dankogaiさんのブログの記事にまったく同感です。

書評に代えて - クラウドとブラウザーの関係 (404 Blog Not Found)
クラウドコンピューティングを普及させたかったら、ブラウザーをまっとうにせよ。
Googleはそれがよくわかっている。
グーグルの最近やってることって、クライアント側の改善なんですよね。
Google ChromeやGMailのクライアント対応もその一環です。
ローカルPC上のアプリケーションがWebアプリケーションへ移行していく。
そう思っている人は今では多数います。

けれどもWebアプリケーション(サービス)が快適かというと、必ずしもそうではありません。
WebブラウザはWebアプリケーションを実行する前提で設計されていませんでした。
複数のタブを開いても、どれか1つの影響で全体が重くなったり、動作が不安定になってしまいます。

Google Chromeは今の時代にふさわしい最新の設計です。
(実装には改善すべき多くの点も抱えてますけど)
メーラー、WORD、EXCEL、Photoshopに相当するWebサービスはすでに存在します。
Webブラウザが高速化していけば、移行はさらに進むでしょう。


それは3Dやゲームも例外ではありません。
時間はかかっても、着実にそちらに行きます。特に海外の人は3Dが大好きなので、
ブラウザ上での3D表示については本当に熱心です。

id Softwareの『QUAKE LIVE』は独自のプラグインによって3D表示しているようですが、
ユーザー体験としては「Webブラウザ上で動作している」ように見せています。
ロシアのAlternativa3DはFlashのAction Scriptで実装された3Dエンジンです。

独自プラグインかFlashかは悩ましい問題で、独自プラグインなら
クライアントアプリに近いパフォーマンスを出すことができます。
しかし安定性の確保や複数のプラットフォームへの対応を自前で行う
必要があります。クライアントアプリを作るのと同じ苦労を背負います。

Flashで実装すれば、クライアントアプリの煩わしさからは逃れられますが、
Flash Playerに性能と機能を制限されてしまいます。

我々はcgで後者の方法を選択しました。
今の会社の規模や方向性を考えると、Flashの進化に乗っかったほうが
合理的だと考えたのです。

Flash10のGPUサポートは大多数のFlash開発者が期待していたレベルには
まったく届いていませんでした。しかし11や12へバージョンが上がっていけば、
いずれはPSP、PS2やWiiのようなパフォーマンスが出るでしょう。

その時が来るのを待ちながら、1つずつ新しいサービスを生み出していきたいですね。