小沢金脈の捜査の本筋は鹿島建設だった | 早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

早川忠孝の一念発起・日々新たなり 通称「早川学校」

弁護士・元衆議院議員としてあらゆる社会事象について思いの丈を披歴しております。若い方々の羅針盤の一つにでもなればいいと思っておりましたが、もう一歩踏み出すことにしました。新しい世界を作るために、若い人たちとの競争に参加します。猪突猛進、暴走ゴメン。

政治家ばかり追っていたのじゃ間違う、どうしてもゼネコンを追い詰めなければならない、と思っていたら、検察庁は鹿島建設の元社長の参考人聴取をした、というニュースが飛び込んできた。

ついに本丸を攻めてきたか、という思いである。


鹿島建設の元社長は裏金や闇献金の事実は否定しているようだが、そう簡単に私たちはその弁明を鵜呑みにすることは出来ない。

一連の政治資金規正法違反事件の捜査の本丸が鹿島建設東北支社を中心とする胆沢ダムを巡る談合にあったことは、明らかだった。

これまで得られた証拠で、談合の存在は確認されたのだろう。


その上で、談合には具体的に会社の誰が関与していたのか、政治家は談合そのものに関与していたのか、いないのか、さらには、政治家への献金はどういう過程で決定され、どのようにして実行されたのか、そういったことがこの参考人聴取で問い質されたのだろうと思われる。


談合の仕切り役がおいそれと談合を認めるはずはない。

そういう状況の中で、会社の最高責任者であった当時の社長を参考人として調べている、というのは、極めて異例なことである。

関係会社の幹部社員のなかで相当詳細に供述をしている者がいる、という証拠ではなかろうか。


そうすると、政治資金規正法違反事件の捜査のポイントは、4億円の現金がどこからきたのか、ということになる。

家族名義の預金を現金化して金庫に保管していた、などという小沢氏の弁明を、中には信じている人もいるだろうが、どうも説得力がない。

率直に言って、限りなく黒に近い灰色だ。


さて、小沢氏はどうするか。


週明けに小沢氏が何を言うのか、私は固唾を呑んで見守っている。

石川議員の起訴まで残された日数は、少ない。