ある春のうららかな日
平日にも関わらず非番の私は、ふらっと大津港に立ち寄った
滋賀県の教育船「うみのこ」の三面図を手に入れるためだ
もしかしたら重大な機密が含まれていて、そう簡単に渡してくれない という可能性も無いわけでは無いような気がしないでも無い気がする…
そもそもここに担当者がいるのだろうか
そんなことを思いながら港の施設に突入
ここは以前、遊覧船「ミシガン」に乗船した際、入ったことのある建物だ
なんとなく見覚えがある
事務所らしきところに行き、用件を伝える
「すみません、フローティングスクールのことでちょっと相談g…」
「ああ…ココじゃないです、あっち」
言い終わる間も無く、被せ気味に事務員の方が場所を教えてくれる
google mapで説明するとこういうこと
遊覧船乗り場を挟んで対面にもう一つ建物が
これは一階に売店などがあるところ
階段を上がって人気のない2階の、さらに奥まった薄暗い扉の先にスリッパの並んだ下駄箱がポツリ、と
スリッパにはF.S(フローティングスクール)とマジックで無造作に書かれている…
どうやらここらしい
その先の廊下はさらに薄暗い…オイオイ、マジで営業してるのか?ココは
廊下の突き当たり、左側の扉にフローティングスクールの表札を発見
コンコン…「ごめんください」
遠慮気味に扉を開けてみる
中は比較的明るく、普通の事務所的な雰囲気、職員の方数人が怪訝そうにこちらへ振り向く
(ま、そりゃそうだわな、アポなし突撃だしww)
用件を手短に伝え、スマホであらかじめ撮影していた「うみのこ」試作品の写真を提示(前記事参照)
百聞は一見にしかずとはよく言ったもので、すぐにこちらの目的を察して頂きました
まずはうみのこの三面図
職員の方が持ってきてくれたのが・・・
え?普通の要綱?いわゆるパンフレット?小学生みんなに配る
これって?…
これって?… …
子供らが持ってたわ…orz
そうか、ここにあったんだ三面図
「俺はいったい何しに来たんだ」、と途方に暮れていた(傍目には、あたかも資料を貰って喜んでいる躰で)
暫くすると、今まで我関せずの状態だった所長さんが話を聞きつけてやってきて
所「良くできてますねソレ」
所「実は昔にもあったんです、ペーパークラフト」
え?
あんなに探したのに?
あんなにネット漁ったのに??
近年ものすごく発達したインターネット
調べれば何でも出てくるような錯覚に陥りますが、意外と世の中広いんだ、ということを思い知らされた一件でした
なんでもフローティングスクールが始まった30数年前
学習冊子にペーパークラフトが一緒に綴じられていたのです
所長さんが、当時の冊子を持ってきてくれました
B5判の大きさで二つ折りになって収納されていました
昔は学校の工作の時間などで利用されることもあったようですが・・・
(-.-)y-o0○(ぶっちゃけ扱いが難しいわな)
もう、なんつーか太古の遺跡の中で光り輝く財宝を探し当てたような錯覚に陥りましたね、いやマジで
所「今の若い職員も知らなかったんじゃないかな はっはっは」
実際その場に居合わせた職員の皆さん、所長さん以外はその存在をご存じないようでしたww
続く