中国は経済の底力を元に
強気の姿勢を保っている・・・・
と世間では思われているようですが
■中共は党由来資本の分裂に怯える
既定路線ですが
中国の為替操作国指定見送り 米財務省
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090416/amr0904160859004-n1.htm
(産経)
これは米国のへたれというより、米国の「にやり^^」でしょうか。
http://www.treas.gov/press/releases/tg90.htm
~~
/ Even so, Treasury remains of the view that the renminbi is undervalued.
Given China's large and rapid increase in its current account surplus, these steps should be just a beginning to a series of policy steps to rebalance the Chinese economy so that economic growth is more dependent on domestic demand, particularly private consumption .
米中というのは、表面で対立、裏で結託しているようで
根本的なところで中国は米国・海外資本に侵食されています。
中国・・というより、中共は、市場経済を受け入れた時点で
国際資本の内部侵食と体制維持のバランスと言うジレンマを抱えることになりました。
中国経済は元来中共由来の資本を経済の主導者として発展したわけですが
その共産党資本自体が、市場経済のルールに従って外資の侵食にあうわけです。
財務長官リリースが中国の内需・個人消費を揶揄的に拾っているのは
牽制・・・というか再確認でしょう。
中国国内の数億人の雇用を支えているのは、
米国をはじめとする国際資本から生み出された労働需要です。
しかも、その内の2000万人近くは
台湾資本の事業から派生した労働需要であると言われています。
つまり、
中国経済の成長を支えている内需面においても
その多くの部分は国際資本由来の雇用に支えられているわけです。
言い換えれば、
中国における”内需”というのは、米国からみての人質でもあるわけで
それはまた、中国からみても米国に対する”人質”でもありますが。
といっても資本は流動的であり、海外流出という危険を常に孕んでいます。
それは、中共施策が、経済を通じて常に外資に揺さぶられることを意味します。
ところが、そんな構図の蚊帳の外なのが
我が国の対中進出資本であるわけでして
市場経済のルールでもって支えられていると勘違いしている・・・かもしれない。
何が言いたいのかと言うと
米中外交というのは
中国経済を支える国際資本と、
中共由来資本と
軍部由来資本の動向が
メインテーマであって
我が国の報道なんかで見える米中関係などというものは
外面の体裁でしかないということです。
我が国が、中国と何か外交でもって成果を得るということが
実に空虚な幻想であると言うこと・・・でしょうか。
中国は人民元安定を維持する政策を継続する=外務省報道官
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-37533320090416
(ロイター)
中国政府は16日、米財務省が中国を為替操作国に認定するのを見送ったことを受け、人民元の安定を維持する政策を続ける考えを示した。
~~
「われわれは引き続き、人民元相場形成メカニズムの改革を進める。 われわれの目標は、人民元を妥当で均衡の取れた水準で安定させることだ。これは中国ばかりでなく、世界経済の利益になる 」と述べた。
ものは言いようですが^^
為替操作は外資流出の防波堤、
しいては、中共分裂回避のための命綱・・というわけです。
元々中国というのは安価な労働力と言う輸出商品しかなかったわけで
国際需要を満たす価値のソフトは資本とセットが基本です。
ただでくれてやるのは我が国の一部資本ぐらいです^^
結局、中国の経済成長というのは
中国のものではなくて、
勿論中共のものでもなくて
国際資本の得た果実なんですねぇ^^
でもそれに支えられないと体制維持できないというのも
哀れと言うかなんと言うか。
中共のジレンマストレスは
SWFで海外資産を買いあさるぐらいでは解消できないかもしれません。
関連
中国の空母造船工場、上海に完成 5万トン級建造可能
http://www.asahi.com/international/update/0416/TKY200904160268.html
(朝日)
画像は関係ありません^^