土曜の午後は、民主党代表選に向けて小沢一郎候補の築地視察でした。
築地4丁目の交差点から始まり、場外市場を通って、築地波除神社まで。
まるでデモかパレードのようでした。

視察後の記者団質問では、小沢さんは「移転は必要ない」と明言しています。
時事通信 2010/9/11
築地市場移転は不要=小沢氏
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010091100286

 民主党の小沢一郎前幹事長は11日午後、築地市場(東京都中央区)の移転問題について「絶対反対という地元の意見もあるし、移転先があまりにもいろんな問題を含んでいる。(築地を)リフォームしてきちっとすれば、今後も対応できる」と述べ、移転の必要はないとの認識を示した。築地市場を視察後、都内で記者団の質問に答えた。 (2010/09/11-19:01)
この日本の総理を決める代表選の行方を追うために予想以上の方々が集まり、さらには、食の安全と食文化を守るために、築地市場の豊洲東京ガス跡地への移転に反対する仲卸の方々・飲食店の方々、さらにはもちろん一般消費者も多数集まっていました。そしてネットでよく存じ上げるフリージャーナリストの方々も「勢揃い」といった状態でした。

大手メディアもほぼ全社でないかと思われる数がカメラを回し、録画と同時にナレーションも吹きこんでいましたね。

・・・にも関わらず、これら大手メディアでは、「小沢さんが築地訪問」という現象を扱うニュースは多数あっても、何が話されたかについてはほぼ情報が流されておらず、少なくとも9/12に日が変わるくらいの時点では、上記の時事通信だけでした。
(※翌朝になって、日刊スポーツに1件追加されましたがそれ以上発見できません)
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20100912-677450.html

東京都の発表など「移転する」方向の報道については、まともにデータも出さない(初期値も隠して大印象操作をした)のを知りながら、あんなに熱心かつ迅速かつ横並びに一斉に垂れ流すのに、今回横並びなのは「このことについては流さないでおこう」という点のように見えます。

あるいは、これを菅総理が発言したのであれば、もっと大きな話題にしたのでしょうか。
(そのようなことが「もしも」あったら、ですが)

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9/12追記
下記が日刊スポーツ記事です。
全国紙やTVなどの既存メディアには政治ゴシップや現政権を持ち上げる誌面のスペースはあっても、こうした報道はできないということでしょうか。両候補について、同じようにレポートを報告すればと思いますが、そんな高望みはできないのでしょう。

日刊スポーツ
小沢氏は地域重視!築地市場など行脚
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20100912-677450.html

 代表選最後の週末となった11日午後、小沢一郎前幹事長(68)と菅直人首相(63)が都内の街頭で、熱いアピール合戦を繰り広げた。小沢氏は午後2時過ぎから中央区の築地市場や墨田区の「シャッター通り」などを練り歩き、「地域を活性化する仕組みを作る」などと地域重視を訴えた。この日、地方議員と党員・サポーター票の郵便受け付けが締め切られた。

 激しい戦いが続く代表選最後の週末、小沢氏が下町行脚に繰り出した。午後2時過ぎ、厳しい残暑にもかかわらず紺色のスーツにエンジのネクタイという、いつもの“戦闘服”で築地場外市場に姿を見せると、さっそく観光客らから「イチロー」「頑張れー」の激励が飛ぶ。中には「イヨッ、総理」と気の早い声も。小沢氏は汗だくになりながらも終始笑顔で市場内を練り歩き、鮮魚店の店主ら1人1人と握手を交わした。途中、卵焼き店に立ち寄りパクリと試食。店主から「日本の閉塞(へいそく)感を変えてほしい」と声を掛けられると、口をもぐもぐさせながら、うんうんとうなずいた。

 築地市場は、施設老朽化などから移転計画が持ち上がっており、「移転をやめさせてほしい」と直訴する人も多かった。これに対し、小沢氏は「ここは(交通が)便利だし、移転先も問題を含んでいる。地元の意見は9割以上が移設反対だ。リフォームすれば今後も十分に対応できるのではないかと思う」と地元の声を尊重する姿勢をみせた。

 その後は墨田区向島にある「鳩の街通り商店街」へ。80年の歴史を誇るが、今では閉店した店も多い“シャッター通り”で、店主らと意見交換。「昔はすごく栄えていたのに、今は人通りがほとんどない。何とかしてください」などの住民の訴えに耳を傾けた。また同区内にある従業員4人の小さな町工場では、電気部品などの製造工程を約20分間見学。自ら説明に当たった岩本光弘社長は「うちのような零細は仕事量が減っている上、若い人のなり手がいない。小沢さんにはこのような日本の素晴らしい技術を継承していかなくてはいけない、と言っていただいた」と話した。

 下町行脚を終え、小沢氏は「東京と地方の格差というが、大都会の中でも格差が進んでいるのが現実だ。霞が関では地域の実態に沿った知恵は出てこない。地域の創意工夫で活性化できる仕組みを作りたい」と収穫を話す。地方議員、党員らの郵便投票はこの日締め切られたが、国会議員票の投開票まで残り3日。「命を懸けて頑張る」とまで宣言した小沢政権の実現へ、下町住民の声をバックにラストスパートをかける構えだ。【石井康夫】

 [2010年9月12日8時1分 紙面から]

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