昨日のエントリー後編 となります。一応これでゴールデンウィークにしたいと思っていたことの最低限のノルマは果たせ申した。
2009-05-05 は非正規雇用が、いや代替セーフティネットを提供出来なかったという意味で人材派遣会社の存在がいかに若者ひいては日本を歪めたかと。焼畑農業のような労働環境下にて、これからの「ものづくり」として高い付加価値を求める滑稽さ。
温暖化科学の虚実 研究の現場から「斬る」!(江守正多)「温暖化イメージ戦争の時代を生きる」
>いわゆる「クライメートゲート」事件に始まった一連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)バッシングなどにより、温暖化の科学への信頼が低下しているといわれています。そんな中、このコラムは最終回を迎えることになりましたので、今回は「あとがき」っぽく、この問題をめぐるまったく個人的な考えをいくつか述べたいと思います。
まずはオードブルから、都合よくこれでこのまま頬被りできると思うなよという呪詛を込めて江守正多の名前は刻みこんでおきます。
>温暖化科学の信頼性に関する報道は、なぜ日本では少ないのでしょうね。情報源(たとえばイーストアングリア大学)の遠さ(物理的な距離と、言語的・心理的な「距離」)による取材の難しさ、国民の関心の薄さということがまずあるのだろうと思いますが、それ以外に、日本では温暖化懐疑論・否定論の組織的なロビー活動が盛んでないことが関係しているような気がします。
だったらどうして地球温暖化にそもそも関心を抱くようになったんだよ、という鼻で笑うしか無い頭の悪い弁解はさておき、日本の大手マスゴミが腐っているから以外の何者でもないでしょう。無責任に煽り立てたことについての反省やそのことへの批判を受け止める覚悟がないから報道に躊躇しているだけでしょう。渡辺教授が資料として載せているクライメートゲート後の流れから掻い摘んでもみても、たとえば、フィンランドのYLEテレビが特番を放映、ニューヨークタイムズ紙で流出したメールにも登場した記者は退社、カナダでIPCC寄りだった記者が「温暖化の断筆」を宣言、IPCC寄りだったアメリカネット紙の記者が「懐疑派への転向」を宣言、Japan Timesが一面トップで批判記事などなどそして温暖化に絡む一連の疑惑を明らかにするという贖罪追求をしています。
>欧米の石油・石炭業界や保守系シンクタンクが、政府による温暖化対策の規制導入を妨害するためのロビー活動として、温暖化懐疑論・否定論を組織的に広めているというのはよく聞く話です。僕はその真相について詳しくはありませんが、アル・ゴア米元副大統領の「不都合な真実」でも、ブッシュ政権に雇われた石油業界関係者が政府の科学レポートを懐疑的な表現に修正していた話が出てきていましたし、彼らの活動を分析した詳細なレポートや論文も出ています。このような背景があって、今回の騒動では、規制を嫌う自由市場主義などの保守系勢力を応援するメディアが温暖化科学バッシングを千載一遇のチャンスとばかりに大きく報道し続け、それに応じてそれ以外のメディアでも扱いが大きくなっているという面があるのではないかと想像します。
同じように代表としてアル・ゴアが原子力業界や、排出権取引に絡むファンドと深い繋がりがあることについても書かないと片手落ちもいいところ。更にいえば「真相について詳しく知りませんが」と防衛線を張りながら懐疑派を貶める言説を紹介するところも江守の人間性をよく表していると思いますよ!
>日本にはそれが無いわけで、せいぜいそのような欧米の論争を断片的に拾ってきて紹介する人がいるか、個人的な考えから意見を述べている(ようにみえる)論客が少数いる程度です。平和といえば平和な状況です。
渡辺正教授や伊藤公紀教授を指しているのでしょうか?これまた卑怯なことに具体名をあげておられないので何ともいいがたいですが、とりあえず前回、今回抜粋メモしている渡辺教授の論文をお読みいただいて、この江守の弁解と比較すればどちらが信頼をおけるかは自ずから明らかでしょう。
>個人的な経験からですが、どうも懐疑論に引かれる人というのは、ある種の知識層に多いような気がしています。人口に占める割合はそれほど大きくなくても、企業や行政などの上層部に懐疑論ファンの方がたまにいらして、組織の意思決定にも影響を及ぼしているという話を聞くことがあります。そういう人たちを想像したとき、気持ちとしてよくわかる気がするのは、「みんなはだまされても、自分は簡単にはだまされないぞ」という意識が働いているのではないかということです。
…だそうですよ~(笑)随分と安く見られたものというか、むしろ温暖化を熱烈に推進した顔触れを思い浮かべて(古舘、筑紫、安倍、鳩山etc)みるといいんじゃないのかなぁ?いずれにせよ、今回クライメートゲート事件で明らかになったのは、随分と簡単にみんながIPCCの権威に騙されていたということなんですがね!
>僕が理解できないのは、「温暖化の科学はインチキに違いない」と信じて疑わないタイプの人です。気持ちを想像すると、「みんなはだまされているが、自分だけは本当のことを知っているぞ」という側に立ちたいという意識(先ほどと似ていますが少し違うことに注意してください)が働いているのではないかと思います。このような主張の人たちがどれだけ本気でそう信じているのか、僕には知るすべもありませんが、何らかの先入観がなければ、なかなかそのような境地には至れないような気がします。先ほど触れたように、欧米では政府の規制を嫌う自由市場主義などの保守系イデオロギーが温暖化懐疑論と親和性が高いようなのですが、日本では少し違って、政府が温暖化対策を進めることによって原発を推進しているとか一部の企業をもうけさせているという先入観が、イデオロギーとして作用している場合があるようにみえます。
クライメートゲート事件の前には総てが失笑もの。もしも江守は騙されていなかったのだとしたら、騙している側だったから?と勘繰りたくなるのもきっと江守の想像するところのタイプの人間の性なんでしょう(棒読み)。後段の部分は槌田氏を念頭に置いているのかな?上記で石油・石炭業界の影響をとかくしていたのは先入観ではないのかねw
>最後に、このイメージ戦争の中で誰かのイメージ戦略に翻弄されてしまわないために、僕が情報を受け取る際に気をつけていることと、情報を発信する際に気をつけていることを書いておきます。読者のみなさんの参考になれば幸いです。情報を受け取る際に気をつけていることは3つあります。1つめは、内容の整合性に注目することです。特に科学的な解説などでは、1つの主張の内部での論理的な整合性が極めて重要だと思います。これが崩れている場合、書き手の中でよく練れていない主張であったり、何かを批判するためなどに手当たり次第に寄せ集めてきた情報であったりする可能性があります。また、同じ書き手の複数の著作の間で整合性が乱れているかどうかにも注意するとよいでしょう。
渡辺教授の批判は一番最初に紹介した時からそうですが、私のような非才の蒙を啓くほどに明快な論理性が貫かれています。二言目にはIPCCを持ち出すのといずれが説得力があると感じるかは人それぞれでしょうね。
>2つめは、「裏を取る」ことです。これは昨年10月のコラムでも書きました。論理的に筋が通って見える文章でも、引用やグラフの原典を調べると、原典の文脈から切り離されて、あるいは勝手に加工されて、都合よく使われている場合があります。最近はインターネットでかなりの文献が探せるようになりましたが、それでも裏を取る作業は手間がかかります。しかし、ある情報を本気で信用するかどうか判断する際には、しっかり裏を取る必要があるでしょう。
まんまクライメートゲート事件に当て嵌りすぎwww江守氏はさぞや素敵な裏を取っていたのでしょうね。
>3つめは、書き手の中立性に注意することです。書き手が中立な専門家を装って自分の意見や立場を忍び込ませてきている場合があるので、注意深く見抜く必要があります。「…べきである」などと書いてあれば、そう結論できる十分な根拠が書いてあるか吟味した方がよいでしょう。しかし、論理的で、引用も正確で、客観的な文章でも、実は中立とは限りません。それは、書き手は「何を書くか」だけでなく、「何を強調して書くか」や「何を書かないか」によっても、意見や立場を忍び込ませることができるからです。これを見抜くのは難しく、同じテーマについて別の書き手によって書かれた複数の情報を読み比べる必要があるでしょう。(日経エコロミー10/03/18)
一応、江守や安井至氏の言説も紹介しているのは見比べるという意味もありますが、これまた皮肉なことにクライメートゲート事件で行われていたことは査読過程への権力を用いた介入だったことが明らかになった今江守氏におかれましてはいかがお過ごしでしょうか?としか言いようがない。
2010年5月号 【時評】 続・Climategate事件──崩れゆくIPCCの温暖化神話 ●渡辺 正
>2009年秋のClimategate事件に接して2007年刊行の重厚なIPCC報告書を見直した人たちが、誤記述をいくつも見つける。「聖典」の信用は地に堕ちかかり、半年前までは黄門様の印籠よろしく異論を封じた「IPCCによると……」も、今やジョークや禁句になりかかった。
3月号に引き続き酷い(褒め言葉)サマリーというか、導入のくだり。というか、なんで渡辺教授の論文がネット上で公開されているのか、、、そこはかとない権力のかほりを感じる!
>国連傘下のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が喧伝し、政府とメディアが民心を染め上げてきた地球温暖化論は、次の三本柱の上に立つ。
①地球の平均気温は、かつてない上昇傾向にある。
②温暖化は、おもに人間活動からでるCO2が起こす。
③温暖化は、人間の生活や生態系をおびやかす。
単純化していうと、①が誤解なら②と③は怪しい。②は(①を信じて行う計算機実験の結果ゆえ)直接の科学的証拠はないけれど、もし誤解なら、たとえ温暖化が事実でも打つ手はない。また③が誤解なら①も②も心配はない。つまり①~③の一つでも誤解なら、世の温暖化論は基礎を失う。
この二枚腰というか三枚腰、四枚腰に近い論法の強固さは、熱狂的温暖化旋風が吹き荒れた中でも持ち堪えた通り。当該ブログでも再三メモしたように渡辺教授は当初から根本中の根本たる気温データの計測に疑義を表明されていたことは素敵すぎます!
>昨秋のClimategate事件では、①を主張するIPCC関係者の交信メールなど膨大なファイルが流出した。当初は一部のメールに目が集まり、①にからむ気温データの工作疑惑(むろん②への疑念に直結)がひとしきり話題を呼んだ。2009年末から2010年初頭にかけ、IPCC報告書の誤記や粗雑な記述、とりわけ上記③関連のミスが次々に見つかった(1月末までの部分は前稿に紹介)。2~3月は、そちらの話題が海外メディアを賑わせている。
これが今回のクライメートゲート事件の正しい味わい方。上述、江守称するところの単なる石油ロビーや保守陣営の瑣末なイメージ戦と称するクライメートゲート事件の評価といずれが正当と評価されるかは読者の皆様に委ねます。
>メール流出の実行者はまだ不明、メールを分析した本(邦訳が進行中)によると、報告書を編集中の2004~06年、IPCC関係者が引用論文のことで裏工作し、それを追求する人たちの情報公開請求がClimategate事件の遠因だったとおぼしい。なお、事件の関連本は別の1冊も出版済みで、あと1冊も今年の4月に出版予定。以下、前稿の主眼にした気温データ関係(上記①)の追加情報と、IPCC報告書の記述ミス(大部分が③関連)を眺めてから、海外で起きた(まだ進行中の)騒動を見る。人名の原スペルや組織の略号は前稿を参照いただきたい。
現段階で言えるということは、おそらく渡辺教授が邦訳には一枚噛んでいるのでしょう!ディーモルト期待してます♪
>気温データの元締めともいえる機関、前稿で触れたアメリカのNDSCが発表した(同機関の研究者は流出メールにも登場。IPCCに深く関係)過去50年間の田舎に注目しよう。気温の元データはほぼ横ばいで、補正後は都市そっくりの昇温を示す。
私は見た瞬間に目を疑った。都市化は気温を上げるので、都市を下向きに補正するならわかる。だがNDSCは逆をした。理屈に合わない「田舎だけの上向き補正」が、IPCCの政治路線に沿った小細工を匂わせる。実のところはNDSCの上部組織NASAも、地表気温データに同様な補正を施し、温暖化を演出してきた。まさに「人為的温暖化」だといえよう。奇怪な「補正」は、ほか各地の気温グラフにも見つかっている。
「人為的温暖化説」は正しかった!(大爆笑)加えて3月号を笑覧いただきたいのですが、このIPCC曰くの上向き補正による「均質化」手口はニュージーランドでも行われていましたね。
>もっと不可解な内情を流出メールの一つが浮き彫りにする。つい最近の2009年7月29日、NDSCの研究者ピーターソンがCRUの所長ジョーズに向け、こんなメールをだしていた。
「……論文を書きたい研究者に(NDSC当局が)気温データを渡す際は、外部への非公開が条件……知る限り、守秘協定は守られてきた。僕の場合はカリブ海諸国のデータ(当局は僕に渡しても外部には公開しない)。ルーシーとマルコムは南米、エンリックは中米、シュエピンは中東、……といった具合。そんな守秘協定は普通だし、各地の気候変動を定量化するには個人プレーしかありえない。……加工後のデータなら公開を拒む国は少ないけれど、元データの公開を強固に拒む国は多い(データを商売にするんだね)」
その挙げ句がいざ実証を求められた時に、再現できましぇーんとバンザイ宣言なんですからもうなんともはや。
>もう一つ、やはり気温データの元締めとなるCRU(ファイル流出源)のデータ処理担当者ハリー君が残したメモに、こういうくだりがある。
「……オーストラリアと同じくデータベースがひどい。ダミーの観測点ペアが、数千とはいわないまでも数百はあって、……たいてい重複だし、観測点の名が同じでも座標もほぼ同じ。新旧の観測点だろうが、そうなら、なぜこれほどの重複があるのか?もうイヤだ!」
これまた3月号でも同様の愚痴をメモされておられましたw
>どうやら元データも加工法も、特定の人物以外は知りようがないらしい。その人物が転職したら闇の中なのだろう。気温データの見直しには3年もかかる…とイギリス気象庁が12月5日にいったのも納得だ。
これでとりあえず温暖化にせよ、寒冷化にせよ対策はきちんと確信、実証が得られるまではだらだら待てばいいんじゃないの?と呟いてきたのと結果的には同じ事態に(失笑)。とりあえず3年間は現状維持確定。これからはむしろ丸山教授の寒冷化説が外れることを祈ることにします。
>そんな営みが生んだ上記の柱①は、根元が腐っているのではないか?となれば、①に寄りかかる柱②(人為的CO2主犯説)も、IPCCは「確率90%」と胸を張ったが、にわかには信用し難い。
ここまできたら、90%の確率で誇張・捏造が混じっているというなら信じますよw
>2009年の暮れ頃から、おもにIPCC第二作業部会(三本柱の③に相当)の報告書を見直す人が出た。ほどなく記述ミスが続々と見つかり、Climategateにならって「○○gate」と呼ばれる。全体をIPCCgatesと呼んでもよい。
胞子が根に入り込んで結局森全体を焼き払わざるをえなくなったナウシカの情景が浮かんできます。ここまで読まれたら再度上述江守の情報を受け取る際に気を付けることのくだりからお読み返しいただけるといっそう芳醇な味わいを醸し出します。
Amazongate
>IPCCが書いた「温暖化で降水量が減るとアマゾンの熱帯雨林は40%までもが被害を受ける」という話の源は、環境団体WWFの報告書(2000年)だった。ただし、報告書の主題は温暖化ではなく「人為的森林火災」。しかも報告書が引用したNature論文は、「林業や森林火災がバイオマスの10~40%を消失させる」という、温暖化におよそ縁のない話でもあった(2010年1月24日Telegraph)。なお、2010年3月にでた学術誌論文も、アマゾンの熱帯雨林は乾燥に滅法強いと結論している。
利用できる恐怖・不安ならば何でも使おうというIPCC様の貪欲な姿勢が窺えます。
Africagate
>「雨水に頼るアフリカ諸国は、温暖化が進めば2020年までに農業生産が半減する」とIPCCは警告し、読書の(たぶん)多い統合報告書(執筆責任者パチャウリ氏)にも特筆した。パチャウリ氏や潘基文(国連事務総長)、ゴア氏などがしじゅう講演の目玉にしたが、話の根元はカナダの環境団体が2003年に出したレポートだったとわかる。レポートの著者は炭素取引を商売にする。また中身の対象は「アフリカ諸国」ではなく、アルジェリア・モロッコ・チュニジア3カ国だけ。うち「モロッコだけ」「穀類だけ」「乾燥の激しい年だけ」で収量の50%減がありうる(平年なら10%減)という話だった。しかも残る2カ国は、なんと温暖化で作物の収量が増えることになっていた。IPCCは素性の怪しいレポートを引用し、中身を曲げてまで温暖化の恐怖を煽ったわけだ(2010年2月7日Timesほか)。
ちなみに渡辺教授の元々のご専門は光合成ですので、常識的に考えてCO2が増えて温暖化すれば食糧生産は増えるとこれまた当初から指摘されておられました。
>なお、アフリカのサハラ砂漠は、おそらく大気中のCO2濃度の上昇が効いて、緑が増えつつあるという(もはや旧聞に属する2009年7月31日のNational Geographic News)。
まあ、結果さらにIPCCのロンダリングマジックを経てより歪曲されているわけですが、そもそもが環境団体のレポートレベルでチュニジアの話すら科学的に実証されているかは別問題の話ですが。
Hollandgate
>温暖化のせいでオランダは国土面積のうち海面下の部分が55%に増えた…というIPCCの記述について、オランダ政府が「昔からせいぜい26%のまま」と抗議している(2010年2月7日 Times)。
ツバルの話といいよほどIPCCは水没させたいみたいで。宮崎駿の映画とかインタビューがそのうちIPCCの恐怖に使われるんじゃないの?w
>その他、海面上昇や飲料水不足などの話でも、誇張・虚報の類とか、環境団体レポート類の引用過多(NGOgate)が次々に露見してきた。ちなみに、北極の海氷が近いうちに消えるとの話(ゴア氏の十八番)も、ごく短い期間(2005~2007年)のトレンドに注目した人たちの虚報だった。南極の海氷面積については、アメリカのNSIDC(国立雪氷データセンター)が3月3日に南極の海氷面積トレンドを発表し、明確な「増加」トレンドを再確認している。Gateの類は、ゴア氏などが世に広めた「脅威」のほとんどをカバーする。IPCCは、冒頭の柱①+②を確実と見て、それに合う柱③の情報を集めようとしたあげく、馬脚を現したのだろう。なにしろ③も、大部分は人間が立てたモデルの予言にすぎず、地球環境を司る要因の種類と軽重がわかった段階ではない以上、ハズレが多くても当然だった。
新興宗教とソックリと中途から呟いていましたが、根拠ない不安で社会を扇動したということでまんま同じでした。というか、現時点で残っているものはなんなの?Earthで登場していたシロクマの子どもは「可愛い」程度?
>日本のメディアは、Climategate事件そのものも以降の流れもあまり報道しなかった。事件の直接当事者が日本にいないし、政府の意向(3月12日の温暖化法案閣議決定など)への追従も大切だったのだろう。だが、海外(おもに英米)の動きはすさまじい。IPCC報告書は、「800人の超一流研究者が書き、2500人が査読して」「一行たりともおろそかにしない吟味」を経たと言われる。それが2007年の暮れ、IPCCとゴア氏のノーベル平和賞につながった…のだろう。IPCC関係者は「3000頁の文書に多少のミスは当たり前」と強弁し、2月23日には小沢環境相も閣議後会見で記者の質問にそんな回答をした。昨年10月ごろまでは私自身も、身近なIPCC関係者に疑問をぶつけるたび、聖典(報告書)にまちがいはないのだ…と冷笑や罵倒を浴びてきた。だが「一行たりとも…」は笑止千万の虚構だったし、刊行後に分厚い報告書を読み返した人もいないのではないか?
ネット界隈でもこのクライメートゲート事件の前まで温暖化懐疑論者=似非科学論者のような扱いでしたものね。今となってはIPCCの権威付けなんてほとんど聖職者の叙任権程度ですな。
>ともあれ、Climategateの激しい余震で③の柱は傾いた。残る①と②の柱が立ち続けるとしても、何一つ心配するような話ではない(むしろ生物圏にはおおいなる恵み)。柱①と②も(根腐れや虫食いで)グラついたため、三本柱が支える「CO2削減論」の崩壊も近い。根拠ゼロの「25%削減」は、たとえこれから進めても、地球表面で富のありかが動くだけの(地球の気温には無関係の)話に終わる。
排出権取引を見ているだけでもバカバカしくてげんなりしてきます。
>2006年度からの累計が6兆円になる日本国の「温暖化対策費」も、経済の活性化にはなっただろうけど、所期の目的には何一つ寄与していない。Climategate事件を教訓に、為政者もIPCC志向の研究者も、メンツや過去のいきさつは忘れ、真剣に考え直す時期だろう。怪しい話を無垢な子どもたちに押し付け、貴重な学習時間を奪う営みは国力を落とす。昨年12月には乗客あたり莫大なCO2をだす政府専用機や自家用ジェット計140機でコペンハーゲンに乗り込んだ集団がCO2排出削減を話しあった。車を乗り回しながらCO2削減を叫ぶ政治家や識者も多い。環境省が好きな「温暖化防止キャンペーン」は、エネルギーを使ってCO2を増やす。温暖化を警告したがるNHKは、1990年からCO2排出を80%も増やしてきた。
この辺りはまさに渡辺教授の面目躍如なくだり…というかせっかく権威なのにテレビにで出れないのはこの口の悪さにあります。武田教授とタッグで環境省関係者と議論した番組はお蔵入りになるし。
>要するに誰も本気で考えていない。偽善の極地、あるいは現代の怪談というべきか。いずれみなさん、きまり悪い思いをするだろう。そもそも「温暖」に負のイメージはなく、人間を含む生物圏はCO2のおかげで生まれ栄えた。それを忘れた営みが、よい実を結ぶはずはない。
ただ、こんな口は悪くてもそもそもはダイオキシン問題に参入が遅れ、結果無駄に「問題化」してしまった反省を踏まえての温暖化問題への早期参入ですから、偽悪的に振舞われていてもその根底には…とまあこれは勝手な想像ですから野暮な話になりますね。
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- ▲未読の方は是非ともお読みください。少なくともいきなり懐疑とまではいかなくても、ある程度態度保留とまではなるのではないでしょうか?