衣替えも終わり季節は夏に近づいていました。和ちゃんが生徒会室にある、書庫の整理をしていると一枚の用紙を発見しました。赤く彩られた用紙の中央には、学園のアイドル秋山澪ちゃんの姿がありました。そこで和ちゃんは、元生徒会長で大学生の曽我部恵ちゃんに手紙を出しました。「お知らせしたい事!」があったからです。それは果たして何なのか?実は恵ちゃんは、唯ちゃん達が1年生の時のライブで、澪ちゃんがコードに引っ掛かって、パンツを流出した事がきっかけで誕生した、秋山澪ファンクラブの会長だったのです。
つまり澪ちゃんに関する何かをやろうと考えて、和ちゃんは手紙を出しました。一方澪ちゃんは誰かの視線が気になっていました。人一倍臆病なので、恐怖を感じるのは容易に想像が付きます。「誰かに監視されているような気がする。」そう思っていると、唯ちゃん、りっちゃん、ムギちゃんが思いっきり近づいて凝視し始めました。いやいやそうじゃないでしょう!しかも背後からは悪戯好きのさわ子さんが目隠しをする。まさに空気の読めないメンバーが、集合してしまいました。本当に心配するのは、隠れ澪ちゃんファンのあずにゃんだけ。あずにゃんは本当に真面目でいい娘です。ああちなみに「見るだけじゃすまない。」と言いのけるさわ子さんは、普通なら懲戒免職されてもおかしくないと思うのですが・・・・・それをいつもの事と受けながす部員の皆さんとの関係は、普通ならありえないです。まあ深夜アニメですから!何でもありという事で。
早速軽音部の部室に集まり、視線の主が何者か推理が始まりました。トンちゃんが、怖がる澪ちゃんに構ってもらえないから背中に張り付いた。唯ちゃんはボケなのかガチなのか判らない推理をしますが、それは想像した澪ちゃんを怖がらせるだけ。結局某少年探偵の真似をしたムギちゃんが、やきそばパン20%引きのラベルが、貼ってあったからと見られていた原因を突き止めました。しかしまあ朝ごはんに20%引きの焼きそばパンとは、それって前日の余り物で、腹壊すんじゃないかと危惧するのは、私だけでしょうか?そして視線の主は、今だ存在した秋山澪ファンクラブの1年生達。リンゴ娘みたいな赤いほっぺの女の子達です。
ファンクラブの情報網は予想以上に幅広く、新入生まで情報が広がり、部室の様子を除いていたのです。いやはや人気者はつらいですね。あれ?そういえばさわ子さんにもファンクラブが、存在した気がしたのですが・・・・やっぱり容姿「は」いいけど人望は・・・・という事で亡くなってしまったのでしょうかね。(涙)とりあえず原因はわかりましたが、部員達はファンクラブの存在を再認識しました。恵ちゃんが卒業して消滅したと思われていたからです。そう思われるのにはわけがあって、2年生の3月に遡ります。当時も澪ちゃんは、他人の視線を感じ怯えていました。りっちゃんは、またいい格好して「生徒会に相談すれば良い。」と進言する妄想をしましたが、本当は澪ちゃん本人が話をしました。ところであずにゃんは、真面目だからりっちゃんの話も真に受けてしまうのです。
女子高にストーカーの存在がいるのか?信じられない和ちゃん。そんな時当時の生徒会長恵ちゃんが現れました。「ストーカー!それは由々しき問題ね。真鍋さん、後で風紀委員に連絡してもらえる。」元会長らしく注意を促す恵ちゃん。風紀委員とはジャッジメンとですね、わかります。男子の妄想で黒子さんが「ジャッジメントですの。」などと決め台詞を言って出て来そうな、同人誌が登場しそうです。それはさておき、じゃあ誰が視線の主なのかという本題に戻ると、思わぬ形で犯人がばれてしまいました。「先輩は軽音部の事詳しいのでね。私の事も知っているみたいですし。あっもしかして先輩がストーカーですか?」冗談半分の澪ちゃんの指摘だったので笑い話で住むかなと思いきや、ガチでショックを受けた恵ちゃんが犯人だと認めました。
ファンクラブ番号1番、筋金入りのファンだから!もう2度と会えないと思って、暴走してしまったのです。やっぱり人間って好きな人の前だと、自分を失ってしまう人が多いなって思います。特にいつも冷静な人ほど、そのギャップが激しいですね。ちなみにナレーションに定評があるりっちゃんの妄想が炸裂しました。りっちゃんのナレーション力は異常です。普段はがさつで男言葉ガ多いですが、たまにポロッと口に出す女言葉とのギャップが、個人的には好きです。澪ちゃんが大好きな恵ちゃんの為、軽音部で何かプレゼントを送ろうと考えた唯ちゃんたち。講堂でたった1人に送る「ふわふわ時間」を演奏したのです。「澪タン」のサインをあげて、ファンクラブは和ちゃんに押し付けて、恵ちゃんは嵐の様に卒業しました。
普通なら投げ出す事ですが、責任感の強い和ちゃんは、先輩や澪ちゃんファンクラブの生徒達の為、お茶会をやって欲しいと直談判しました。「私達も協力するよ!」「じゃあどんなお茶会にする?」の主役の意志を無視して4人で勝手に盛り上がり、あっという間にお茶会開催が、決定しました。あずにゃんは気合い十分のポスターを作り、ムギちゃんは自宅から特大のケーキを用紙しました。このケーキはどこから仕入れるのか?またもらい物なのか疑問です。そして唯ちゃんは、澪ちゃんシールを色々な物に貼って、即席グッズを作りました。まありっちゃんは、いろいろアルバムとか思い出話を用意するという事で、これで準備が整いはじめました。
1年生のリンゴ娘達は、お茶会開催を喜び焼きそばパンの差し入れをしました。まさか焼きそばパンを差し入れるとは・・・・・しかし肝心の主役である恵ちゃんは、大学のサークル旅行で参加出来ない事がわかりました。「お茶会でファンクラブの現役会員達が、楽しんでくれればそれでいい。私の目的はファンクラブの継続だから。」和ちゃんがメッセージを披露すると、大学生は他人の事を考えられる「大人」だと、唯ちゃん達は理解しました。「私も卒業したら大人になっちゃうのかな?」「その時澪の脳裏には、友人達過ごした楽しい日々が、走馬灯のように駆け巡った。」心を読む達人、りっちゃんのナレーションが入りました。本当に上手い!上手すぎるぞしゅがみちゃん。
MCは盛り上げ役の唯ちゃんとナレーション、MCに才能を持つりっちゃんが務めます。澪ちゃんも何かファンの女の子の為にやろうと、密かに考えていました。そしてお茶会当日を迎えました。1年生から3年生まで学年を問わず集まった中には、クラスメイトの佐々木さんやリンゴ娘の姿がありました。ちなみに唯ちゃん、りっちゃんのショートコントは、レッドカーペットではあっという間にスルーされる寒い内容でした。「本日の主役の入場、秋山みーお!」元新日本プロレス田中リングアナウンサー風な唯ちゃんのコールで、ドアから澪ちゃんが現れました。BGMがパワーホールなら長州力(小力)さんが入場するのに・・・・・
カミカミな挨拶でも、ファンの女の子達には大受け。逆に洋服を着せ替えさせようとするさわ子さんは、試合後の負けた浦和サポーターの様な大ブーイング。しかも「板垣退助」ネタが受けて唯、律コンビも面白くありません。そんな挨拶を終えて、何故かケーキ入刀が行われました。一番美味しいポジションなのは、あずにゃんである事は言うまでもありません。だってあずにゃんも澪ちゃんが大好きなのですから。その証拠に100の質問コーナーでは、いろいろと知らない事がわかって仰天してましたよ。容赦の無い質問攻撃を受け、放心状態の澪ちゃん。それを尻目に今度は、りっちゃんが用意したアルバム披露が始まりました。
このコーナー、ぶっちゃけて言うとりっちゃんが一番美味しい。だって全部メインはりっちゃんの写真で、澪ちゃんは噛ませ犬状態!それでも数々の写真を眺めていると、走馬灯のように思い出が蘇り笑顔がこぼれ、澪ちゃんが暖めていたサプライズプレゼントが、ファンクラブの女の子達に送られました。それは自分で考えてきた詞です。ただふわふわ時間が、スイーツ(笑)以上の甘甘の内容だったので、ヤバイと思いました。私を含め、信者達までドン引きしました。これは痛い、寒い空気が流れました。しかしそれを一変させたのが、放課後ティータイムの新曲「ぴゅあぴゅあはーと」が演奏されました。微妙だと思っていた2期の曲のイメージが、私の中で一変しました。非常に良かったです!発売は6月2日です。YUI対HTT対シドの対決が見もの!
今回はオリジナル回でしたが、澪ちゃんが主役回なのに何故か他のキャラクターが目立っていました。特に恵ちゃんが凄く良かったと思います。あずにゃんの粋な計らいで、写メを送ってもらって笑顔が素敵でした。札幌のクラーク博士像の前での様子に、またも聖地が増えちゃったなあと思いました。今回からちょっと違った感じで書いてみましたけど、皆さんいかがだったでしょうか?色々なネタを入れてみたのですが、判らない事もあると思います。その辺は許してください。来週は進路!です。唯ちゃん、りっちゃんは、ニートになるかもしれませんよ。