軌道エレベーターを繋ぐオービタルリング上に存在する衛星兵器メメントモリを破壊すべく、カタロンの宇宙艦隊が総攻撃を仕掛けようとしていた。しかしメメントモリは、地上だけを攻撃するだけでなく、宇宙でも攻撃可能だった。メメントモリからのレーザーは、カタロン艦隊の半数を壊滅さ

せた。更にメメントモリを統括するリントは、アヘッドとジンクス3に出撃を命令した。カタロンも抵抗を試みたが、旧型のモビルスールでは歯が立たず壊滅は時間の問題となった。その時単独で

プトレマイオス2から出撃したダブルオーライザーが、カタロンのリーダー艦を救出した。



 刹那はメメントモリの映像データーを送るように要請。カタロン側も要請に応じると、直ぐにプトレマイオス2に転送した。一方ダブルオーライザーの出撃を確認したリント。ガデッサに乗り込んだ

イノベーターヒリング・ケアに対応を命じ、メメントモリの二次攻撃を命じた。この戦いには、新生

ソレスタルビーイング壊滅を企む留美の思惑があった。しかし今まで命令に応じていたネーナが

叛旗を翻した。思惑通りに事態を進ませまいと考え、スメラギ達にメメントモリの弱点である電磁波光強震部の位置を示したデータをハロを介して送った。



 刹那からのデータとメメントモリの弱点を掴んだソレスタルビーイング。レーザー攻撃のレンジ外から近づき直接攻撃を狙うミッションを考案したスメラギ。このミッションを成功させるには、全てのガンダムマイスターの力が必要とされた。刹那はダブルオーライザー打倒に精力を傾けるヒリングのガデッサをメメントモリから引き離す事が求められた。その結果はスメラギの思惑通りになり、ガデッサの壁を素通りという形で突破に成功した。しかしリントもプトレマイオス2の動きを読んでおり、艦隊にエネルギー充電完了したメメントモリの発射可能範囲に引き込むよう命じた。



 必死の抵抗を試みたが、発射可能範囲に引き込まれたプトレマイオス2。それでもスメラギは

逃げる事をせずに必死にタイミングを計っていた。そしてついにメメントモリの第2射が照射され

勝利を確信したリント。しかしスメラギは照射タイミングをチャンスと踏んでいた。アリオスのトランザムを全てプトレマイオス2の推進力に注ぎ、ケルディムのシールドビットでアロウズモビルスーツ部隊の攻撃を限界まで防ぎ、限界になるとセラヴィーのGNバーストをフルパワーで発射させた。それでもメメントモリ電磁波強震部を一部破壊しただけで、安堵の表情を浮かべたリント。しかしスメラギのミッションでは、風穴を開けるだけで十分だった。電磁波光強震部が見えたので

後は一度のチャンスで撃ち抜くのみ。当然それは兄ニール同様狙い撃ちにスペシャリストライル

に託された。そしてライルはそれを期待通り狙い撃ち、メメントモリは完全に破壊された。



 ダブルオーライザーはガデッサの執拗な攻撃に晒されていたが、ネーナのフォローで救われ

全員無事で最大のミッションに成功した。中東への脅威が消え安堵したクラウス達カタロンの面々。改めて戦争を無くさなければならないと決意した。更にメメントモリ破壊を見届けたセルゲイには、ハング・ハーキュリーと名乗る男性が訪れた。「連邦軍の監査役になったお前に情報を

伝えようと思ってな。軍の中にクーデターを画策する動きがある。連邦政府は、アロウズの傀儡に成り果てちまった。世論が目を覚ます必要がある。」アロウズが実質連邦政府を支配している現状を打破して、世間に知らせるべくクーデターを画策している事実を伝えたハング。「まさか

お前が?」覚悟している顔に驚くセルゲイ。ついに連邦内部からも叛旗を翻す動きが出始め、事態は急展開を迎えた。(クーデターとは、あるとは思ってましたけど。これで事態がどうなるかアロウズ対反アロウズ連合の構図が鮮明になったと思います。ハングさんの言葉は覚悟の表れですね。セルゲイはその動きに同調するかどうか?)



 一方メメントモリを破壊した事を確認したスメラギ達は、安堵の表情を浮かべていた。「メメントモリを落とした償い果たしてもらうよソレスタルビーイング。」全精力を使い果たしたプトレマイオス2を打ち倒すように命じたリボンズ。新型モビルアーマーを含めガデッサとガラッゾが、プトレマイオス2に迫った。そしてメメントモリの存在を明らかにせず、衛星軌道上における反政府勢力の破壊行為と報道された。「メメントモリが落ちたか。恒久和平実現の為には、是が非でもソレスタルビーイングを叩かなければならん。彼らの存在を許せば、反政府勢力が勢いを取り戻す可能性が出てくる。頼んだぞ!」メメントモリ破壊を許し、理想実現にはソレスタルビーイングを壊滅する必要があると力説したホーマー。同席したグッドマンを叱咤した。(メメントモリの存在を明かさず

悪いのは反政府勢力だと発表した報道は、意図的だなって思いました。これをクーデターによって浮き彫りにさせるのは非常に効果的です。こうなれば世界の世論も嘘の情報から目を覚ますと思いますし。後は反政府勢力が結集する事が重要です。アニメの世界でもきちんと見極める目を持たなければならないって思いました。)



 「合流地点はこの辺りのはずだが?トレミーはどこに?」合流地点に到着した刹那。しかし目の前で見たのは、プトレマイオス2の残骸。イノベーターの奇襲攻撃により甚大な被害を受けた光景だった。「ハーイ久し振りね刹那。いい男になっちゃって、ネーナドキワクね。」刹那が確認した

擬似太陽炉搭載の機体のパイロットは、危機を救ったネーナ。当然過去の経緯もあり刹那は銃口を向けた。「ちょっと待ってよ、さっき助けてあげたでしょ。君らの船さっき地球に落っこちたみたいよ。戦闘データを送ったからそれを見たら行方も!」敵ではないと主張した後、プトレマイオス2の状況と戦闘データ送信事実を伝えたネーナ。すると刹那は話を最後まで聞かず、急いで大気圏に突入した。その頃ラグランジュ3の戦闘で負傷したイアンの体調が回復。久し振りにベッドから立ち上がった。「重力?いつの間に地球へ!」足を踏み出すと重力を確認すると、見つめた風景には、雪が積もった山々が連なっていた。(ネーナ振られちゃいました。元々キスとかして挑発してましたけどね。刹那も本当にせっかちなんだなって。おやっさんも余りの状況の違いにビックリした様子だったのは面白かったですけど。)



 プトレマイオス2は、ギリギリの所で地上に不時着。光学迷彩が復旧して姿を隠した。自分が倒れてからの事態の説明され、状況が最悪だと悟ったイアン。「まあそう言うなよおやっさん。衛星兵器を破壊したんだ。命があっただけでめっけもんだぜ。」「GN粒子を使い切った所に奇襲を受けたんです。」「敵は新型のモビルアーマーまで投入して来た。船が被弾した時の加速を利用しかつスモークを利用するというスメラギ・李・ノリエガの機転がなければ、我々は確実にやられていた。」余りにも不利な状況でも命が助かっただけでも、運がよかった事を伝えたラッセ・フェルト・ティエリア。しかしその代償は大きく、エンジン・通信といった主要部分は使用不能。もし攻撃を受けたら対応が出来ない状況まで追い込まれていた。(スメラギさんからマリーを戦いに巻き込んでしまった事を謝罪されたアレルヤでしたが、一応許したものの2度目は無いと告げました。ただ私はマリーは自分の意志で戦いに参加する気がするんですよね。皆やセルゲイを守りたい気持ちがあるのなら。当然アレルヤは止めると思いますけど。)



 整備をしている最中仲間のカタロンのメンバーに連絡していたライル。痛手を受けたプトレマイオス2の補給を要請した。「どなたと通信していたんですか?気になるんです。アロウズがプトレマイオスの位置をあれほど正確に把握していたのかを。」通信後すぐ話し掛けて来たアニュー。ライルに対して疑いの目を向けていた。「リターナーさんは俺を疑っているのか?」言動から自分がスパイだと疑っていると感じたライル。「いいえそうじゃなくて、気になっただけです。それと私の事は、アニューと呼んで下さい。」ライルの考えをやんわりと否定して、ファーストネームで呼んで親しくして欲しいと要求したアニュー。「じゃあ俺もライルと呼んでくれ。ライル・ディランディー

俺の本名だよ。」ロックオンではなくライルと呼んで欲しいと逆に要求した。(ライルは2つの組織に属している。カタロンの構成員である事は言ってない。けどアニューにだけは、自分の本当の姿を見て欲しいと思っているのでしょうか?この2人は完全にソレスタルビーイングのメンバーではないですからね。2人の様子を見て沙慈君は、まだルイスの事を思い出してます。男は惚れた

女の事は簡単には忘れられないです。女性は直ぐに割り切れるみたいですけど。)



 一方プトレマイオス2の行方を捜していた刹那。メメントモリのレーザー攻撃で消失した都市の

跡を見て「これも全てイノベーターが仕掛けた事!」改めて怒りを露にした。そしてレーダーにモビルスーツの機影反応を確認して、モニターに表示するとそこには宿敵サーシェスのアルケーガンダムの姿があった。「何故だ奴がどうしてここにいる?」アルケーの存在を確認して、理由を確かめるべく後を追った。カタロンでも連邦のクーデターの動きがある事が池田の情報によってもたらされた。クーデター派は、カタロンとの接触を要求。中東での会談を打診して来た。「私が行こう!私は連邦の悪政を正そうとする彼らの気持ちを信じたい。そしてそれに応えたいんだ。」リーダーのクラウス自ら危険を顧みず、会談に参加する決意を表明した。するとカタロンの基地には

マリナが子供達の言葉を集めた歌を一緒に歌っていた。(マリナ様オルガンを弾いている姿は完全に保母さんじゃないですか。国が潰れても切られても食べていけますね。シーリンは歌の事を

否定してましたけど、こういう祈りの歌は殺伐とした状況ではいい清涼剤になりますから。)



 サーシェスに導かれ、攻撃しながら後を追う刹那。「どこに行くつもりなんだ?このこの方角はクルジス?」導かれた先は祖国クルジス共和国の跡地だった。クルジスに到着すると突然コックピットを降りたサーシェス。想像できない行動に刹那は、疑いの目を向けながらコックピットから姿を見せた。「よう久し振りだなクルジスのガキ。もうクルジスのにーちゃんか。俺は傭兵だからな要請があれば、ギャラ次第でどこへでも行く。今日はお前さんに会いたいって人を連れて来たんだ。俺のスポンサー様だ。」不信感を持つ刹那に会いたい人物がいるので、会わせようと連れて来た事を告げたサーシェス。「僕の名前はリボンズ、リボンズ・アルマーク。久し振りだね刹那・Fセイエイ。いやソラン・イブラヒム。そうか君にとって僕は、初対面だったね。僕にとってはそうじゃない。僕は11年前君と出会っている。人間同士が争う愚かな泥沼の戦場。その中で必死に逃げ惑う1人の少年。僕は君を見ていたんだ、モビルスーツのコックピットからね。」リボンズは刹那の本名を知っていた。更に11年前のクルジス紛争時モビルスーツのパイロットして、少年時代の刹那を見ていた。「まさかあの機体にOガンダムに?」救世主だと信じていたOガンダムに自分の敵イノベーターが乗っていた事実。それは刹那にショックを与えた。(まさかリボンズが刹那に会いに来るとは驚きです。しかも謎だったOガンダムのパイロットだったとは。イノベーターは以前はソレスタルビーイングのメンバーだったという事ですね。それはイオリアの計画ですから当然なんですけど、しかし敵の大将が自分を救った救世主だったとは刹那にはこれ以上ないショックだったはず。あのガンダムになろうと思っていたのだから。)



 「あの武力介入はOガンダムの性能実験。当然その場にいた者は、処分する予定だった。けれど僕は君を助けた。Oガンダムを僕を見つめる目が、とても印象的だったから。それだけじゃないヴェーダを使ってガンダムマイスターに推薦したのは僕なんだよ。君の役目は終わったから、それそろ返してもらおうと思ってね。そもそもそれは僕が乗るべき機体なんだから。」クルジスでの戦闘の目的。刹那の目を見て印象を強く持ち、計画を実行する人間として選んだ事。そして用済みだから本来のパイロットである自分に返そうと思い、全てを告白したリボンズ。「悪いが断る!」当然そんな要求を受け入れられず、銃を向けた刹那。その時サーシェスの銃弾が刹那の右腕を打ち抜いた。「大将俺の生き甲斐は戦いでね。」あえて殺さず肩を撃ち、モビルスーツでの戦闘を求めたサーシェス。手負いの刹那と戦いで決着をつけようとした。そして同時期にガデッサとガラッソが、プトレマイオス2に近づいていた。「アレルヤとティエリアを出撃させて。」即座に迎撃を命じたスメラギ。遠く離れた2つの場所で、戦いが始まった。(ちょっと考えすぎなんです

けど、アニューはライルがスパイに仕立て上げて内部分裂を狙っているんじゃないかって。アロウズが位置を把握しているのは、ライルがスパイだからとすれば成立する訳だし。まあひろしはサイヤ人みたいですから、本当に戦いが好きなんだなって。)



 ダブルオーライザーとアルケーの戦いは、手負いの刹那がサーシェスに押される展開。しかし

ファングをかわし、サーシェスに動揺を与えた。そしてアリオスが対するは、再び復帰したリヴァイブが駆る長距離戦用ガデッサ。セラヴィーには、ブリングが駆るガラッソ。「ティエリア・アーデ君はイノベーターだ!我々と共に使命を果たせ!」肩のキャノンを破壊して、イノベーターとして使命を果たせと迫るブリング。「強い!これがイノベーターの力なのか?」力で圧倒され思わず弱気になるティアリア。それでも絶対に譲れない使命があり後には引かなかった。近づいてくるガラッゾを捕えトランザムを発動した。「ナドレの時とは違い、自らの意志でその姿を晒そう。セラフィム

ガンダム!」セラヴィーに隠された機体セラフィムガンダムを自分の意志で披露した。その性能はGNフィールドを突き破る程で圧倒的だった。「僕は人間だ!」ブリングの同胞発言を否定して

躊躇無くガラッゾを破壊したセラフィム。ダブルオーライザーと並び強力な力を見せ付けた。(僕は人間だという発言は、ティエリアの現状を理解出来ました。今までならば同胞という言葉を投げ掛けられれば、躊躇したと思いますけど、ニールや仲間達との出会いが彼を変えたのだと実感した発言だと感じました。)



 「調子に乗りやがって。こいつは?」互角の戦いに持ち込まれ苛立つサーシェス。しかしその目の前には、会談に向かうクラウス・シーリンが乗る輸送機を確認した。クラウス達は、ガンダムだと知り援軍だと思ったが、刹那を脅迫するべく刃を向けた。これでサーシェスは思い通り戦いを

進められると考えた矢先、トランザムを利用したダブルオーライザーが逆襲を開始した。ファングの攻撃を寄せ付けず、圧倒的な力でアルケーを追い詰め止めを刺そうとした。その時刹那を呼ぶマリナの声と子供達の歌声が聴こえた。「歌が聴こえる歌が?」止まった隙を期にアルケーは離脱した。刹那は遠くから聴こえた歌に驚いた。その歌は子供達のマリナの平和を望んでいたが

その思いとは裏腹にルイスには、モビルアーマーエンプレスが紹介された。「いずれあなたの物となるモビルアーマーのプロトタイプです。」説明したのは、ブリングそっくりのイノベーター。そして旧ユニオンの基地でもミスター・ブシドー専用機が完成した。「どこかフラッグの面影が残っている見事な造形だ!」かつての愛機フラッグとアヘッドを組み合わせた機体に満足していたミスターブシドー。「隠し玉も用意している。エイフマン教授の自宅からGNドライヴの理論を記した手書きのノートが見つかってね。僕が実証して実装したんだ。」エイフマンの残した理論を完成させたモビルスーツマスラオ。それはかつての恋人九条に対する復讐心で作り上げたビリーの執念が込められていた。(ハムさんらしい機体じゃないですか。フラッグの魂と自分の怒りが込められた機体の性能はいかに。アロウズは資金力とヴェーダの力で戦力を増強してます。クーデターの動きを含めてどんどんと話が進んでいって面白くなりますね。)