アルトに向けた歌を歌ったランカ。自分の想いを伝えるべく、アルトの元に駆け寄った。しかし

そこで見た光景は、シェリルとアルトが寄り添っていた光景だった。ショックを受け、屋上から階段を駆け下り途中で転んでしまった。一方ハワードの暗殺は、意外な存在により阻止された。それは、アイランド9に現れたバジュラの大群だった。スナイパーを殺し、街を次々と破壊し尽くし

美星学園も例外なく戦場になり火の海と化した。



 アルトは、ランカを階段で発見。バジュラ撃退の為に歌うように哀願した。いつもなら皆の為に

歌うのだが、アルトの為ではない歌を歌う事で、歌う道具扱いされている自分に嫌悪感を抱き

拒絶した。そのランカの自分勝手な言い分に対し、一緒に居たシェリルは、平手打ちをしてプロとして自覚を促し、自分には無い力を生かして、歌うべきだと主張した。ようやく歌い始めたランカだったが、今回はバジュラの力を増大させる結果となり、完全に裏目に出てしまった。



 そしてついにナナセが、犠牲になり怪我をしてしまった。更には、フロンティア外にバジュラの

大群が、デフォールドして出現した。脅威に晒される中、対抗すべくSMS本部に向かったアルト

達。そこでクランが、ミハエルに恋についての答えを尋ねた。しかしミハエルは、恋する事で何時死ぬか分からない現実を踏まえて、特定の女性を作らないようにして、プレイボーイを気取って

いた。だからこそクランにもはぐらかすような発言をした。ただしそれが、クランの怒りを増大させる結果になり、ミハエルの態度を大きく変えるきっかけになった。



 バジュラとの戦いの中、ハワード暗殺によるクーデターで、フロンティアの実験を握ろうと画策していたレオンが動き出した。バトルフロンティアにある、要人専用の入口で待ち構え、自ら暗殺を

指示した。そこには、無残な銃殺死体が転がり、後からやって来たキャサリンは、衝撃的な父親の最期に深い衝撃を受け、オズマが傍で慰めた。人間同士でも悲劇が起きたが、バジュラがS

MS本部まで侵攻して来た中で、ミハエルにも悲劇が襲った。



 ゼントラーディ化すべく水槽に入ったクランを守るべく、命を掛けて戦い傷付いたのだ。それは

自分の気持ちについに正直になり、愛した女性を守る為にとった行動。その結果は、メガネを

残したまま傷付き宇宙に消えて行った、衝撃的な最期であった。ついにバジュラとの戦いで

アルト達の仲間が、散ってしまった。一方でシェリルは、自分にも出来る事があると思い、再び

シェルターの中で、再び人々を勇気付ける歌を歌い始めた。



 「バトルフロンティアを出航させろ。11分前大統領の志望が確認されました。バジュラの仕業

です。現時点において、政府機能を持つこのバトルフロンティアで、最高位の文官すなわち私が

大統領の全権限を受け継ぐ事になります。このバトルフロンティアが、落ちれば終わりだ!」ハワードを暗殺したレオン。全ての実験を握り、バトルフロンティアの出航を命じた。「バトルフロンティア出航シークエンスに入る!」最初レオンの言葉に従わなかった准将。苦渋の決断の末、バトルフロンティアを切り離し、バジュラとの戦いに出撃した。レオンの権力掌握を阻止しようとした

キャサリンとオズマは、乗り込む事が出来ず、全てが思惑通りに進んでいた。(僕のターンですから。若き大統領の誕生ですけど、オバマさんよりも若いです。しかしバジュラに殺されたという嘘を皆信じるのが、レオンにとっては好都合でした。)



 「アイランド3に行けば、何とかなるんだな。」ランカを守るべく、アイランド3に行く事をルカから

聞かされたアルト。その護衛として、ミハエルの敵を討とうとゼントラーディ化した復習に燃えるクランが、バジュラの大群に立ち向かった。その強さは、たった1人でも十分戦えるほどであり、アルトはその間隙を付いて、ランカ・ルカ共にアイランド3に飛び立った。一方マクロスクォーターにもフォールドして来たバジュラの大群が、押し寄せていた。その時ピンチを救ったのは、未だバジュラに効果的なバトルフロンティアの主砲。一気に外部のバジュラを殲滅した。「本艦は、このまま外部から襲来するバジュラを撃退する。クォーターと回線を繋げ!」ルカの作戦を部下から聞いたレオン。このままクォーターとの共闘作戦に打って出た。(いきなり態度がでかくなってないですか?ちょっとまずくないですか?よくこんなきのこについて行けますね。)



 アイランド3は、ゼントラーディ達が農業を営むブロック。そこにルカの会社L・A・Iが、開発した

フォールド爆弾が存在した。ディメンションイーターの威力を凝縮して、50kmの空間を食いつくし消滅させる事が可能だ。「これじゃあ船団ごと飲み込んでしまうじゃないか!」威力の大きさを危惧したアルト。「だからバジュラをどこか一箇所に集め爆発させる。」被害が出ないよう、バジュラを集めて一網打尽にする作戦を告げたルカ。集める為に囮として、その視線の先にはランカの姿があった。「おいルカ貴様!」ランカを利用する事に激高し、首根っこを掴んだアルト。「僕は

決めたんです。絶対に守るって!」愛するナナセが、バジュラに傷付けられた。だから手段を選ばず、最も効率的な倒し方をしようとしたルカ。ミハエルは死に、フロンティアは絶体絶命の危機に瀕していた。アルトも自分達が、生きるか死ぬかの瀬戸際いる事は分かっていた。(ルカもしナナセが、囮に使われたらどうするんだ?出来ないだろそんな事。皆を守る・敵を討つその為に使われるランカは、どう思うか気になりました。)



 「歌うよあたし皆の為に。」自分の意志で、フロンティアを守ろうと、決心したランカ。被害が

少ないアイランド3にランカの歌が始まると、バジュラ達が集まりだしてくる。ランカを守る為VF

25に乗り込むアルトとルカ。「絶対にバジュラを近づけさせない!だから安心して歌え!」ランカを絶対に守ると誓ったアルト。「今度は、大丈夫だと思う!」前回のような、逆効果はもうないと

思い全力で歌い続ける決心をした。「歌いたくなければ、歌わなくてもいいんだぞ!歌はお前の

心だ。お前だけのものだから。」歌うと決心したのに、それを鈍らせる言葉を投げ掛けたブレラ。

ランカ気持ちを大事にしているのだ。「ありがとうブレラさん。でもいいの!」優しい言葉に感謝しながらも、歌う意志を示したランカ。「アイモ」がフロンティア3に響き渡った。(本当は、ランカも

歌いたくない。しかしたったアルトの願いだから、歌うというのはつらいです。アルトだってこんな作戦やりたくない。だけどその意思に反して、やらければいけない。つらい選択ですけど。ブレラは記憶が無くても、やっぱり兄貴らしいと思います。)



 「アイランド1のバジュラ、続々とアイランド3方面に移動中です。」ランカの歌に反応して、バジュラ達が移動し始めた。ルカやクランは、愛する者を殺され・傷付けられた怒りに燃え、復讐の

攻撃を繰り出し、アルトはランカを守るろうとした。「アイランド3をパージ!」思惑通りバジュラの

大群が、アイランド3に集まり始め、フロンティアから切り離された。「やりたまえ!」ランカの脱出が確認され、レオンのGOサインにより、作戦が決行された。アイランド3は、飲み込まれ宇宙に散った。「お前は、よくやったさありがとう。」感謝とねぎらいの言葉をかけたアルト。作戦は成功したが、バジュラに受けた代償は、余りにも大きかった。(ごめんねと呟いたランカが、謝った

相手は多分バジュラだと思います。リトル・クイーンという特別な存在である事を、無意識に感じているのかも知れません。ランカの記憶と17歳の陰謀が、ラストに向けての鍵になるでしょう。)



 「とても痛ましい厄災(やくさい)でした。我々は、敬愛するハワード・グラス大統領を失い。また

多くの人々が、友人を家族を愛する人を失いました。悲しみと共に問いたい事でしょう「何故?」と!何故我々が、私の家族が、何故傷付かなければならなかったのか?失った人や物は戻らず、皆さんの心にも傷を負った事でしょう。傷は、余りにも深い。今はただ祈りましょう。失われた命の為に。ミスランカ、あなたのお兄さんオズマ・リー少佐も行方不明です。歌ってくれますね?

追悼と明日への希望の歌を!」様々な被害が、フロンティアを襲った。多くの人々が家族や友人

愛する人を失った。墓の前で、代表して白々しい挨拶をしたレオン。オズマは、秘密を知られて

いるので、自宅に手を回していた。そして妹のランカには、追悼と希望の歌を歌う事を求めた。

レオンきのこ杉田は、役者ですね。クーデターを仕掛けておいて。バジュラの存在は、イレギュラーでしたけどそれを上手く利用して、トップに上り詰めた才覚は腹が立ちますけど。)



 「ごめんなさい・・・あたし歌えません!」フラッシュを浴びる中、歌えないと告げたランカ。自分の歌が、バジュラに効果がある事と自分がどうしてそんな力を持っている事実が、我慢出来なくなった。するとそこには、探していたアイ君がいた。その姿は、可愛らしい面影はなく、巨大化していた。更に殻を破り、脱皮して真の姿を現した。時間は既に午前3時になり、SMSの基地の

部屋でとこについていたアルト。「誰だこんな夜中に?」突然携帯電話に着信があった。電話を掛けて来たのはランカ。走って約束の場所に急行した。



 「アルト君紙飛行機の折り方教えて。」ランカの言葉は、意外だった。2人は、深夜紙飛行機を

折り始めた。「ねえアルト君、どうして空を飛ぼうと思ったの?」アルトに空を目指した訳を尋ねたランカ。「俺のおふくろは、身体が弱くて、いつも空ばかり見ている人だった。俺も一緒に見ていて、そんな時言ったんだ。本物の空が見たいって!青く果てしなく続く水平線と雲。おとぎ話みたいだったよ。この船で生まれた、俺にとっては。」母親の願いだった自然の空。小さい頃から

空を見続けていたアルトには、それがおとぎ話のように途方もない事だった。それが、自分の

理想と夢になり、空を目指したのだ。(ランカデレデレすぎ。ただこの時点では、アルトを呼び出した理由が分からなかったです紙飛行機は、自由を求めるランカの心情をフィードバックしたと思います束縛され造られたフロンティアの空。そして限りのない惑星の空。その対比が、上手くランカの心情を表現しているのではないでしょうか。)



 「皆自由に、自由に生きたいんだよね。アルト君お願いあたしと一緒に・・・・」紙飛行機は、自由に空を飛ぶ。しかしランカは、歌を強要され道具となっている。その状況を脱却して、自由を掴もうと、アルトに一緒に来て欲しいと哀願した。しかし背後には、脱皮してバジュラになったアイ君が出て来た。「そいつは、バジュラなんだぞ!」アイ君は、特別な存在であるランカ。バジュラは、全てが敵であり敵なのでで銃を向けた。「アイ君は、脱皮したばかりで、まだ何も悪い事してないんだよ。」身体を張って守ろうとしたランカ。「バジュラが居る限り、空は戦場になる。俺達が

生き残るには、こいつらを殺すしかないんだ!」生き残る為に、バジュラならば全て殺そう思っていたアルト。2人の間に決定的な溝が、出来てしまった。そこに突然ブレラが現れて「ランカ願いを言え。俺が叶えてやる!」アルトを殴りナイフを突き付け、願いを言うように求めた。



 「私行くね。せめてこの子だけでも、仲間の所に返してあげたいの。だから私行くね。」過去の記憶が、徐々に戻って来た。それは知らなければならないと感じ始めたランカ。その記憶があったからこそ、アイ君をバジュラ達に返そうと思った。ブレラは、その願いを聞き入れVF-27を誘導して来た。「本当はね、アルト君と行きたかった。ずっと一緒にいたかったよ!アルト君さようなら大好きでした。」アルトの事が、大好きだと告白したランカ。一緒に居たい。一緒に行きたい

そう願っても考え方が異なり、アルトにはシェリルが居る。様々な想いに決別する別れだった。

「ランカ行くな!ランカ!!!!!!」アルトの叫びが、深夜のアイランド1に空しく響き渡ったが、ランカは名残惜しそうに兄と愛する人の下を去って行った。(一緒に行きたかったけど、アルトとランカには、決定的な考え方の違いがある。これはもうどうしようもない。ブレラは、妹の為に

希望をかなえてあげただけ。この別れから、物語はクライマックスに向かいます。)