仕事が慌しくなり、完全に放置してしまっていました。。



大学のニュースは相変わらず、多くの雑誌に取り上げられていて、

最近でも『週刊ダイヤモンド』が「壊れる大学」なんていう特集を組んでいたり、

『AERA』では、大学職員はおいしい仕事だとかいう記事が出ていたり。


こうした大学の特集は、やはり売れるそうなのだが、

その多くの購入者は大学関係者なんじゃないのかと穿った見方を最近はしてしまう。



さて久しぶりの今回はニュース絡みではなく、

仕事に絡んでSD(スタッフ・ディベロップメント)について考えたい。

SDについては、これまでにも何度か取り上げたが、

ここ最近は大学同士の集まりでも本当によく話題に出る。


それだけ大学職員の能力が必要とされる環境になってきたということかもしれない。


そもそも「SD」という言葉は「FD」(ファカルティ・ディベロップメント)から派生して使用されるようになった。

一言で言えば、職員の能力開発ということなのだが、未だに腑に落ちない点がひとつ。





それって、一般的な研修と何が違うのだろう?ということ。




SDの議論では、大学職員に求められる能力を定義して、それを身につけるための方法を考えることが多いが、多くの場合、大学職員に求められる能力自体が、一般の社会人に求められる能力と大して変わらない。

あえて異なる点といえば、教員と議論できるだけの知識と理論と度胸を身につけようよというくらい。


そうであれば、企業が実施している研修と、何ら変わることはないのではないだろうか。



なのに、何故かSDの議論は大学の中で完結していて、

企業研修をベースにしたものを組み込んでいる大学はほとんど聞いたことがない。



大学職員がおいしい仕事かどうかは知らないが、

企業から中途で入ってくる人は沢山いても、大学から企業へ転職する人はごく少数。

こんなところにも、その理由があるんじゃないかと思ったりもする。