ソレスタルビーイングによる戦争根絶への武力介入。表向きは戦争を抑止し平和へ向かう
行動である。しかし戦争が無くなる事により、軍事産業で経済が成り立っている国家にとっては
死活問題である。2284年に建国されたヨーロッパ南部の小国モラリア共和国は、軍事産業が経済の中心でPMCと呼ばれる企業が一翼を担っていた。AEUは宇宙開発にPMCの技術
協力が必要なので、モラリアへの支援を表明しAEUとPMCの合同軍事演習を計画した。AEU
それぞれの国の思惑は様々で、派遣に関して賛成反対それぞれ意見が出たが、最終的に宇宙開発という利益を第一に考え、軍隊の派遣AEUの総意としてまとめられた。(モラリアを救う白馬の騎士って、自分達とモラリアの利益だけ考えているのでしょ)
プトレマイオスでは、アレルヤがミッションを無視した行動を取った罰として、1週間独房に軟禁され、自分が襲われた謎の頭痛(頭の中に誰かが入り込んでくる)について考えていた。すると独房の中にティエリアが入って来て「君はガンダムマイスターに相応しくない。」と言うのだが
同時に来たスメラギから「モラリアの大統領がAEUの外務大臣と極秘に会談している情報を
キャッチしたわ。」とAEUとモラリアのPMCが合同軍事演習を行う事実を伝えられ、アレルアと
ティエリアは地上でのミッションのサポートの為、キュリオスとヴァーチェの出撃準備を行った。
(ソーマはいろいろ身体をいじられているのですが、同様の人物が脳波に影響を与えたそうです
まあそれを理解しているのでしょうが、本当にかわいそうな気がします。Zの二の舞だけは・・・)
その頃太陽光エネルギーの確保の為各国を歴訪しているマリナは、フランス外務省を訪れて
技術支援の要請を行っていた。しかし「我が国としても協力したいのですが、貴国の情勢は
極めて不安定で、技術者達の安全が保障されなければ。しかもAEUの軌道エレベーターは
完全稼動していないので、技術者達を派遣出来るかどうか?」フランス側の回答は、食料支援
のみでエネルギー支援にはゼロ回答だった。フランスも余裕が無いのだ!
地上にいる刹那は、筑前煮を作りすぎておすそ分けしに来た沙慈に「大変だったな!」と
一言言い残してミッションに向かい、スメラギもオペレーターのクリスティナとフェルトと共に地球に向かっていた。「モラリアは軍事産業で潤って来た国でしょ。どうしてウチの攻撃対象にならな
かったのですか?」クリスティナが率直な疑問をスメラギにぶつける「世界の戦争が縮小して
いけば、彼らのビジネスは成り立たなくなる。消滅してくれればよかったのに。」あえて攻撃せず
自然破綻する事を願っていたのだ。そしてユニオンの対ガンダム調査隊のビリーとグラハムは
今回のモラリアへのAEUの動きが互いの利益の為である事を察知し、あわよくばガンダムを
鹵獲しようと考えていると推測していた。
予定通りモラリアにAEUの軍事部隊が到着し、イナクトに搭乗するエースのパトリック・
コーラサワーはガンダムにやられた借りを返そうと息巻いていた。(どうせヘタレだからやられるでしょまたガンダムに)軍事演習にはAEUとモラリア軍を編成するPMCのモビルスーツが全部で130機以上あり、今までの軍事介入のミッションの中で最大規模であった。それに対抗する為ガンダムエクシアとデュナメスに新たなる力が備わった。ガンダム製造に携わった技術者の
イアン・ラスティは、エクシアに新たなる武器「GNブレイド」を用意しこれでエクシアの剣の数は
7本になった。(これがガンダムセブンソードの意味です)またデュナメスには、防御用の「GN
シールド」が換装されて、素直ではないが新たなる武器を手に入れた刹那は喜んだ。
スメラギはモラリアへの直行便が出発する前日大学院時代のクラスメートであったビリーと
久し振りに再会した。ビリーは自分が「対ガンダム調査隊」に所属し、エイフマン教授が技術主任を勤めている事スメラギに知らせ「教授はガンダムが発する特殊粒子の概念に気付いて
いる。」ビリーはエイフマンがガンダムのGN粒子について研究している事も教えた。ガンダムの
秘密について研究している情報なので、興味を持ったスメラギは更に追求しようとしたが、それ以上の情報はビリーも知らなかった。(まさかこんな関係があったとは、これは後々波乱の種に
なる可能性が大。しかもスメラギは戦術予報士として活躍していて、グラハムも彼女の事を知っていました。マリナ皇女様は戦いに巻き込まれそうだから一時帰国するそうです。)
キュリオスとヴァーチェも合流しいよいよ軍事演習への武力介入を行うソレスタルビーイング。
スメラギ達も留美と合流し、地上でもプトレマイオスと同じ様にオペレーションが出来る様に
手配され、既にモラリアとAEU軍の配備状況をリアルタイムに把握する事が出来る様にハッキングしており、予定通りのミッション開始の準備は整っていた。対ガンダム調査隊が見守る
中ロックオンのデュナメスを中心にミッションプランに従って行動を開始し、同時にモラリアも
非常事態宣言を発令し武力介入が始まった。
ガンダムは4方向に分かれ、キュリオスが飛行部隊を殲滅。デュナメスが新武装のGNシールドで砲撃から身を守りながら前後の敵をライフルで狙い撃つ。ヴァーチェはパトリックが率いる
イグナト部隊を一網打尽にしようとGNキャノンを発射し一気に片付けた。それぞれが順調に
作戦行動をクリアーしミッションは第2段階に突入して行った。そしてエクシアも武器のGN
ソードを駆使し局地戦でモビルスーツを撃破した。だがその時「ガンダムを駆逐すれば、一生
遊んで暮らせるだけのボーナスを出そう。」と約束したPMCのトップアリー・アル・サーシェスが
搭乗するカスタマイズ型のイグナトが現れた。エクシアは攻撃を仕掛けるが、パイロット刹那の
動きが読まれていた。しかも刹那はアリーの声に見覚えがあった。祖国クルジス共和国で少年兵だった彼に、戦闘技術を教えた人物こそアリーその人だった。新たなる人物の登場と人間関係!思いも寄らぬ展開に驚きながら次も楽しみに待ちたいと思います。