SCOTTより確認連絡が届きましたので念のため掲載します。

弊社で販売作業した該当品はメーカー通達以前より、下記と同様の判断と作業を実施しておりますので、ご安心頂いて大丈夫です。

トルク管理というものは非常に難しく、トルクレンチで表記規定値通りに締めることがイコールベストになり得ないこともあります。だからといってトルクレンチが有効性が低いわけではありません。むしろ、だからこそトルクレンチがまず必要で、最終的に加えるべきトルクは対象物の特性に合わせたり判断するべき場合もあるということです。

高精度のトルクレンチは日々の作業でも誤差が出にくいし、耐久性が高いのですが一般のホビーユーザーさんに価格と使用頻度のバランスで考えると10000円以下のトルクレンチセットでも、まず最初はいいと思います。各種のソケットも付属しますしね。

ただしソケット部分の精度は価格に比例しますので、ソケットちゅうかビットちゅうかですね。先端の部分の4ミリ 5ミリとかは高精度なものを別途購入してもいいと思います。ビット単体で2000円以下でも十分仕事でつかえるものがありますが、このへんは弊社ではなく工具屋さんで探してもらうとよいですね。予算があって、いい工具を選んでも後から後悔することはあまりないので、いい工具を選べるならそのほうがよいです。

話が脱線しましたw SCOTTからの確認連絡は下記です。

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2014 年Addict 及びSolace のシートクランプの取り扱いにつきまして、ご案内させて頂きます。

Addict&Solace 専用シートクランプに打刻あります“7Nm”表記ですが、この表記はシートクランプ自体の締め付け最大トルク値の表記になり、シートポスト固定のための指定トルク値の表記ではございませんのでご注意ください。7Nm でシートポストを取り付け、パーツまたはフレームに破損やダメージが出た場合、保証対応はいたしかねます事をご了承ください。

シートポスト取り付け指定トルクは、付属しております取り扱い説明書(保証書)の「スコットバイクの各部品の締め付けトルク」に記載がありますように、シートクランプM4 の締め付けは、2.8~3.9Nm になります。

Syncros シートポストの締め付けトルクはMax :5Nm になります。なお、フレームセットから組まれる又は、シンクロスシートポストを交換される場合は、そのシートポストメーカーの指定トルクのご確認をお願い致します。また、カーボンシートポスト組み付けの際には、カーボン用アッセンブリグリスはご利用ください。

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まぁ早い話が表記で7Nmって書いてあるけど、すみません。実際は2.8~3.9Nmで締めてね!ということです。

軽量なクランプなのでガチガチに締めても母材がたわみます。カーボンシートの場合はアッセンブルグリスというポリマー混入のネチョネチョザラザラを塗り付けて摩擦係数を上げてやる必要もあります。


こんなふうに長ったらしく書くと「トルクレンチ買わないとダメか~」と思われるかもしれません。もちろん私としてもお手元にそういった工具を用意していただくことをおすすめしますが、初心者の方でまずは自分でバイクを触ってみようとお考えの方は、下記の点に注意しながらトライしてみてください。

 1. 携帯工具をレギュラーの作業には使わない。

 ダメというものでもないのですが、外出時のトラブルに備えたりするためのものなので、力が伝わりにくいことや、ねじから返ってくる感触が指先に戻りません。ロングのアーレンキーセットなどでもほどほどの価格のものもありますから、そろえておきませう。

 2. 徐々に力を加えていきましょう。

 ねじ切ってしまうトラブルは一気に力を加えてしまったりする場合に発生します。徐々に力を加え、ズレがないか動かないか確かめる。それを少しづつくりかえすことで過剰に締めずぎたりは避けられます。

 3. 時々ショップで点検

 全体的な点検を含めてショップに申し付けてください。自転車は一回にコストと手間をかけてメンテナンスやオーバーホールすることも悪くないのですが、使用することでコンディションが変わりますので定期的な点検が必要ですし効果的です。ご自身で作業していて不安な部分は遠慮なくお申し付けください。
 ただ弊社、すでにオンシーズンに入っておりましてメッサメサ混雑していてお待たせしちゃったりすることが多発というか、、すいません。いつもなのでご来店前にご予約ください。


 自分のバイクを自分で触るのは楽しいことです。覚え始めは怖さもあるかもしれませんが、徐々に勘所がつかめると思います。作業そのものにもできるだけ余裕時間をもって、のんびり着実にトライしてみていただきたいと思います。