トリニティによる戦争根絶への武力介入は、一般人も巻き込み多くの命が失われた。特に
ネーナが単独行動で暴走したスペインでの攻撃では、結婚式に参列したルイスの両親や親族が皆殺しにされ、ルイス自身も左手首を失うほどの怪我を負ってしまい、日本から駆け付けた
沙慈はショックで涙を流した。更にアメリカの民間軍事企業アイリス社でも、工場が徹底的に
攻撃され、多くの一般人が殺されてしまった。
しかしその時は、エイフマンが殺された事実を知ったグラハムの鬼神の様な、攻撃でスローネ
アインの左腕が破壊され、一時撤退を余儀なくされた。そしてトリニティの前に「紛争幇助者」と
断定した刹那が、エクシアでスローネガンダムを駆逐すべく、ソードを抜いて突っ込んだ。「てめえ何しやがる。」ミハエルのスローネツヴァイが割って入った。「あたし達は味方よ!」ガンダム
同士が味方だと訴えるネーナ。「違う!お前達がその機体がガンダムであるものか!」刹那は
トリニティの武力介入が、単なる殺戮であり、そんな事をするモビルスーツが、自分が考える
ガンダム像では無いと思い、トリニティの主張を完全否定した。
一方的にスローネドライを攻め立てるエクシア。ヨハンが戦争根絶の為に行動していると
主張したが、刹那はその言葉を否定。「錯乱したなエクシア。ミハエル応戦しろ!」ミハエルに
指示を出した。「ファング!」スローネツヴァイ得意のファングを、スローネアインのアシストを
受け発射し、応戦を開始するミハエル。(まったく超好戦的なんだからミハエルは!)
高い機動性を持つエクシアの性能を発揮し、次々をファングを破壊していった。それでもまだ
ファングが残っており、二次攻撃を受けるとさすがの刹那も対応が遅れた。その時GNバズーカ
のビームが援護!普段は刹那を嫌っていたティエリアが、援軍として駆け付けた。2人のトリニティに対する気持ちは同じなのだ。(嫌っていても、同じ目的で行動する事って、現代社会にも
ありますよね。会社とか学校ではよく。)
ガンダム同士が戦っている状況は、プトレマイオスにも伝えられた。「このままでは共倒れに
なりかねない。」などの危惧する声もあったが、トリニティの武力介入やそれに対応するプトレ
マイオスの行動も、全て計画の一部の可能性があるとスメラギは示唆した。そしてロックオン
から指示を求める暗号が届いた。「出来るだけ戦いを止めて。しかし現場の状況によっては、自身の判断を尊重すると伝えて。」スメラギは事実上ロックオンも、ガンダム同士の戦いに参戦
を許可する指示を送った。(私もそうですけど、一般人を巻き込むなんてやり方は、単なる殺戮
行動だと思います。だからスメラギの指示は適切じゃないでしょうか?)
「ミススメラギの腹も決まった。俺は刹那の意思を尊重する。あいつはガンダムになろうと
いうんだ。紛争根絶を体現する者に!」ロックオンもトリニティのやり方に憤慨してたので、刹那の意志を支持。戦場に出撃した。(ぶっちゃけ狙い撃っちゃって下さい。それしても留美は
とにかく世界が変わればいいなんて言ってるし、アレハンドロとリボンズは「第3段階!」と
まるで全てを知っているかの様な口ぶり、彼らの意図がこれからのストーリーに影響あり?)
刹那とティエリアは、フォーメーションを組んで対抗。デュナメスがGNフィールドを出し、攻撃を
受けている間、隠れていたエクシアが急襲。しかもそれも囮でデュナメスがGNバズーカを発射しトリニティを翻弄した。「まさか君とフォーメーションを組む事になろうとは。」嫌っていた刹那と
組むフォーメーションに、驚きを隠せないティエリア。(皆フォーメーションを使っている状況に
ビックリしてました。)
「ネーナドッキングだ!」合体しGNランチャー発射を狙うヨハン。そこに隙を与えず、間髪を
入れずに攻撃するヴァーチェ。しかし機動性が遅く逆に挟み撃ち遭ってしまった。「ナドレ!」
ティエリアが叫ぶと、装甲が外れ真の姿であるガンダムナドレが出現。敵モビルスーツの機能を
停止させる特殊能力を発揮し、スローネアイン・ドライは制御不能になり、地上に落下した。
(ヴェーダとリンクする機体を全て制御下に置く、ティエリアだけに与えられた、ガンダムマイ
スターへのトライアルシステムだそうです。ぶっちゃけて言えば、コントロール不能にするシステムという事で、よろしいのでしょうか?)
「君達はガンダムマイスターに相応しくない!そうとも万死に値する!」行動不能になった
スローネアインドライに止めを刺そうとするヴァーチェ!しかしトライアルシステムが、突然強制
解除された。「やはりヴェーダは!」ヴェーダがハッキングされた事が、影響してると推測する
ティエリア。更に戦場にデュナメスが現れ、これで3対3の状況!しかし「ミハエル・ネーナ一時
撤退だ。ガンダム同士で戦えば、計画に支障が出る。」ヨハンは、ミハエルとネーナに指示
した。潰し合いは得策では無いと判断したからだ。
「逃げんのかい?」挑発的な口調で噛み付くロックオン。するとヨハンの口から「君は私達よりも先に戦うべき相手がいる。ロックオン・ストラトスいやニール・ディランディ!」ヴェーダのレベル
7の情報を閲覧して得たロックオンの本名が飛び出した。更に「君がガンダムマイスターに
なってまで、復習を遂げたい相手の1人は傍に居るぞ!クルジス共和国の反政府ゲリラ組織
KPSAの構成員の中にソラン・イブラヒムが居た。コードネーム刹那・F・セイエイ!両親や妹を殺した組織の一員。君の敵と言うべき存在だ!」ヨハンは、家族を失ったテロを実行した
KPSAのメンバーに刹那が所属していた事実を暴露。そのまま戦場を立ち去った。
(あれカシム・マジリフって名前も偽名なんですか?16歳にして偽名ばっかりですねえ。)
その頃ガンダム対策に頭を悩ませていたユニオン・人革連・AEUの3大国に、ソレスタル
ビーイングの名乗る関係者から、コンタクトがあった。しかも組織に関するデータリークされ、それは背信行為といっても過言ではない行為。これを機に3大国は、ガンダムへの対抗意識を
鮮明にして行くのであった。(情報をリークしたのは、多分アレハンドロかリボンズじゃないかと思います。一体何を企んでいるのか?これがイオリアの真の目的に繋がるのでしょうか。)
トリニティの武力介入に憤りを隠せない沙慈は、スペインに残りルイスに付き添っていた。「沙慈日本に帰って。学校を休んじゃ駄目だよ。」ルイスは日本に帰る様に言った。しかし沙慈は
ルイスを置いて1人日本に帰る事なんて出来ない。すると「沙慈の夢は、宇宙で働く事でしょ。
私のせいで沙慈の夢が、叶わないのは嫌!ここに居ても後でつらくなるよ。私はずっと引け目を
感じ。沙慈は後悔するはず。ねえ私の夢を沙慈に託しても良い?それが私の夢なの。」ルイスは自分のせいで、夢を叶える事が出来なくなる沙慈を見たくない。だから自分の夢を沙慈に
託した。それは全てを失ったルイスが出来る精一杯かもしれない。(幸せな時の映像が流れると
余計にかわいそうになりました。あんな気まぐれ女のせいで、全てを失ったのだから!)沙慈は
ルイスの言葉に従い、病院から日本に戻って行った。その様子を笑顔で見送っていたルイスの
目には、涙が流れていた。(もしかしたら永遠の別れだと思っているのでしょうか?因みに絹江
さんまた重要情報をゲットしちゃった。ラグナってJNNにも出資する人で、モビルスーツを製造
しているそうで、トリニティにばれたらマジで消されちゃうよ!)
基地がある島に戻ったガンダムマイスター達。「お前はKPSAに所属していたのか?」ロックオンは、刹那がKPSAに所属していた事実を確認した。刹那はそれを認め、逆にヨハンが
言っていた事実の真偽を確認した。「事実だよ!俺の両親と妹は、KPSAの自爆テロに巻き込
まれて死亡した。」ロックオンは、本当であると答えた。
背景には中東諸国は、太陽光エネルギーが開発され石油の輸出が規制された影響で、経済に深刻な影響を受けた。人々は神の代弁者の名乗る、富や欲望を求める人物にすがり、紛争への道を突き進んだ。これが20年以上「太陽光紛争」であった。(石油が輸出出来なくなったら
中東は終わりですから。紛争を起こして抵抗するのはわかります。)こうなると世界は歪み、戦いへの道を突き進んでしまう。それがKPSAなどの反政府テロ組織を生み出し、ロックオンは
家族を失ったのだ。そしてロックオンは、暴力の連鎖を止めるのではく、戦争根絶を武力を用いて行うガンダムマイスターになった。たとえ矛盾していたとしても。
歪んだ世界を抑制する圧倒的な力=ガンダムを用いて、2度と悲劇を繰り返さない意志を持つ
ロックオンは「その前にやるべき事がある。俺は無性にお前を狙い打ちたい。家族の敵を
撃ちたい。」と言い刹那に銃を向けた。「俺は神を信じていた。信じ込まされていた。この世界に
神は居ない。神を信じ、神が居ない事を知った。あの男がそうした!KPSAのリーダーアリー・
アル・サーシェス。奴はモラリアでPMCに所属していた。モラリアの戦場で奴に出会った。奴の存在を確かめたかった。奴の神はどこにいるのか確かめたかった。奴の中に神が居ないと
したら、俺は今まで・・・・・」KPSAに所属し、神を信じ神の為に訓練を受けた刹那。しかし
リーダーのアリーの行動は、単なるテロ行為に過ぎない。今まで利用されていただけであると
主張した刹那。(子供の時から、テロ工作員としてのみ利用されていた刹那。神の名の元に!
本当に嫌な世の中ですね。それが凄く強調されています。でも本当の敵が判ったのですから。)
「刹那1つだけ教えろ!お前はエクシアで何をする?」ロックオンは問い正した。「戦争の
根絶!」一言だけ答える刹那に、更に銃を向け「俺が撃てば出来なくなるぞ!」脅しに近い事を
言うロックオン。(多分刹那の覚悟を確認したかったのだと思います。)「それで構わない。俺の
代わりにこの歪んだ世界を正してくれ。だが俺が生きていれば、ソラン・イブラヒムとしてではなく
ソレスタル・ビーイングのガンダムマイスター刹那・F・セイエイとして戦う。俺がガンダムだ!」
撃たれて死ねば、ロックオンに後を託す。生きれば戦争根絶を体言化する存在ガンダムと
して、戦争根絶を目標に戦い続ける。明確な意思表示をした刹那。その言葉に笑うしか出来なかったロックオンは「お前はとんだガンダム馬鹿だよ。」と言った。それは刹那にとっては、最高の褒め言葉だった。そして刹那に対するわだかまりが消えたロックオンは、再び共に戦う事に
なるのだった。(ティエリアは「これが人間か?」なんて言っていましたが、どういう意味がある
のかよくわからないです。)
トリニティーは想定外のガンダムを襲撃を受け、もう一度ラグナに指示を仰ぐことを決断。再びガンダムとの戦いの可能性も示唆した。しかしガンダムマイスターの未来は、ソレスタル
ビーイングの情報が、漏れて世界の意志が、ガンダム打倒に固まるはず。これからが正念場に
なる事は間違いないですね。
今回はロックオンのわだかまりが、どう解けていくのかに注目していました。刹那の意志と
覚悟を確認し、改めて過去を払拭しました。ロックオンはやっぱりムードメーカーですね。沙慈もルイスの意志を尊重し、未来に向けて歩みだしたシーンも印象的。それに比べて「キス」は買収だったのかと疑いたくなるネーナの発現には、ビックリです。