互いの想い人が、親友同士の竜児と大河。それぞれが恋愛を成就させるべく、共同戦線を

張り行動を開始した。但し大河は、予想以上のドジだった。バスケットのパス練習では、祐作のパートナーの女子生徒に当てるはずだったのが、顔面を直撃したり。家庭科の調理実習で作ったクッキーを渡そうとしたら、階段でこけそうになって窓から地面に落としてしまった。



 結局何も出来ずドジばかりの自分に落ち込んでしまった大河。そんな様子を見て拾って来たクッキーを食べて元気付けた竜児。しかしこの行為が、生徒達の誤解を招き2人が付き合っているという情報がクラス中を駆け巡った。実乃梨は、親友をよろしく頼むとばかりに土下座をした。もう

後戻りは出来なくなった状況で、大河は竜児との決別を決断した。けじめとして祐作に告白して

ただのクラスメートして接するのだと。



 翌日竜児が隠れてみている中、授業前祐作に告白をした大河。返答の前祐作から竜児との関係を聞かれて、自分に色々してくれて助けてくれた元気をくれる存在と答えた。竜児の事を語る

表情は、祐作が見た事無い顔で生き生きしていると前置きをした上で「これからいい友達」になれると返答した。その後様子を見ていた竜児が現れ、放っておけないからずっと傍に居る事を宣言して「大河」と名前で呼んだ。その時は後ろから蹴りを入れたが、大河の表情は明るく名前で

呼んでもらった事に喜んでいた。2人は、互いに思いやり徐々に距離が縮まって行った。



 桜が散り始めた頃、すっかり高須家の一員のようになった大河。竜児と登校中には、洗濯物の

入れ方で喧嘩するなど、傍目から見たら既に「恋人」同士であるのは明白だった。そんな時やたら音痴な歌が聞こえて来た。グラウンドで、ソフトボールの試合が行われていて、キャプテンの実乃梨がチームメイトの応援をしていたのだ。「櫛枝その輝く笑顔、きらきらした汗、その調子ハズレな歌声。ああ櫛枝君は今朝も・・・・」ホームランを打ち喜んでダイアモンド一蹴する実乃梨の

様子を見て、顔がにやけた竜児。「視線がエロイのよこのバカ犬!」隣にいた大河に強烈な目潰しと蹴りを食らっていた。(ヤキモチですね絶対。もしなんとも思ってなければ、手も出さないし一緒にも居ませんから。バカ犬とかうるさいうるさいとかって、絶対狙ってないですか?それに由衣さんの歌が、わざと下手に歌っているのも。)



 放課後携帯電話にデコレイトを施していた実乃梨。「そうだ高須君のも作ってあげようか?私

バイトでデコレ職人やってるんだよね。紫のスワロで竜児って入れてあげるよ。」何をしているか

気になった竜児に、デコレイトしてあげると持ちかけた。「櫛枝が俺の為に・・・・・」嬉しくしょうがない竜児は、自宅に帰って夕食を作る時も、頭が一杯で大河の言っている事は耳に入っていなかった。「人の話を聞け!ついで言うけど、思いっきりきょどっていたわよ。」ついに足を出した大河。竜児が舞い上がって挙動不審だったと教えた。(やっぱり意識している人と話すと嬉しいし

緊張するものです。挙動不審になってしまう事もありますよ。まあそれだけ竜児が、顔に似合わず純情なだけだと思いますけど。)



 夕食には、どんぶり物を作ろうと思っていたが、炊飯器が壊れていた。そこで大河の案内で

ファミレスに向かい夕食を済ませる事になった。「いまに私に感謝する事になるわよ。」意味深な

発言した大河。その答えは、何も頼まないのにいきなりパフェーを持って来た実乃梨の存在。つまりアルバイトしている実乃梨に会わせようとしたのだ。実は、アルバイトはファミレスだけではなく、コンビニ・カラオケBOX・しゃぶしゃぶ屋など沢山掛け持ちしていた。「そこまでして欲しい物でもあるの?」バイトをする理由を尋ねた大河。「勤労だよ!時間あるし。蘇る勤労。勤労怪奇

ファイルってね。」冗談交じりに答えた実乃梨。部活もあるのに、そんなに仕事を掛け持ちする時間があるのか、竜児は不思議に思っていた。(いまいち大河の本心が分かりません。竜児の事を思ってファミレスに連れて来たのに、結局ヤキモチ焼いて目潰し。やっぱり本心を隠しての行動なんでしょうか?竜児の気持ちは、未だ実乃梨に向いたままですけど。)



 翌朝実乃梨目当てばればれで、意気揚々と自分なりに格好付けてファミレスに向かう竜児。

「なによ浮かれちゃって。似合ってないわよその服!」竜児の意図を知っているから、朝から面白くない大河。慌てて戻ろうとした竜児だったが、背後から声を掛けて来た男性が居た。彼は

母親泰子(源氏名魅羅乃)が勤めるスナックの常連客で、稲毛酒屋の店主。御ひいき泰子の息子の竜児に会えて、ご機嫌だった。「おっとお二人さん。朝飯まだならギョニクがお勧めだよ。」

関わらないように立ち去ろうとした時、ソーセージを進めて来たのは目的の実乃梨だった。(これまた意外な所で。酒屋の仕事もしているとは、思いもよりませんでした。魅羅乃姉さんは、永遠の23歳ですけど、早苗さんみたいに女子高生の制服は無理でしょう。)



 実乃梨は、休日限定で働いていた。「最近忙しくて、人手が足りないんだ。どうだいあんたもバイトしてみない?バイト代弾むよ。」大河にバイトしないかと誘った店主。「ハイ俺がやります。こいつと一緒に!」名乗りを上げたのは竜児。大河を巻き込み実乃梨と一緒にいたいのは、みえみえだったが。しかし店主は、お気に入りのホステスの息子なので、竜児には仕事をさせずに

身体の小さい大河にビールケース4つも持たせる、無理難題を押し付けた。「やってられるか!」

堪忍袋の尾が切れ、怒り心頭の大河。「おいちっちゃいの配達頼むわ!」今度はビールケースを

自転車で配達する仕事を任された。(よくあるバイト話ですか。普通は男が無理難題を押し付けられて、酷い目に遭うのがオチなんですけど。女の子が、酷い目に遭うのは珍しい。)



 自転車の後部にビールケースが巻かれ、準備万端整ったはずだった。しかし微動だにせずただ自転車を見つめるばかりの大河。「お前まさか自転車に・・・・・」自転車に乗れない事に気付いた竜児。「うるさーい!自転車に乗れないからって、運べればいいんでしょ。」やけと意地で自転車を押していった大河は出発した。「あっ焼酎補充しなきゃだっけ!」酒蔵に行って、焼酎を

取りに向かおうとした実乃梨。「ああ俺も手伝う。流石に何もしないのは、気が引けるし!」何もしないのは申し訳ないとばかりに手伝うと申し出た竜児。「じゃあお願いするね。」笑顔の実乃梨の言葉にまた顔が赤くなった。



 酒蔵の中は薄暗く、目当ての焼酎も見つからない。「もし閉じ込められたら、お気軽に遭難気分だよ。」一週間に一回しか開けないので、閉じ込められたら遭難すると同じだと冗談半分に言っていた実乃梨。しかし人が居るのに気付かない店主が、鍵を掛けてしまった。「おいまだ中に

人が居ます。SOS!SOS!」必死に呼びかけた竜児。「落ち着くんだ高須君。大丈夫こういう時こそ効果があるんだよ。」ピンチになっても何故か自信満々で、親指を挙げた実乃梨。それは

歌を歌って自分達の存在を示す事だった。(自転車に乗れない事を祐作は知っていた。大河は

1年生の時祐作に見てもらっていた。それが嬉しい事だけど、自転車に乗れない自分に納得いかず一生懸命練習している姿は、とても純粋だったと思う。感情表現が下手なだけでそれにしても親父は、競馬なんて観ている場合か?私もメインレースは、絶対観るから分からなくないけどは馬券もパソコンや携帯で買える時代でしょうが。)



 「寒くなって来たね。よし暖まろうか!」酒蔵の中が寒くなり、始めたのはソフトボール。あの音痴な歌を歌いながらボールを握る実乃梨。「もしかして本当にびびってる?手が震えてるし。」閉じ込められてびびっていると感じた竜児。「武者震いだよ!だってびびっても無駄じゃん。だから

弱気はかっ飛ばす!」びびっても無駄。だから弱気を振り払い、強気に振舞う。ポジティブな実乃梨の言葉に自分が、輝いている理由を理解し始めた竜児。すると高い場所に窓がある事を発見した。「よし絶対に生還するぞ!」鼻血を出してもへっちゃらな実乃梨に触発され、脱出する為の

ダンボールを積み上げ始めた竜児。「ファイト!」「一発!」互いに声を掛け合い、ようやく窓まで

辿り着いた。「み・つ・け・た!」そこには2人を探していた大河が、顔を出していた。「ハシゴさっき落としちゃった。」但しハシゴは、登った時に落としてしまっており、脱出にはまだまだ時間が掛かってしまうのだった。(実乃梨は可愛いだけじゃなく、明るく元気でポジディブ。ちょっとお間抜けな所もあるけど、そこが魅力だと思ってるんですね。互いの想い人の事をちょっとづつ知っていく2人でした。今回もそれぞれの登場人物の性格が、上手く表現されていたと思います。そういう描写がとてもいいですね。)


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