アッシュフォード学園の学園祭は、超巨大ピザ作りで盛り上がる中ユーフェミアは、スザクに会う為に
ボディーガードを伴って隠密行動で学園を訪れた。だがスザクに会う前に、ナナリーとルルーシュに会った
ユーフェミアは、被っていた帽子が風で飛ばされ存在を知られてしまった。そして正体を隠す事無くピザ
作りの取材に来ていたマスコミを使って「行政特区日本」の設立を独断で宣言した。行政特区日本では
イレブンは、日本人という名を使う事が出来ブリタニア人は特権を失う平等の場所であるので、それが
実現したら「黒の騎士団の存在意義を失ってしまう。」と危惧したルルーシュは、ユーフェミアに憎悪を
燃やすのだった。
ユーフェミアの「行政特区日本設立発言」は、大きな波紋を呼んだ。ダールトンとバトレーはキョウトから
利益を共用していた次官が、摘発され今までの既得権益が失われる事に慌てる人が出たり、その一方
スザクの報告で、行政特区日本へのイレブンの参加申請が20万人を突破した事実を知ったユーフェミア
は「日本人の代表がいるからこそ、信じられるのですね。」と感謝の気持ちを述べる。そして互いに助け
合って共に行動していく事を決意する。またキョウトでも今までの抵抗活動の成果で、行政特区日本の
誕生したと一定の評価をしていた。(ただ桐原だけは、賛同していないようです)
そして黒の騎士団でも今回の宣言について議論が交わされていた。イレブンの為に戦って来た黒の
騎士団が、今となっては単なるテロ集団になりかねないし、皇女の発言と正体がわからない仮面の男
どちらを信じるか明白であるという意見が出る一方で、カレンは「平等なんて信じられない。」と言い張るが
副指令の扇は、今一緒に住んでいるヴィレッタが「特区に参加したい。」という考えを聞かされて「なあ
黒の騎士団ごと特区に参加しないか。ゼロの言っている事と矛盾しない。」と提案する。しかし参加したら
武装は解除されて、手足をもがれ身動きが取れなくなり体制に取り込まれ存在意義を失ってしまう。もし
拒絶したら自由と平等を犯すテロ集団として敵とみなされる。八方ふさがりの状況に陥りつつあった。
ルルーシュは、シャーリーと会う為にリヴァルにバイクで送ってもらった。そこでは、ブリタニア人の貴族が
イレブンを杖でメッタ打ちにしていた。ユーフェミアの行政特区構想が気に入らないからだ。状況に見かねた
ルルーシュは、止めには行ったボディーガードに「早く家に帰れ。」とギアスをかけ、そして貴族には「死ね。」
というギアスをかけようとしたが、突然目に痛みが走った。その場は何もなかったが、様子を見ていた
シャーリーは、ゼロであるルルーシュの行動に不信感を抱いていた。
行政特区日本の開設記念式典当日富士山麓に作られた式典会場には、多くの日本人が集まっていた。
しかしゼロであるルルーシュの姿はなかった。中華連邦やEUはゼロは現れないと思っていた。いよいよ
式典開始の時間になりダールトンに促され挨拶をしようとするユーフェミアの前にガヴェインの上に乗って
いるルルーシュが現れた。桐原は、ゼロの正体が判れば全ての事が終わってしまうと危惧していたが
ルルーシュは「ユーフェミア・リ・ブリタニアあなたと2人だけでお話がしたい。」とユーフェミアとの単独の
話し合いを申し出た。ユーフェミアは、ルルーシュの申し出を受け入れ1対1の話し合いを了承した。スザク
は、危険を感じ自分を護衛に付かせる様に要求したが「大丈夫です私を信じてください。」と言われた。
そして1対1の話し合いが始まった。ルルーシュは用心深く顔が表に出るのを避けながら、銃痕が残ら
ない銃をユーフェミアに渡し自分を撃たせようとした。狙いは、だまし討ちされたゼロは殉教者となり撃った
ユーフェミアの評判は地に落ちる。そして生死をさまようゼロは奇跡の復活をとげ人々の救世主として崇め
奉られるという事だった。その時ルルーシュとC.C.に痛みが襲う。ギアスに異常をきたしているのだ。
それでも強がるルルーシュは「汚れてもらうぞ、ユーフェミア・リ・ブリタニア!」と言うが、ユーフェミアは
「その名前は捨てました!」と王位継承権を放棄した事を宣言し、自分のわがままを受け入れてもらう為
の対価を支払ったと説明した。ルルーシュは、ゼロである自分の為だと思っていたが、ナナリーと学園祭
で出会ったユーフェミアは「お兄様といられればあとは何もいらない。」とナナリーの願いを聞かされ、それ
を実現する為に、全てを捨てて行政特区日本を設立しようと考えたのだ。ルルーシュは、ユーフェミアの
無茶な行動が最後には全てを掌握すると認め「俺の負けだ、この行政特区を受け入れる形で策を
練ろう。」とユーフェミアが差し出した手に握手をして、行政特区に協力を約束した。(ルルはナナリーに
弱いのです)
ユーフェミアは、ルルーシュが命令しても自分が銃を撃つとは当然考えていなかった。しかし自分が命令
したら誰も逆らえない事を説明し「例えば日本人を殺せ。と命令したら!」と冗談の実例を出した。これが
悲劇の始まりだった。ギアスはルルーシュの意思に反して暴走し常にオンの状態になり、ユーフェミアに
「日本人を殺せ!」という命令を与えてしまった。(マオの時と同じです。オレンジ卿ももう少しで復活!)
最初は、必死に拒否をしようとしていたユーフェミアだったが、ギアスの力に叶わずルルーシュが持って
いた銃を拾い式典会場に走って行く。とっさの事で慌てたルルーシュは後を追ったが時既に遅く「日本人を
名乗る皆さん皆さん死んでもらえないでしょうか!ブリタニアの兵士の皆さん日本人を皆殺しにして
下さい。」と虐殺命令を下す。驚天動地の発言に動揺する日本人達と何があったのか判らないダールトン
は「おやめ下さいユーフェミア様!」と言い止めようとするが、撃たれてしまう。そしてユーフェミアは1人の
日本人を撃ち殺し、ブリタニア軍兵士達もナイトメアフレームから攻撃をし日本人は次々と虐殺されて
いった。C.Cに触った結果気絶していたスザクは、必死にやめさせようと連絡を取ろうとしていたが、騎士で
あるスザクも日本人である為に狙われる事になった。(とんでもない惨劇で、これはゴールデンでは放送
出来ません)
騒乱は会場外にも波及しもはや収拾がつかない状態になってしまった。皇帝はこの様子を知り「あやつ
やりおったか!」と言いながら高笑いをし、シュナイゼルは考えられない状況を見て呆然としていた。スザク
は、消えたユーフェミアを探しにランスロットに乗り込んだ。ルルーシュは、自分がギアスを掛けていない
にも関わらずユーフェミアにギアスがかかった事をC.C.に話した。C.C.は自分が感じていた異変と
リンクしている事に気付いた。事態は、切迫した状況になりルルーシュは黒の騎士団の総員にユーフェミア
を敵としてみなし、ブリタニア軍を壊滅し日本人を救出する事を命令した。その目には涙が浮かんでいた。
まさに超展開になったコードギアスです。クライマックスに向けて黒の騎士団とルルーシュは、どの様に
行動するのか。そしてスザクの動向とユーフェミアの運命は、ラストが楽しみです。