子供の頃から空に浮かぶ浮遊大陸を見る事が出来る、中学2年生の少女ユメミ。再び誰も
気付かない不思議な光景を目のした。赤い髪を持つ少年が目の前に現れたのだ。少年の名前はムント。浮遊大陸にある魔導国を治める君主だった。実は浮遊大陸があるのは、ユメミの世界の遙か未来にある世界であり、存在の源アクトの現象で消滅の危機に瀕していた。そこでムントは、局外者ガスに時空の門を開けてもらいやって来たのだ。しかし簡単に事は運ばず、時空と世界の壁に阻まれ、ムントはユメミに近づけなかった。滅びた未来の地上で対策を練る間、アクトが減少する事により体が蝕まれ始めていた。更にアクトの管理を狙う連合国が、敵対する魔導国の王の不在を狙い攻め込み、ムントを滅ぼすべく刺客を送り込んで来た!「この遺物でムントを打てるのか?」過去の遺物である人形を用いて、ムントを討ち取るれるか疑う長老。「これをご覧下さい。万能の力アクト無き死の下界で攻撃を仕掛ければ、いかにムントとて数時間も持ちますまい。」人形の破壊力を示し、必ず仕留められると自信を示すクンダール。ムントには、ユメミに
会うまでに残された時間は少なかった。
一方ユメミは、友人のイチコと共に同じく友人のスズメのボーイフレンドカズヤと会っていた。カズヤは、ユメミとイチコの名前を知っており「お前達がユメミとイチコ。スズメから何時も聞いている、大切な友達だってな。」2人がスズメの親友である事も聞かされていた。そしてユメミが結婚の話を持ち出すと、親友として心配しているのだと認識した。「結婚は本当だ!俺達は明日ここで結婚する。2人で話し合ってそう決めた。社会のルールは知っているし、親だって許さないだろう。俺はずっと探していたんだスズメの手を!俺は小さな時からずっと1人だった。家族と会うのは年に数回。母親からの電話が嬉しかった。だけど恨んではいない、それぞれ生き方があるから。だから俺は自分を守る為に生きて来た。それが社会や親から必要となくなっていた。何もかもどうでもよくなって、だから終わらせようと思った人生を。」自分は孤独だった。親にも会えず
自分を守る為に喧嘩もした。しかしその行為はただのやけっぱちに過ぎず、存在意義を失った
カズヤ。生きる意味を見失い自殺を決意して川に入った。