長友佑都
先日NHKのスポーツ大陸でサッカー日本代表の長友佑都選手の特集をやっていたので録画して視聴しました。
やっぱり彼は凄い男ですね。
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2006年の春先、2ちゃんねるの大学サッカースレに以下のような内容の書き込みを目にしました。
「明治の太鼓がもの凄い。」
「あいつは部活にまで入ってなにやってんだ?」
そんな内容でした。
当時熱心に早稲田を見てた時期で、ちょうどその翌週に西が丘で早稲田と明治の会場が一緒だったんでその太鼓を目撃しました。
「2ちゃんでまで話題になる太鼓ってどんなもんか?」と多少肩に力を見に行ったものです。
明治の試合になりました。
なんとも心地よいリズムが聞こえてくるではありませんか。
そこで噂の太鼓に目を移します。
一般的に応援の太鼓って肩から大きいのを下げて片手で叩くじゃないですか?
明治の太鼓は違ったんです。
イスに腰掛けて股に太鼓を挟み込み、両手に撥を持ってまるでドラムのリズムでも奏でているかのように叩いてました。
いやね、そのリズムと言ったら聞き惚れますよ。
完全に明治の太鼓のファンになってまいました。
で、その後何度か会場が一緒になり「太鼓凄いっすね。」とか話しかけたりしてたら、前期リーグが終わる頃には顔を合わせたら一言二言会話するまでになりました。
まぁ控え部員で応援の中心的存在の彼に当時は凄さとか感じてなかった訳ですが。
そして9月になり後期リーグの開幕。
知り合いの間で快情報が流れました。
「明治の太鼓が試合に出てるらしい」
正直驚きました。
完全な控え部員でメンバー入りとか狙えるクラスの選手だとは微塵も思ってなかったからです。
後期開幕から4節で明治×早稲田でした。
忘れもしない浜川グランドですよ。
前期の不調により降格も危ぶまれてた明治は息を吹き返して、後期は連勝街道に乗った状態で早稲田との対戦です。
そしてその試合で噂通り明治の太鼓はスタメン出場していた。
「12 長友佑都 東福岡高校出身 2年」
長友佑都を長友佑都として認識した瞬間です。
「あの太鼓、実はレギュラーとか狙える選手だったんじゃん!」
これが当時の率直な感想でした。
また応援で太鼓を叩いてた時は、常に輪の中心にいて応援を牽引してたんで4年生だと思ってたのがまさか2年生ってのも意外でした。
で、その試合で彼は二つの決定的な仕事をやってのけた訳です。
1つは当時の早稲田のエースで得点王争い真っ只中の渡邉千真選手を完封した事。
そしてもう1つは2-0とするゴールを早稲田のゴールに突き刺した事。
左サイドをするすると上がりペナルティエリアまで侵入しズドン!
ちょうど先日のベルギー戦で決めたようなイメージで、ゴールが決まったとき思わず上のゴールを思い出したものです。
そんな訳で、「まさか太鼓にやられるとは・・・」と思わされた明治大戦だったのでした。
(試合スタッツはコチラ )
そんな感じで長友選手がレギュラーを獲得し勢いを得た明治大学は、この年の後期リーグにおいて11戦で10勝1分と驚異的な戦績を残しました。
(前期は3勝4分4敗の8位)
もちろん長友選手が入ったから急変した訳ではないでしょうが、それが1つのきっかけになったのではないかなぁと思うわけです。
ただいくら長友選手が活躍してたとは言え、このシーズン終了時点で彼がその後ここまでの大物へと成長していくとは思っていませんでした。
いかんせん「レギュラーになった太鼓」と言う認識が抜けきらず、せいぜい「もしかして欠かせないクラスの選手になりつつある?」程度の認識でした。
いやいやその後の躍進には驚きましたね。