★★★ バーエンドバーはグリップ内側に取付けよう。 | Cycling Wonder

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プレスポで行く神奈川の道

今回は一押しの実践カスタマイズを紹介します。

 

■クロスバイク改造の第一歩はエンドバーの装着である
 クロスバイクのハンドルは大抵ストレートハンドルが付いてきますね。
 ストレートハンドルでは決まった持ち方に固定されてしまうため長距離を走ると、

 どうしても肩や首に疲れが溜まります。
 そこで、ほとんどの人はエンドバー(バーエンドバーが正しいかも)なる取っ手を

 ハンドルに取り付けます。
 これは直線的なハンドルに角度(直角)をつけて拡張するもので、ハンドルの

 持ち方に変化をつけるものです。
 取付け方としてはグリップの外側(ハンドルの端)に取付けるか、グリップの内側

 に取付けるかの2通りがあり、通常は外側への取り付け方で説明されています。
 

 私は、グリップの内側に取付けており、こちらの方が有効だと思っています。

 (強くお勧めする)

 今回は、このグリップの内側にエンドバーをつける際の注意点を書きます。
 

 「取付けの注意点?」「エンドバーの取付けに注意点なんてあるの?」


 あるんです。とても大事なことがあるんです。


 エンドバーをつけるというカスタマイズは、クロスバイクに乗り始めると必ず

 行なう改造といっても過言ではありません。 ロードへの憧れから、ドロップ

 ハンドルに換装したり、美しさに惹かれてブルホーンに換えたりするブログ記事を

 多数見かけます。
 正直、財力があるならエンドバーなんぞにしないでハンドルをそっくり変えてしまう

 のもいいでしょう。 しかし、ハンドルの形式を変えるということは、ハンドルに付随

 するシフタ、ブレーキレバーなども影響を受け、半端ない費用が掛かります。

 果たして、その投資に見合う結果が得られるか、はなはだ疑問です。


 エンドバーをこれから書く注意点を参考に、グリップの内側に付けただけで、十分

 ハンドル交換に見合う効果を得られるでしょう。

 この記事を見つけられたあなたはラッキーだ。v(^o^)


■グリップ内側エンドバーだと何がいいの
 現在(2012/12月)の様子を次の2枚に示す。
 

 私の改造では、出来るだけ費用を抑えるために、中古部品を使うようにしている。

 (サイクリーには貢献してます金額はわずかですが)

 従って、使用パーツのブランドが不明というものが多い。

 実は今使っているエンドバーが何という名前なのかは不明なんです。

 サイクリー国立店で300円でGetした時はエンドバーの外側が傷だらけ、随分

 地面と格闘した後のようでした。(パッと見は悪かったな)


 でも、ラバーグリップで覆ってしまえばこの通り、何の問題もありません。

 使い始めて気づいたのですが、このエンドバーは良く出来ています。

 下の写真を見れば分かるように、前側が内側に曲がり、そして先端はさらに上に

 曲がっています。

 これは前傾姿勢で腕を曲げた状態でとても握りやすいのです。
Cycling Wonder-2012/11月のエンドバー
↑マルチハンドル用のラバーグリップを多用してます。

なお、ハンドルグリップは軽快車用のラバーグリップを使用。

これだとエンド部分が塞がっているので、キャップをつける必要がありません。
Cycling Wonder-現在のエンドバー
↑横から見た写真(先端が上に曲がってるのが分かります)
 

★外側エンドバーより良いと思えること

①いろいろものに引っ掛かからない。

 エンドバー端でハンドル長が未調整だったりすると、ものすごく長く感じ、人や

 物に引っ掛かるのではないかと心配になる。内側エンドバーの場合手が外側

 になるのでその心配がない。

 

②とっさのブレーキ。

 外側エンドバーを握った状態からブレーキを掛けようと思うと1発で移動でき

 ない、左右別々かハンドルの上を這うように移動しないとブレーキレバーに

 手が届かない。 とっさの対応が難しい。

 路面が荒れていたりすると、エンドバーは殆ど使い物にならない。

 内側エンドバーだと、エンドバーを持った状態から少し力を抜いて手前に引け

 ばすぐブレーキを掛けることが出来ます。(私は親指と人差し指で輪を作る

 ようにエンドバーを持ち、他の指はすぐフリーに出来るよう力を抜いている)

 

③エンドバーを長い時間持っていられる

 外側エンドバーの場合、使えるケースは限られてしまい(②の理由が大きい)

 有効に使うと言うよりはファッションになりがちなのに対し、内側にすると、停止

 時と長い下り坂以外はエンドバーを常に持っていられるようになります。

 

④ドロップハンドルに似た感覚を得られる

 持ち手の形がドロップハンドルのようになる。手が”前ならい”のようになり、

 肘が前を向いた状態で曲げられて、脇をしめやすくなります。

 ハンドルへの力の加減や上体の傾斜が制御しやすくなる。

 手のひらは進行方向に開くより横に開いたほうが自然だ。


★お気に入りのシフタの話

 プレスポにはシマノのデュアルコントロールレバーが付いてます。

 私が買った時はST-EF50-8(黒4フィンガー)が付いてました。(上)

 1年後に同じ型番の銀色2フィンガー(フィンガーはレバーに何本指をかける

 長さかを表している)

 これは今年の11月まで使って、現在はST-EF51-8(銀2フィンガー)に交換

 しました(下)

※フィンガ数が小さい方がレバーの長さが短くてカッコよく見える。


Cycling Wonder-EF50黒
ST-EF50-8黒(これは2フィンガー)    

Cycling Wonder-EF51-8銀

ST-EF51-8(銀2フィンガー)  

 安物バイクについているとか、前側のレバーが引っ掛けるタイプで使いにくいとか

 単品の評判はあまり良いとは言えませんが、私的にはこのシフタでないと困る

 のです。 私は乗車中の9割はエンドバーを握っています。

 下のようにエンドバーの根元を持ち手の平がハンドルに掛かるようにします。

 

 そして変速する時、アップ(トップに向かう方向)では下の写真のようにエンドバー

 を持ったまま薬指または小指で変速します。パドルシフト感覚です。

 信号待ちで停止する時は手前側のレバーを大きく押し下げて、一気にシフト

 ダウンします(2or3段まとめて)。 高いグレードのシフタではレバーが

 ハンドル真下にくるのでエンドバーからの操作が難しい。
 
Cycling Wonder-持ち方1
↑基本的な持ち方

Cycling Wonder-変速の仕方
↑変速してる様子

 

ST-EF51はよく出来ていると思う(出来すぎ)これで新品で2千円台とはね、

驚きです。(シマノはエライ)(^^)//"""パチパチ
 

 

■グリップ内側エンドバーの注意点

 それでは、エンドバーの注意点を説明しましょう。

 ポイントは3点あります。

 
(1)どんなエンドバーでも良いと言うわけではない。

 下の写真は私の持ってるエンドバー(ハンドルについてる分は写ってない)です。

 上の3つは使いますが、一番下の青いやつは使えません。

 

 ハンドルに固定するボルトがハンドルの真下にくるものは使えないんです。

 理由は上の変速写真のように、シフタの前側レバーがエンドバーの下にくるので

 空間を確保できるものでないといけないのです。(ハンドルの真下が薄いもの)

 上下を逆にすれば、取り付けはできますが、ボルト側に手を置くことは考えて

 設計されていないので使いものになりません。

 ハンドルとエンドバーを境界なく扱う(手をのせる)ので、出来るだけ段差はない

 ほうがいいのです。(私はパーツの取付け角度によってでた隙間でも埋める

 ようにラバーグリップを入れています)

 
Cycling Wonder-注意点1

 

(2)ハンドルを54cmより短く切ってはいけない。

 54cmが普遍的かと言われると、人によりますという回答になります。

 このように考えてください。

①(最も重要)エンドバー間(芯-芯)はドロップハンドルを持つとしたら何cmに

 するかの長さ

※肩幅より狭くしないこと。十分な間隔を確保してください。

②グリップ長は自分の手のひらの幅(大体7cmくらい)

※グリップは切り詰めるので、全ゴム製が良い、端でねじ止めタイプは向かないよ。

③ハンドル長は①+②x2+1cm

 私の場合①=410mm、②=70mmで③ハンドル長は560mm

 

 よくエンドバーを内側にしてるけどTT用のエアロパーツのように狭く取付けたり

 してるケースありますがあれは直線でしか使えませんので、あまり役には立ち

 ません。 やみくもにグリップの内側にしないことです。

 あと、グリップは余裕を持った長さで売られており、そのまま使う必要はないと

 思う。全長を使うことなんてない訳で、手のひら幅で十分なのだ。カットしよう。

 私はグリップは6cmまで我慢できますので540mmが最短のハンドル長という

 ことになります。

 
Cycling Wonder-注意点2

 

(3)なるべく寝かせて取付ける

 私のお勧めする使い方はロードのドロップハンドルのブラケットポジションを

 イメージしています。

 従って、できるだけ寝かせて使います。基本は地面と平行(水平)よりやや起こし

 気味くらい。

 デュアルコントロールレバーはハンドルよりも、エンドバーとの関係で角度が

 きまるので、インジケータは見難くなります。

 エンドバーを寝かせる理由は疲労軽減が最大の理由。

 エンドバーを立てて使うと、止まっている時はよい感じですが、走り出すと

 手首がかえった状態なので路面のガタガタからの振動を打ち消すことなく腕・肩

 にそのまま伝えてしまうため疲れます。

 寝かせることで振動を逃がす効果があります。送り気味な感覚にしておくと

 振動が前上面に抜けていく感じになる。

 
Cycling Wonder-注意点3
 

  
 以上の3点に注意してセッティングすれば、ハンドル交換が必要ないことを実感

 するでしょう。


■私のエンドバー

 私のエンドバー遍歴を紹介します。年度順に表示してます。

 ストレートハンドルと言いながら、実はハンドルのグリップ部分が角度の付いた

 曲がったタイプがお好みです。


Cycling Wonder-変遷1
遍歴1:2010/7月ハンドル長560mm。これが遍歴3、遍歴4と短くなっていく。


Cycling Wonder-変遷2

遍歴2:遍歴1より角度のあるハンドルNITTOのハンドルで好みです。

 このルイガノの三角エンドバーがとても握りやすくてお気に入りでした。

 色違いも持ってましたが、いかんせん短すぎました。

 さらに、1年後の製品ではハンドルエンドでしか使えないような構造変更されて

 しまいました。ルイガノのセンスは悪いですね。がっかりしました。

 塞いではダメだよ。


Cycling Wonder-変遷3
遍歴3:遍歴1のエンドバーと遍歴3のものは型名がちがいます。


Cycling Wonder-変遷4

遍歴4:切り過ぎた、痛恨の直線番町520mm。トホホ。

 エンドバー間390mm、グリップ幅60mmR134の直線だけ良いが山になったら

 ダメダメでした。

 肩幅より狭いハンドルでは上れないことを実感。


Cycling Wonder-変遷5
遍歴5:遍歴2と似ているように感じますが、実際は別のハンドルなのです。

(^_^)y