以前、スウェーデンでは納税は「国に預けたもう1個の財布」と考えられていることをご紹介したことがあります。
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税金とは、搾取?それとも出資?http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-377.html北欧ではそう考えられている・・というか、そう実感できるからこそ税金を納めることに対して日本のようなネガティブイメージがなく、「大きな政府」が支持されているのだ、ということを示す記事を、ブログ「土佐のまつりごと」さんから勝手に全文お持ち帰りです。KAZUさん、いつも勉強になる記事をありがとうございます。(全国生活と健康を守る会連合会さんにも感謝です)
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土佐のまつりごと
「税金は私の貯金通帳」 デンマーク
生活と健康を守る会のHPに載っている「消費税をなくす東京の会」の「税と社会保障を学ぶツアー」の報告。消費税について、税金の集め方と使い方から両面で語れている。
【イギリス・デンマークを訪ねて 消費税は高いが「人生の保障」がある9/19】
デンマークや北欧など平等主義をすすめている国で、経済の競争力が高いことは、「競争が活力を生む」という主張を事実が否定している。
【イギリス・デンマークを訪ねて 消費税は高いが「人生の保障」がある9/19】
「消費税をなくす東京の会」の「税と社会保障を学ぶツアー」(4月)に、東京・練馬と大田の会員が参加しました。訪問したのはイギリスのロンドンとデンマークのコペンハーゲン。外国の実情と感想を綴(つづ)っていただきました。
◇消費税の最大の誤解は「欧州(ヨーロッパ)は消費税が高いから福祉が良い」
東京都練馬区 杵渕(きねぶち) 智子(77)
イギリスは、付加価値税(消費税)17・5%の国で、食料品は非課税、医療費や学費は無料です。15歳以下の子どもの衣服や文具、遊具(一部課税)は非課税です。「将来を担う子どもたちの成育(せいいく)に税金はかけない」なんて、すばらしいです。
仲間の1人が体調をくずしロンドンの公立病院で休日診察を受けたのですが、「医療費は外国人でも旅行者でも無料です。会計窓口はありません」にビックリさせられました。
福祉政策の財源は、所得税と事業主が負担する医療保険料などが77%を占め、消費税は12%。社会保障は消費税でまかなわれているのではないのです。
◇消費税率は25%で物価は高いけれど
デンマークの空港でロンドンに向かう乗り継ぎ時間に500ミリリットルの水を買い、コーヒースタンドで紙コップのコーヒーを飲みました。日本と同様、すべてに消費税がかけられ、税率は25%。水が日本円で374円、コーヒーは400円くらい。物価は高いと感じました。
でもデンマークではまず、国民の中に食べられない人があってはならない、「健康で、楽しく働き、学び、家族を大事にして生きる」が大前提です。医療費・学費が無料、労働者の最低賃金は時給2200円、子ども手当も子2人分で家族4人の食費がまかなえるほど手厚く、モットーは「胎児(たいじ)から墓場まで」。
◇「税金は私の貯金通帳」と国を信頼
消費税25%は確かに高いです。しかし、デンマークの国民は「人生の保障」がされ、安心して生活できることに、「税金は私の貯金通帳」とまで言い、国を信頼しています。
一言で感想を述べるなら、「デンマークって、国が丸ごと“生活と健康を守る会”の役割を果たしているんだ」ということでした。
◆税のしくみの基本は「納めた税金は国民の暮らしに使う」
東京都大田区 伊藤 悦子(70)
消費税が始まって20年、「外国に比べ日本の5%は低いから上げたい」と政府・財界は言っています。外国はどうなのかを実感したくて出かけました。
税のしくみは国の成り立ちや国民の考え方で違いますが、「納めた税金は国民の暮らしに使うのが基本」です。デンマークの最低賃金制、労働時間は守る、最低年金制度、失業保険は長期給付、医療費・教育費無料、憲法25条があっても、ないに等しい日本では考えられません。
◇貯金しなくても老後も安心して
貯金はしなくてよい、生命保険はかけなくていい、医療費や教育費の心配はなし、老後も安心して暮らせます。
デンマークでは、高齢者の住宅や施設を見学しました。若い世代が高齢者と一緒に暮らしていません。高齢者が子どもに頼らず暮らしていける、子どもも独立できる住宅・生活環境のようです。
日本の「老人憩(いこ)いの家」のような市の施設は、ビリヤードやパソコン、読書室もあり、洋服やパン作りなどは指導員もいて、65歳から95歳までの方が好きなことを楽しんでいました。日本のようにお仕(し)着(き)せのプログラムではなく、1人ひとりが大切にされています。
◇知りたかった路上生活者対策
ロンドンではスーパー前で、コペンハーゲンのチボリ公園でも路上生活者を見ました。イギリスでは郵便局から生活保護申請ができるのに、「生活保護制度や路上生活者対策は?」と気になりました。ガイドもそこまで踏み込まず、私にとっては課題が残った旅でした。
(2010年9月19日号「守る新聞」)
以前書いた記事と内容は被るのですが、北欧とは正反対に、今名古屋の河村市長の「減税」「削減」が何故市民からこれほど支持されるのかと言うと、税金を納めた恩恵を受けているという実感を味わっていないからだと思われます。
税金を納めるのは年貢よろしく一方的に取り立てられるだけ。どこに消えていってるかわからない。
どうせいらない道路作ったり、官僚どもの飲み食いに消えてしまってるんだろう。
だったら税金なんて納めたくないね。コウムインの人件費なんかどんどん削っちゃえ!税金は悪だ!
となるのが自然な流れでしょう。そう、庶民にとって税金とは「悪」なのです、日本では。
そりゃあ社会保障のためという名目で消費税率を上げても、それが実際には法人税減税の穴埋めにしか使われず、待てど暮らせどちっとも社会保障が充実しないんだったら、ぼったくられ感満々、再分配の恩恵など実感できなくて当然です。
逆に言えば、国がほんの一握りの金持ちだけに優しい「小さな政府」を実現しようとすれば、社会保障や福祉をどんどん切り捨てた政策をとればいい、そうすれば国民は自然と「小さな政府」を望むようになる、とも言えますね。社会保障を増やさないのは「もっと小さな政府」を実現するための国の「陰謀」なのかもしれません(笑)
ここで気を付けなくてはいけないのが、減税減税といってるけど、それはあくまで「所得税」=直接税の減税です。決して「消費税」=間接税の減税ではありません。
まがりなりにも累進課税制度を取ってる以上、直接税の減税の恩恵を受けるのは金持ちクラス。
そして減税による税収減、財政減により行政サービスが削られることのしわ寄せが来るのは貧乏クラス。
でもって、もし消費税=間接税が上げられたら、そのしわ寄せが来るのは貧乏クラス。
とすれば名古屋市民の皆さん!
河村市長は減税だと言っていますが、それはまやかし、
実際には貧乏人に対する増税に等しいんですよ!!「たかしズム」!のたかしさん作成バナー
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