエンドクレジットでも「ギー・ラポワンテ」表記だったせいか、パンフでも名前が伏せられてました)、その時点で怖さは半減するじゃないですか。
この「超大物俳優」とはジョニー・デップのこと。映画.comのキャスト欄を見ればバレバレなんですがー。
ジョニー・デップ、僕にしては珍しく即気付きましたよ。ちょっと「トロピック・サンダー」の”あの御方”を連想。
娘のリリー=ローズ・デップが出演しているから(右)、参加したんですかね?
ただ、僕は涙を流すほど怖かった。今までも薄々は感じながらも「武器人間」を観た時にやっと気付いたんですが、ああいう風に「人間が“大して役に立たないもの”に改造される」のが生理的にアウトみたい。セイウチ人間のビジュアルを観て笑っちゃう人も多そうですけど、僕は本気で怯えました。それと、ウォレスは確かにクズ野郎なんですが、ジャスティン・ロングの必死な演技もあってかなり哀れに感じたし、とにかくマイケル・パークス演じるハワードが恐ろしくてね…(しみじみ)。劇場に入った時、観客は僕1人だけで、「すわ、『ふしぎな岬の物語』以来、人生2度目の1人映画鑑賞か!(*゚∀゚)=3 ムッハー」と興奮していたら、後から男性客が1人来てガッカリしたものの、映画が進むと彼が一緒に観てくれていることが超心強かったのでした(遭難したハワードがセイウチのおかげで孤独を癒されたようにーー)。
ウォレスのスネの骨を本人の近くで牙に磨き上げるハワード。後から気付いたけど、なかなか厭な場面ですよね。
彼を観るたび、僕はすっかりこんな気持ちでしたよ(「グラップラー刃牙完全版」より)。
正直、気になるところはあって。「紅茶、まだ飲み終わらないのかよ!」とか「セイウチ状態から元に戻さないのかよ!」といったツッコミはどうでも良いとしても(製作者サイドがむしろそういうツッコミを待ってそう)、ウォレスに貸した車を探そうとしないレンタカー屋には驚いたし、本人が行方不明な上にウォレスが助けを求める留守電が残っているほどの状況でカナダ警察がまったく捜査しようとしないのはさすがに違和感を感じましたよ。というか、今どきはレンタカーやスマホをGPSで探せると思うんですけど…(実際、そうやって居場所を突き止めるのかと思ってた)。あと、エンドクレジットの「ケヴィン・スミスが運営するポッドキャストの音声」は「あ、そういうことなんだ!∑(゚Д゚)」とは思ったものの、「クズだった男が獣に堕ちながらも涙=人間性の残滓を見せる」というオチにグッときていただけに、ちょっと興醒めしましたね。
何はともあれ、そんなワケで、スゲー怖かったです… (ノДT) イヤーン あらためて自分が苦手なタイプの作品を自覚したので、もうホラーでもこの手のジャンルは避けようと思います。でも、映画体験としては非常に楽しかったというか。さすがに奥さんにウソをついたのは良心が痛むし(本当ですよ!)、長野までの新幹線代など諸々の経費も掛かっちゃったけど、千石劇場を体感出来たのは貴重だし、何よりも前売り券が無駄にならなくて本当に良かった (o^-')b ヨカッタ! ちなみにこの後、大量に美味だれ焼き鳥を食べたりしたんですが、それはまた別のお話。
来年1月にBlu-rayが発売されるので貼っておきますよ。
ケヴィン・スミス監督作の中で一番好きなのはこれ。スゲー面白かったです。
かなり思い出したホラー映画。僕の感想はこんな感じ。
内容は違うけど、ジャスティン・ロング繋がりで連想したサム・ライミ監督作。
「メモを鉛筆でこするネタ」で引き合いに出された映画。でも、その元ネタは「北北西に進路を取れ」なんだって (゚⊿゚) ヘー
※今回の記事は、不道徳な文章がダラダラと書かれているので、そういうのが苦手な方は読まない方が良いです。
※今回の記事は、グロい画像が貼ってあるので、そういうのが苦手な方は読まない方が良いです。
<心底どうでも良い前置き>
夫婦の間に「秘密」って作っちゃダメだと思いますか? 僕は「アリ」派だったりします。なんて言うんですかね、違う人間同士がすべてをさらけ出し合うなんてどんなに気心が知れていても難しいし、むしろ少しは秘密の部分があった方が長い夫婦生活のスパイスになるじゃないですか。な~んて言いつつも、飛魚のアーチをくぐって宝島に着いたころ、僕の奥さんが誰かと腰を振ってたりしたら、それはさすがにションボリしますけれども。まぁ、何はともあれ、今週金曜日、奥さんに秘密にすることが1つ増えたのです。
なんとなく「強く儚い者たち」を貼っておきますね↓
強く儚い者たち 投稿者 tomoka15
8月下旬にアップした備忘録の中で、「いつの間にか『Mr.タスク』の上映が終わってたのは超ショック(都内ですが)」「せっかく前売り券、買ってたのになぁ… (´・ω・`) ションボリ」なんて文章を書いたり、「観たい映画の覚え書き」では「つい衝動的に買ってしまった『Mr.タスク』の前売り券すら無駄にしちゃったりして… (ノω・、) グスン」なんて、いかにも悲しんでいるようなムードを垂れ流して来ましたが、あれはウソだ(偉そうに)。実際に僕の心を支配していた強い感情は“怒り”。もうね、ここ数年は仕事が忙しいせいで、2012年には杉作J太郎先生とケンドー・コバヤシさんのイベントのチケット、2013年は「探偵ヨンゴン」の前売り券、2014年はなかったものの、今年は「唐山大地震」の前売り券となんとRHYMESTER主催のフェス「人間交差点」のチケット(7500円!)を無駄にするという愚か振りでして。この上、「Mr.タスク」の前売り券をまた無駄にしたなんて、誰が…誰が納得できるものか!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン!
一応、「Mr.タスク」の前売り券を貼っておきますね。
ドリカムがライリーライリー歌う中、僕の脳内会議のメンバーである東堂俊介(冷静さ・性衝動担当)、板垣重政(怒り・性衝動担当)、河山三郎(日和見・性衝動担当)が「インサイド・ヘッド」ライクに現状を分析してみれば、出た結論は「牙を突きたてろ」。公式サイトをチェックすると、都内の上映は終わっていても地方の劇場ならやっているということで、奥さんには「出張ダヨ (・ε・) シゴト」とスムースにウソをつき、長野まで行くことにしたというね。
ライリーの脳内はこんな感じですが…(「インサイド・ヘッド」より)。
僕の脳内はこんな感じなのでした(「マーダーライセンス牙」より)。
そして下された指令は「牙を突きたてろ」。「だから何?川 ゚д゚) ハァ?」と真顔で聞かれたら返答に困ります。
Mr.タスク
原題:Tusk
2014/アメリカ 上映時間102分
監督・脚本:ケビン・スミス
脚本:スコット・モシャー
撮影:ジェームズ・ラクストン
美術:ジョン・D・クレッチマー
音楽:クリストファー・ドレイク
出演:ジャスティン・ロング、マイケル・パークス、ハーレイ・ジョエル・オスメント、ジェネシス・ロドリゲス、ギー・ラポワンテ、リリー=ローズ・デップ
パンフレット:★★★(500円/高橋ヨシキさんのコラムが載っていたりして、値段の割に良い出来)
(あらすじ)
ポッドキャストを運営するウォレスは、航海の話を聞いてほしいという老人の家を取材のため訪れる。ハワードと名乗るその老人から手厚いもてなしを受けたウォレスだが、出された紅茶に睡眠薬が含まれており、気を失ってしまう。目が覚めると足の感覚がなく、パニックに陥るウォレスに対し、ハワードは「これから君はセイウチになるんだ」と告げる。一方、消息を絶ったウォレスを心配し、友人のテディと恋人のアリーがウォレスの足跡をたどっていた。(以上、映画.comより)
予告編はこんな感じ↓
70点
スゲー怖かったです… (ノДT) コワカッタ...
長野の千石劇場の簡単なgifを貼っておきますね。レトロな雰囲気が素敵な映画館でした。
一昨年、何気なく借りてみた「レッド・ステイト」がスゲー面白かったので、今作が同じケヴィン・スミス監督作ということに気付いてなんとなく前売り券を買ってしまったものの、実は予告編すら観ていなかったのです。だから、なんて言うんですかね、本当にボンヤリとしたイメージしかなかったというか。ポスターのビジュアルをちゃんと見ているにもかかわらず、「セイウチ人間に襲われる愉快なB級映画なのだろう」ぐらいに思っていたんですが、しかし。実際のところは「ムカデ人間」や「武器人間」のような「狂人に肉体を勝手に改造される系ムービー」だったからドン引きした…って、我ながら「この映画のために長野まで来たのに、バカなんじゃないかな… (`Δ´;) ヌゥ」なんて思ったりもしてね(苦笑)。
劇中に出てくる「セイウチ人間」の図面を貼っておきますね。
まず、お話を雑に書いておきますよ。人気ポッドキャスト番組を親友のテディ(ハーレイ・ジョエル・オスメント)と運営するウォレス(ジャスティン・ロング)は、番組で散々笑いものをした「カッコつけて刀を振り回していたら自分の足を切断してしまった動画を投稿された少年=Kill Bill Kid」を取材すべくカナダの自宅まで行ったところ、自殺していまして。番組のネタがなくなって困っていたら、立ち寄ったバーのトイレに「空き部屋あり」「航海の話を聞いてほしい」という元船乗りの老人ハワード・ハウ(マイケル・パークス)が書いた手紙を発見。「これはネタになる!」とその人の屋敷に行ってみれば、老人は愛想が良くて話が上手いものの、狂人だった…という、ほとばしるほどよくある話。
ウォレス役はジャスティン・ロング。有名俳優なだけに、あれほど酷い目に遭うとは思わなんだ。
ハワード・ハウを演じたのはマイケル・パークス! 「レッド・ステイト」といい、この人の狂人役にハズレはない印象。
一応、「Kill Bill Kid」の動画を貼っておきますね↓ グロ注意!
紅茶に一服盛られて、目覚めたら片足が切断されていたーーという因果応報的な展開から始まって。ウォレスは「もう片方の足も切断される→腕を脇に接合される→歯を抜かれて、スネの骨で作られた牙を接合される→肉で作ったセイウチスーツを縫い付けられる」などの俺ジナルな改造手術を受けた結果、セイウチ人間に変貌しましてね。ハワードは「昔、船が座礁した時、優しいセイウチに助けられたものの、生きるために殺して食べてしまった→セイウチに自分へリベンジするチャンスを与えたい!」なんて切ない想いから、「この15年間、毎年セイウチ人間を作ってはタイマンして殺す」という超迷惑な儀式をおこなっていたということで、クライマックスはセイウチ化したウォレスとハワードのバトルが始まるのです。
片足の少年を笑いものにした因果とは言え、結構キツいシーン。
そして、最終的にはこんなビジュアルになってしまうのでした… ('A`) イヤーン
一方、携帯に残されていた留守電から異常を察知した恋人のアリー(ジェネシス・ロドリゲス)とテディはカナダに行くと、ハワード・ハウを追う元警部のギー・ラポワンテと合流。なんとか屋敷に辿り着いてみれば、ウォレスはハワードに勝利したものの、すっかり精神状態までセイウチ化してしまって…。1年後、動物園のような場所に収容されたウォレスをアリーとテディが見舞いに来て、生魚を食べるウォレスがそっと涙を流すと、エンドクレジットに突入。この映画が作られるキッカケとなった「ケヴィン・スミスが運営するポッドキャストの音声」がネタばらし的に流れたりした後(実話ベースだったのはビックリ!)、ギー・ラポワンテがウロウロするオマケ映像が映って、終わってましたよ。
アリー役は出演作を結構観てるジェネシス・ロドリゲス。ハーレイ・ジョエル・オスメントは大人になりましたな~。
「今作が作られることになった経緯」のアニメ↓ 全編英語ですが、雰囲気は伝わってきますな。
今作って基本的にはコメディっぽいんですよ。劇中の登場人物たちは真面目で必死ではあるものの、観客は笑いながら観るホラーというか。実際、ネットを検索すると、賛否はあれど「怖い」という感想はあまり見かけないしね。しかも、ウォレスの捜索を手伝う元警部のギー・ラポワンテ役であのジョニー・デップがカメオ出演ながらも活躍したりするので(ちなみにエンドクレジットでも「ギー・ラポワンテ」表記だったせいか、パンフでも名前が伏せられてました)、その時点で怖さは半減するじゃないですか。
この「超大物俳優」とはジョニー・デップのこと。映画.comのキャスト欄を見ればバレバレなんですがー。
ジョニー・デップ、僕にしては珍しく即気付きましたよ。ちょっと「トロピック・サンダー」の”あの御方”を連想。
娘のリリー=ローズ・デップが出演しているから(右)、参加したんですかね?
ただ、僕は涙を流すほど怖かった。今までも薄々は感じながらも「武器人間」を観た時にやっと気付いたんですが、ああいう風に「人間が“大して役に立たないもの”に改造される」のが生理的にアウトみたい。セイウチ人間のビジュアルを観て笑っちゃう人も多そうですけど、僕は本気で怯えました。それと、ウォレスは確かにクズ野郎なんですが、ジャスティン・ロングの必死な演技もあってかなり哀れに感じたし、とにかくマイケル・パークス演じるハワードが恐ろしくてね…(しみじみ)。劇場に入った時、観客は僕1人だけで、「すわ、『ふしぎな岬の物語』以来、人生2度目の1人映画鑑賞か!(*゚∀゚)=3 ムッハー」と興奮していたら、後から男性客が1人来てガッカリしたものの、映画が進むと彼が一緒に観てくれていることが超心強かったのでした(遭難したハワードがセイウチのおかげで孤独を癒されたようにーー)。
ウォレスのスネの骨を本人の近くで牙に磨き上げるハワード。後から気付いたけど、なかなか厭な場面ですよね。
彼を観るたび、僕はすっかりこんな気持ちでしたよ(「グラップラー刃牙完全版」より)。
正直、気になるところはあって。「紅茶、まだ飲み終わらないのかよ!」とか「セイウチ状態から元に戻さないのかよ!」といったツッコミはどうでも良いとしても(製作者サイドがむしろそういうツッコミを待ってそう)、ウォレスに貸した車を探そうとしないレンタカー屋には驚いたし、本人が行方不明な上にウォレスが助けを求める留守電が残っているほどの状況でカナダ警察がまったく捜査しようとしないのはさすがに違和感を感じましたよ。というか、今どきはレンタカーやスマホをGPSで探せると思うんですけど…(実際、そうやって居場所を突き止めるのかと思ってた)。あと、エンドクレジットの「ケヴィン・スミスが運営するポッドキャストの音声」は「あ、そういうことなんだ!∑(゚Д゚)」とは思ったものの、「クズだった男が獣に堕ちながらも涙=人間性の残滓を見せる」というオチにグッときていただけに、ちょっと興醒めしましたね。
何はともあれ、そんなワケで、スゲー怖かったです… (ノДT) イヤーン あらためて自分が苦手なタイプの作品を自覚したので、もうホラーでもこの手のジャンルは避けようと思います。でも、映画体験としては非常に楽しかったというか。さすがに奥さんにウソをついたのは良心が痛むし(本当ですよ!)、長野までの新幹線代など諸々の経費も掛かっちゃったけど、千石劇場を体感出来たのは貴重だし、何よりも前売り券が無駄にならなくて本当に良かった (o^-')b ヨカッタ! ちなみにこの後、大量に美味だれ焼き鳥を食べたりしたんですが、それはまた別のお話。
来年1月にBlu-rayが発売されるので貼っておきますよ。
ケヴィン・スミス監督作の中で一番好きなのはこれ。スゲー面白かったです。
かなり思い出したホラー映画。僕の感想はこんな感じ。
内容は違うけど、ジャスティン・ロング繋がりで連想したサム・ライミ監督作。
「メモを鉛筆でこするネタ」で引き合いに出された映画。でも、その元ネタは「北北西に進路を取れ」なんだって (゚⊿゚) ヘー