都知事選が近づき、築地市場の官製地上げ(そして食の安全や流通の売り飛ばし)、言論弾圧条例などはもう既決であり争点化させない、といった動きがあちこちで見られるような気がします。
人々の生きる権利を東京から根こそぎにして、もはや人々は失血死しそうなイシハラ都政の12年間、あちら側からすればこれほどやりたい放題だった時代もないわけですから、間違いなくそれを失うまいと必死です。
こちらも冷静に情報の拡散と、現実の活動を始める時期に来ていると思います。
このブログは更新しようとすると不調が生ずるのですが、あれこれ手段は考えていきたいと思います。
~~~
そもそも、官製地上げで言えば、2016年東京オリンピック招致を口実にしながら、湾岸開発の莫大な負債への起死回生を狙ったものだとも言われています。もしそうであれば、2020年の招致にも懲りずに名を上げてくるでしょう。
(2016年招致についてはエントリーの最後に補足情報(※)をつけておきます)
そして、都知事選で都合の悪い点を争点化させないために策を弄するイシハラ都政のアクションとしては、たとえば、ひとつの例ですが、レインボーブリッジからの様子では、豊洲新市場予定地の道路の立体化部分の工事が先行して進められているらしいとのこと、おそらくはこれをもってイシハラ都知事(ないしその後継者)が「ここまで整備が進んでいるからもったいない・引き返せない」という、火事場泥棒的振る舞いをしながらの本末転倒の議論を繰り返す可能性があります。要注意です。
予定地の2/3土地購入1260億円(大奮発の高額取得!)に対しても執行に議会からも、監査請求での物言いもついて本来執行できないはずが、イシハラ都知事だけが理由にならない理由を並べ立て執行を息巻いて果たし状を書いている状態なのに、別会計の道路だけは建設を始めてしまう・・・お東京都様お得意のパターンです!!
しかし、たとえばこの道路ひとつにしても、激甚汚染地域の地下のごく一部(汚染地下水はすごい勢いで巡っている)をひっくり返しているものです。だから、「汚染は除去されました」「矢板で囲みました」と強弁してくるに違いありませんが、そうしたお間抜けな対策の有効性やもたらす悪影響は、どこでも実証されていません。
昨年9月22日の築地市場を考える勉強会で、日本環境学会の元会長の畑先生のコメントをTwitterでお知らせしたように(誤記訂正をしてあります)。
また、さらにその先に連続して、「移転もろありきの再開発議論」も、街並みを守りますというご都合主義の偽の目的を示す人々など加わり、あたかもいい話のようにしてアピールされていくでしょうから、警戒は欠かせません。
その移転もろありきの再開発議論の一例として、すでにネットからは消されていますが「建設通信新聞」の年末12/27付け記事に気になる内容がありました。
跡地をどうするか、いやいや外資には売り渡さないために有効活用のために知事本局で検討です、という様子でさらっと(でもないかも)書かれており、しかしそもそもここに建設業の業界紙がすでに意気軒昂に入り込んでいること自体、 「再開発利権」の旨みに多くがにじり寄ってくる気配満々と思いたくなるのが人情ですね。
あと、うっかり読み飛ばしがちですが、お東京都様、厳密には築地を「廃止」して激甚汚染地に流通センターを作ってそれを中央卸売市場とするのが計画なのに、なぜこの跡地再開発の検討に市場を運営する立場の「中央卸売市場」が検討に加わっているのかも、疑問炸裂です。
もちろん、「市場あっての街並み、その知見を提供します」、だのなんだのと各種言い訳をしてくることは目に見えて想定できることですが、むしろこれって、イシハラ都知事は「論外」と言って見せた、地元区長らが推進する小さな卸売市場を残す計画を東京都が容認していたりして??と疑問に思わないわけにはいきません。
画像キャプチャその1
画像キャプチャその2
~~~
あとは、こんな話もありましたね。こちらもネットではすでに削除されていますが、豊洲新市場が開場するにあたり、地下鉄有楽町線も延伸しなくてはならないという江東区長の言い分です。以前Twitterでも書きましたが、本当に必要なのでしょうか。普通に頭をひねってみても、まったく分かりませんでした。
-----ここから参考資料
(※)
オリンピック招致でかかった税金は招致活動で150億円、しかしこれは分かっているだけで、他の予算枠も合わせると200億円とされています。
しかし、招致活動というお祭りだけで、そこまで浪費し、あげくに官製地上げも企てた巨大プロジェクトです。
ここで覚えておきたいのは以下のとらちゃんのまとめです。
晴天とら日和
人々の生きる権利を東京から根こそぎにして、もはや人々は失血死しそうなイシハラ都政の12年間、あちら側からすればこれほどやりたい放題だった時代もないわけですから、間違いなくそれを失うまいと必死です。
こちらも冷静に情報の拡散と、現実の活動を始める時期に来ていると思います。
このブログは更新しようとすると不調が生ずるのですが、あれこれ手段は考えていきたいと思います。
~~~
そもそも、官製地上げで言えば、2016年東京オリンピック招致を口実にしながら、湾岸開発の莫大な負債への起死回生を狙ったものだとも言われています。もしそうであれば、2020年の招致にも懲りずに名を上げてくるでしょう。
(2016年招致についてはエントリーの最後に補足情報(※)をつけておきます)
そして、都知事選で都合の悪い点を争点化させないために策を弄するイシハラ都政のアクションとしては、たとえば、ひとつの例ですが、レインボーブリッジからの様子では、豊洲新市場予定地の道路の立体化部分の工事が先行して進められているらしいとのこと、おそらくはこれをもってイシハラ都知事(ないしその後継者)が「ここまで整備が進んでいるからもったいない・引き返せない」という、火事場泥棒的振る舞いをしながらの本末転倒の議論を繰り返す可能性があります。要注意です。
予定地の2/3土地購入1260億円(大奮発の高額取得!)に対しても執行に議会からも、監査請求での物言いもついて本来執行できないはずが、イシハラ都知事だけが理由にならない理由を並べ立て執行を息巻いて果たし状を書いている状態なのに、別会計の道路だけは建設を始めてしまう・・・お東京都様お得意のパターンです!!
しかし、たとえばこの道路ひとつにしても、激甚汚染地域の地下のごく一部(汚染地下水はすごい勢いで巡っている)をひっくり返しているものです。だから、「汚染は除去されました」「矢板で囲みました」と強弁してくるに違いありませんが、そうしたお間抜けな対策の有効性やもたらす悪影響は、どこでも実証されていません。
昨年9月22日の築地市場を考える勉強会で、日本環境学会の元会長の畑先生のコメントをTwitterでお知らせしたように(誤記訂正をしてあります)。
http://twitter.com/rolling_bean/status/25200752006一方で、官製地上げを阻止し、現在地での再整備を検討するにあたっても、どうも「きな臭い」と思わざるを得ないのが、「現在地再整備」の名の元に、実質「現在地再開発」にすり替える(もちろん、時代にマッチしたとかなんとかの偽装が凝らされるでしょう)動きなどです。
畑先生築地移転問題講演:タンクが沈下したりしたので大量の杭を打っている。それ以外にゆりかもめ、環状2号、補助道の下にも杭。汚染地下水汚染土壌はかなり深いところまで入っている。 2007年に搬入した土壌は汚染とすでにスクープ。7月に朝日新聞。また陸軍の毒ガス弾製造地の土も搬入した。
7:48 PM Sep 22nd, 2010
また、さらにその先に連続して、「移転もろありきの再開発議論」も、街並みを守りますというご都合主義の偽の目的を示す人々など加わり、あたかもいい話のようにしてアピールされていくでしょうから、警戒は欠かせません。
その移転もろありきの再開発議論の一例として、すでにネットからは消されていますが「建設通信新聞」の年末12/27付け記事に気になる内容がありました。
建設通信新聞
2010/12/27
庁内に本格検討組織/市場跡地含め方向性/東京都・築地地区まちづくり
http://www.kensetsunews.com/article.php?article_id=A10z2411509&date=2010-12-27&class=pickups (リンク切れ)
東京・築地市場の豊洲移転を進める東京都は、築地市場跡地を含めた築地地区のまちづくりについて、2011年度から本格的な検討に着手する考えを明らかにした。11年度予算原案に「築地地区を中心とした将来のまちづくりの検討」経費として3000万円を計上。本格検討を前に、年明けにも関係各局で構成する庁内検討組織を設置するなど、今年度内にまちづくり手法や課題の抽出を行い、築地地区の将来を見据えたまちづくりの方向性を探っていく。また、来年度以降、外部有識者を交えて検討を進めることも視野に入れている模様だ。
検討費用の11年度予算への計上は、10月に豊洲移転を正式表明するなど、14年度の豊洲新市場開場へ大きく踏み出した石原慎太郎知事の政策判断によるところが大きい。10月に発表した各局予算要求には盛り込まれていなかったものの、都として豊洲移転を明確にしたことを踏まえ、将来的に跡地となる現在の築地市場敷地約23haを含めた地区全体の活性化を考慮した検討を進める。
年明けにも始動する庁内検討は当面、知事本局を中心に進める方針だが、中央卸売市場、都市整備局、財務局のほか、観光面から産業労働局など関係各局が横断的に参画するなど、幅広い視点からまちづくりの方向性や来年度の本格検討に向けた論点整理を行う。
前提となる豊洲新市場の開場に向けて、都はすでに土壌汚染対策関連の詳細設計2件を委託。11年3月には、市場施設建設工事の基本設計者を公募型プロポーザルで選定するなど、着実に整備計画を進めている状況。
都の想定スケジュールでは、設計作業と並行して11-12年度で土壌汚染対策工事、 12-14年度で建築工事を進めるとしており、順調に行けば14年度末に豊洲新市場を開場する見通しだ。
都の試算によると、豊洲新市場の整備にかかる総事業費4316億円のうち、財源不足分となる1856億円は築地市場跡地の売却収入を充てることで賄う計画になっている。
築地市場跡地は、「銀座などの都心に近接する高い立地性から、都市づくりへのポテンシャルが高く、都としても大都市・東京のまちづくりに向けた重要なポイントになると認識している」(知事本局総務部)だけに将来的な大規模開発につながるものとして注目度は高い。
跡地をどうするか、いやいや外資には売り渡さないために有効活用のために知事本局で検討です、という様子でさらっと(でもないかも)書かれており、しかしそもそもここに建設業の業界紙がすでに意気軒昂に入り込んでいること自体、 「再開発利権」の旨みに多くがにじり寄ってくる気配満々と思いたくなるのが人情ですね。
あと、うっかり読み飛ばしがちですが、お東京都様、厳密には築地を「廃止」して激甚汚染地に流通センターを作ってそれを中央卸売市場とするのが計画なのに、なぜこの跡地再開発の検討に市場を運営する立場の「中央卸売市場」が検討に加わっているのかも、疑問炸裂です。
もちろん、「市場あっての街並み、その知見を提供します」、だのなんだのと各種言い訳をしてくることは目に見えて想定できることですが、むしろこれって、イシハラ都知事は「論外」と言って見せた、地元区長らが推進する小さな卸売市場を残す計画を東京都が容認していたりして??と疑問に思わないわけにはいきません。
画像キャプチャその1
画像キャプチャその2
~~~
あとは、こんな話もありましたね。こちらもネットではすでに削除されていますが、豊洲新市場が開場するにあたり、地下鉄有楽町線も延伸しなくてはならないという江東区長の言い分です。以前Twitterでも書きましたが、本当に必要なのでしょうか。普通に頭をひねってみても、まったく分かりませんでした。
建設通信新聞あ、ちなみに江東区長といえば、2009年の都議選に長男が出馬し(落選)、その応援演説にイシハラ都知事がはせ参じたことでも知られています。
2010/11/19
山崎江東区長が有楽町線延伸を強く要請/石原都知事も必要性認識
http://www.kensetsunews.com/article.php?article_id=A10y1811309&date=2010-11-19&class=pickups (リンク切れ)
東京都江東区の山崎孝明区長は18日の定例会見で、都が築地市場の豊洲移転を決断したことを受け、「渋滞防止や土壌汚染対策について適切な対応を求めていく」と述べた。また、豊洲新市場の整備に当たり、交通機能が大きなテーマの一つになるとの認識を示し、区のウィークポイントでもある南北交通の利便性を高める地下鉄8号線(有楽町線)延伸の必要性を強調した。
山崎区長は石原慎太郎都知事との会談で、「市場をつくるなら交通面をしっかりしなければならない」と訴え、知事からも必要性を認識しているとの発言があったことを明らかにした。そして、「市場移転を機会に、8 号線延伸を強力に要請していきたい」と意気込みを語った。
延伸を計画しているのは豊洲駅を起点に、東陽町駅を通り、住吉駅に至る5.2km。
対象区間には2つの新駅も設置する構想で、概算建設費は約1200億円と試算している。
江東区は墨田区、葛飾区、千葉県松戸市とともに、8号線押上~亀有間や11号線(半蔵門線)押上~松戸間を含め、地下鉄の延伸実現に取り組んできたが、豊洲~住吉間を第1期として江東区主導により事業化を目指すことで合意した。
江東区は2010年度から建設基金の積み立てを始めたほか、11年度には関係機関の部長級で構成する「事業化委員会」を立ち上げる方針も打ち出している。
山崎区長によると、延伸区間の建設に当たっては、「合意にはまだ至っていない」と前置きした上で、国と都、事業主体が事業費の3分の1をそれぞれ負担する都市鉄道等利便増進法を活用する考えを示した。事業主体としては第三セクターを設立する構想だ。
読売新聞
2009/6/16
都議選でも注目、どうなる世襲への審判 特集 東京都議選2009
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090616-OYT1T00723.htm
総選挙に向けた政党公約で政治家の世襲制限が議論となる中、都議選でも、父親の地盤を引き継ぐ新人がいる。
同じ選挙区でも世襲にこだわらない陣営もあるが、有権者の間には賛否もある。総選挙を前にした都議選で、その「審判」の行方が注目される。
東京・江東区では、自民党の都議選立候補予定の新人2人が、いずれも「世襲」を目指す。
このうちの一人は、2007年に区長に転身した山崎孝明元都議の長男(36)。石原慎太郎知事は5月末の決起集会に顔を出し、声援を送った。
「お父さんは大変立派な政治家で、辣腕(らつわん)を振るった。息子もその血を受け継いでるんだろうな、おい」
息子2人が衆院議員でもある石原知事ならではの言葉に会場は沸いた。区長も、「心配でなりません。みなさんにせがれをお預けいたします」と深く頭を下げた。
(以下略)
-----ここから参考資料
(※)
オリンピック招致でかかった税金は招致活動で150億円、しかしこれは分かっているだけで、他の予算枠も合わせると200億円とされています。
しかし、招致活動というお祭りだけで、そこまで浪費し、あげくに官製地上げも企てた巨大プロジェクトです。
ここで覚えておきたいのは以下のとらちゃんのまとめです。
晴天とら日和
2009年10月11日
『石原の東京五輪招致失敗と「広島・長崎五輪招致」のこと、。。。』
http://blog.livedoor.jp/hanatora53bann/archives/51441794.html
◆東京五輪を口実にしたインフラ整備 合計7兆2,234億円
< 建 設 費 >
首都高速中央環状品川線 4,000億円
同新宿線 2,500億円
圏央道 2,009億円
東京外環道路 1兆6,000億円
外環の2地上部街路 6,000億円
高速道路「多摩・新宿線」 2兆2,000億円
羽田・築地トンネル 1兆円
環状第2号線(晴海~汐留) 2,190億円 (引用者追記:これら道路はさらに延長費用発生)
補助315号線 410億円
臨海線延伸部 300億円
臨海道路第2期事業 1,400億円
補助263号線 300億円
国道14号 240億円
環状第5の1号線 400億円
環状6号線 250億円
臨港道路 110億円
地下鉄副都心線 80億円
総合計7兆2,234億円
8兆円以上説もあります。この他に国家予算も使っています。
-----ここまで参考資料