目つきが鋭く怖がられていた高須竜児は、高校2年生になり新しいクラスに恋する櫛枝実乃梨と同じクラスになれて喜んでいた。しかし同じクラスには、身体が小さいが凶暴な性格の持ち主
逢坂大河通称手乗りタイガーがいた。いきなり殴られるという初対面を果たした竜児。放課後進路調査票を出してなかったので、教師の恋ヶ窪ゆりに呼び出された。
その後教室に戻ると、ロッカーに隠れていた大河と遭遇した。突然何を思ったのかいきなりカバンの奪い合いになった。実は大河は、竜児の親友北村祐作に恋をしていた。しかし間違えて竜児のカバンにラブレターを入れてしまい、ラブレターを取り返そうとした。その時はカバンを取られず、自宅に戻った竜児。カバンを開けると祐作宛のラブレターを見つけた。
すると深夜事件が起こった。ラブレターの存在を知られた大河が、高須家に侵入して竜児を襲撃した。攻撃を食い止めながら、ラブレターの中身が無かった事を大河に教え、妄想ばかりしている自分と比べても自信を持って良いと主張した竜児。時間が遅くなり何とか帰らそうと、つい
大河に協力すると言った。それは、祐作との恋が上手くようにという事だったが、大河の中では
竜児が生活面で協力する意味だった。
隣同士であるので、朝から拳で脅し竜児を呼び出した大河。奇麗好きの竜児は、早速掃除を
したり朝食を出したりと、すっかりいいように使われる関係が出来上がった。「いつからこいつが
うちで朝飯食ってるんだよ。」今度は、高須家に大河がやって来て、当たり前のように朝食を
食べていた。「大河ちゃんちっちゃいからスペース取らないし。それに皆で食べた方が楽しいじゃない。」何も知らないので、簡単に容認した泰子。竜児の受難の日々は、始まったばかりだ。
(大河ってやっぱりすげえ食うなあ。3合のごはんが全部なくなるとは。それを謝ったのが、インコだったのがシュールだった。)
「学校に着いたらちゃんとしてよね。北村君との事、上手く行くように取り持ってよね!」竜児を駄犬扱いして、インコはぶさいくなどやりたい放題の大河。祐作との関係が、上手く行くように釘を刺した。「あれ大河と高須君が、ツーショット登校決めちゃってる仲だったなんて。」同じく登校途中の実乃梨は、2人の関係だと勘違いした。「俺と逢坂は、たまたまそこで会っただけだ。」誤解を解こうとした竜児。しかし大河は、竜児に話をさせず実乃梨と一緒に登校した。「なるほど櫛枝と上手く行きたければ、まずは逢坂と北村を。上等じゃねえか!」大河の意図は、自分が上手く行ったら関係を持たせてやるという取引。竜児は、それを理解して早速成功させようと、授業内での作戦を決行した。(大河はなかなかの駆け引き上手。実乃梨が、親友だからその立場を利用して竜児を揺さぶって、祐作との仲を取り持たせる。ここまでは、中々いい作戦だ!)
「逢坂組もうぜ!はいはい組みましょう高須君。」バスケットの授業で、パス練習のコンビを率先して組んだ2人。そこには、当然狙いがあった。祐作と組んだ女子生徒に、竜児がボールをぶつけわざとらしく過剰反応して、保健室に連れて行く。そこで余った大河と祐作を組ませるという事だった。「へいパス!」早速当てろと促し、祐作と組む女子生徒の近くまで行った大河。「やっぱ女子には。すまん罪は償う!」罪悪感一杯だった竜児。それでも作戦成功の為にボールを投げた。しかし当たったのは、大河の顔面だった。(思惑通りは行きませんね。大河は、強暴だけどドジだから、こういうオチもありえたのでしょう。)
「誰かれ構わず噛み付く手乗りタイガー。だけど格好悪いほど一生懸命で、応援してやる気持ちにならない訳ではない。」凶暴だけど純粋で一生懸命な大河の行動。それを見て利害よりも
応援したい気持ちが湧き上がって来た竜児。家庭科の授業で作ったクッキーを祐作に渡そうと
する大河にアドバイスした。早速クラスに戻ったが祐作の姿は無く、走ってB棟に向かっている姿を見かけた。「どけどけどけ!」男子の竜児が、息を切らせるほどのスピードで走った大河。しかし階段を踏み外した。幸い後から追った竜児に助けられ、大河本人は無事だった。しかしクッキーは開いていた窓の外へ出てしまった。(さりげなくと軽率・尻軽は違うぞ大河。その辺はちょっと勘違いしてるよ。デレで行けばいいと思うのですけどね。)
「もしかしてあたしってドジなのかな?ラブレター入れるカバン間違えるし、殴りこみかければ
おなかすいて倒れるし、顔面にボール食らうし。クッキー渡そうとすれば、落ちるし落とすし。」
自分のドジさ加減に落ち込んでしまった大河。「それ1個くれよ。上手いちゃんと出来てるじゃないか。また次の機会に頑張ろうぜ!」粉々になったクッキーを全部食べた竜児。落ち込んでいる
大河を励ました。しかし今までの行動は、他の生徒達から見られており、完全に2人は出来ていると思われる結果になった。(竜児は顔は怖いけど、とても優しいいい男です。それに大河が見とれてフラグが立ったと思われてもしょうがない。それに殆ど一緒に住んでいると同じだし、これはマジになる可能性十分です。)
「高須君大河の事よろしくお願いします。私の大事な親友です。幸せにしておくんなまし。めでたいなお前達。よく一緒に居るなって思ったら、お似合いだな。」屋上に呼び出された2人のカップル誕生を喜ぶ祐作。親友を頼むと土下座した実乃梨。完全に誤解されてしまい、ショックで気絶した大河。夜になってファミレスで、竜児に誤解された事を謝罪した。それは、自分が家族との折り合いが悪く追い出された結果、居心地が良いと感じた高須家に行った事が発端だったから、自分が悪いと思ったのだ。(竜児は優しいからついそれに甘えてしまうのもあったはず。大河も行動で誤解されるけど、本当は繊細だからショックで倒れてしまったのでしょう。だけど他人に
自分を知ってもらうには、きちんとコミュニケーションしないと分からない。行動で判断されても
仕方ない。)
「何で誰も分かってくれないんだろう?ぐじぐじ悩んでいるのに、誰も分かってくれないの?皆皆ムカつくんじゃい。何が手乗りタイガーじゃ。みのりんの馬鹿、北村君の馬鹿!誰も聞いてくれない。パパだってママだって!私の事分かってくれない。」恋の悩みを理解してもらえない、自分の思惑とは違い誤解される。手乗りタイガーだと揶揄され恐れられる。両親も自分の事を本当に知ってもらってない。電柱を蹴り全てのイライラをぶつけた大河。「加勢してやる!」大河の思いを知り、同じように電柱を蹴った竜児。2人で誤解されている現状のイライラを電柱にぶつけた。
(2人の立場は似ている。だから竜児は、誤解されている大河の気持ちを理解出来た。それは
自分も目付きのせいで、本当の自分を知ってもらっていないから。やっぱりもうフラグたってると思うのですけどね。)
「よし決めた、明日北村君に告白する。それで終わりにする。犬の奉仕ももうおしまい。明日からは、ただ家が隣の同級生。バイバイ高須君!」自分の蹴りで、電柱が傾き喜ぶ大河。そして
翌日祐作に告白すると決意した。これは、竜児との協力関係を終わらせるという意図もあり、あえて名前ではなく、他人行儀な「高須君」と呼び別れた。翌日から朝食に顔を出さなくなり、大河用に沢山炊いた炊飯器の中身に違和感を感じた竜児。学校で挨拶しても返答が無く、大河は完全に関係を断ち切ろうとしていた。(大河なりのけじめでしょうか?竜児は嘘を付いて不味い物を
美味いと言って、励ます優しい男の子だから。多分竜児に心が傾いているので、それを断ち切る
という事もあるのではと思いました。)
しかし竜児が教室に入ると、他の生徒達の態度が一変していた。「高須悪かったな。変な噂しちゃって。」「逢坂さんに怒られちゃった。」「私と竜児は何でもない。ヤンキーじゃないって大暴れしたんだ。」竜児の偏見を解こうと大河なりのやり方で、生徒達に教えてあげた。手乗りタイガーの異名は残っても、竜児の事を考えての行動だった。「高須君ごめん!大河が言うんだよね、私は高須君とは絶対付き合ったりしない。私には絶対分かって欲しいって。」大河は、実乃梨にも必死に訴えていた。それを竜児に報告した!(ただの同級生だけなら、竜児の為に必死にならないでしょう。それは、多少なりに分かってくれた竜児に対する思いがあるのは明白!
それを隠して去ろうとするのは、自分に嘘付いていると思うのですけど。)
話を聞いて1人階段でたたずむ竜児。するとそこで大河が、もじもじしながら祐作に告白の真最中だった。「大体の流れは分かった。1つ確認したいが、お前は高須と付き合ってるんじゃないのか?」大河の想いを理解した祐作。その前に大河が、竜児と付き合ってるかどうか改めて
確認した。「あれは誤解で、高須君とは何でもないの。ただ近所なだけで、好きとかそう言う意のは全然。」全て誤解であり、恋愛感情は無いと言い張る大河。「じゃあ嫌いなのか?」という
祐作の質問に対して、首を横に振った。(やっぱり大河は、自分に嘘付いている気がする。)
「嫌いじゃない!でもそういうのじゃなくて、竜児はチャーハンを作ってくれたの。励ましてくれたの。元気付けてくれて、一緒に居てくれて。竜児が居てくれたから、今だってこうして勇気を
出せる。私は北村君が好き!」恋愛感情じゃないけど、励まして一緒に居てくれた存在だと答えた大河。そして自分の想いを祐作にぶつけた。「大丈夫お前の想いは、正しく伝わったと思う。覚えているか逢坂1年前の事。お前は、あの頃よりもずっと面白い顔をするようになった。高須といる時の顔は、本当に面白い顔をしていた。そう思える逢坂は、とっても素敵な女子だと思う。俺達はこれからいい友達になれる。」「友達」それが祐作の返答だった。(大河の気持ちを知っているから祐作は、友達と答えたのでしょう。大河は否定してましたけど、表情というのは感情の
現れですから、大河の想いは竜児に向いているのですね。)
「泣くかと思った。朝飯まだだろ?」帰ろうとした大河に、優しく声を掛けた竜児。「もう放って置いてよ。そういう事されるとまた誤解される。」これ以上関わらないで欲しいと拒絶した大河。「放って置けないんだよ!俺は、犬じゃない竜だ。だからお前の傍に居られるんだ大河。虎と並び立つ者は、竜と決まっている。俺は傍に居る。」初めて名前で呼んだ竜児。もう大河は、特別な存在になっており、傍に居ると決心した。「立場をわきまえろ!」強烈な蹴りを入れた大河だが、名前で呼んでもらい、表情は笑顔だった。ぎこちないカップルで、素直になれない大河ですけど、これからデレが見られそうです。本当の想いは、やっぱり理解した者同士じゃないと分からないそんなお話だったと思います。
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