企画のネタ帳
目次をそのまま書き写すだけで効果絶大!
数字というのは、0から9まで10種類の文字の組み合わせによって無限に存在するのは知っての通り。どんな難解な数字だろうと、基本的にこの幼稚園児でも知っている10種類の文字さえわかっていれば、数値そのものを“読む”ことくらいはできるものです。桁が多いと読むのに時間がかかったりはしますが。
では、アイデアは?
アイデアと一言で言っても、商品の名前から本のタイトル、斬新はグッズなどなど、それは大海のごとくこの世に存在しているわけですが、不特定多数を対象にした商品を売ろうとした場合、誰も理解できないようなものを生み出しても意味はないわけで、ヒット商品であればあるほど、それこそ小さい子供でもわかる(むしろ子供たちにこそ受け入れられる)単純な言葉が使われていることに気付きます。でも私たちはそこでもう一つ気付くはずです。「よくこんな簡単な言葉の組み合わせを思いつくなあ」と。
その「よく思いつく」種明かしの本があるとしたら、読んでみたいと思いませんか?それが何あろう、本日紹介する一冊、その名もズバリ「企画のネタ帳 30キーワードで楽々ネタ出し!」です。
子供でもわかるような単純なフレーズといわれると、さも山のようにあると考えがちですが、実はいくつかの属性と、よく聞いたり見たりする日常のモノと組み合わせをぐるぐる回すだけで成り立っているものです。だから、「あ、これどこかで見たことある気がするけど新鮮」という、一見矛盾したような感想を抱かせてしまうことがよくあったりします。この「どこかで見た」という部分に安心感を覚えさせることが、ともすると拒絶反応を示しがちな斬新なアイデアを受け入れやすくする土壌を作っているのかもしれません。
ゆえに、人に安心をもたらす単純な言葉の組み合わせにこそ、アイデアの神髄があるのだと、この本を読んでみて改めて感じました。
その単純な言葉の組み合わせとは、サブタイトルにあるとおり30のキーワードや属性(色とか形とか大きさ、販売対象年齢・性別など)を元に、単純にくっつけたり、時には変化させたりずらしたり視点を変えてみたりすることで生まれてくる「解」。それを生み出すための刺激を、筆者が国語教師やセミナー講師として得てきた経験を元に、読者に優しく投げかけてくれます。
本文の内容は目からウロコのヒントであふれていますから、もちろん、まずは全体を一読されるべきではあります。でも、もしどうしても中身をちゃんと読む時間がないなら、そして一度でも読み通したら、目次の文面ををそのまま書き写すことを強くおすすめします。できれば手書きで。そして書いたら、いつでも目に付くところに張っておかれると良いかと。あるいは、あとがきの手前にあるキーワード一覧表をコピーして手帳などに忍ばせてすきま時間に眺めながら頭をめぐらしてみるだけで、相当頭に刺激になるはずです。
ということで、書き出してみました。コピペよりも書き写された方が身につきますよ。
その1
「色」を変える
「形」を変える
「素材」を変える
「大きさ」を変える
「ターゲット」を変える
「擬音語」「擬態語」から考える
「反対語」から考える
その2
「面倒くさい」を解消する
「非日常」の演出
「時間」を変える
「場所」を変える
「体験」を売る
「人」を変える
その3
「場所」を見つける
「名前」を変える
「キャッチコピー」をつける
「物語」を使う
「タイアップ」を活用する
「集める」
「情報」で売る
その4=売り方
「○○セット」
「○○バイキング」
「プレ○○」
「○○だけ」
「カスタム○○」
その5
「語呂合わせ」
「専門用語」「隠語」
「方言」
「昔の言葉」「死語」
「否定語」
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