コメント
「思いて学ばざれば」というブログでの記事で、確かにそうだなぁ、と思ったのがこの記事↓
http://d.hatena.ne.jp/mujin/20091129/p1#seemore
本当、「聖域なき構造改革」って何だったんでしょうね…。
> 効率性や採算だけでははかれない国民にとって重要な教育、文化、科学などの分野は、利益を上げることが至上命題の民間が請け負うべきではなく、国ががっつり保護すべき。
まったくその通りだと思います。これからすると、ノーベル賞受賞者が並んで記者会見したりして注目されてますけど、個人的にはなんだかな、という気分です。もちろん、わたしも削減の決定には反対したいのだけども、反対論の理屈として、「すぐには利益は出ないが、いずれ長期的に出るのだ」というのは、「結局『カネになる研究かそうでないか』という基準からは一歩も外に出られてないんじゃないの?」と思うのです。
…大学はちょっと前から産学協同が高々と掲げております。要するに「企業と大学で研究を一緒にやっていきましょう。そうすれば魅力的な商品が生まれるよね」、ということなんです。それ自体は大変結構なことなんですが、同時に大学の独立行政法人化、要は大学を一個の法人としてみなすというのをやってます。これはつまり大学の企業化=「不採算な部門はぶった切れ」、という事でして、私の通っていた大学の文系学部も、一時は廃止の噂が流れました(かろうじて維持されたようですが予算はガタ減り)。
平たく言うと、本当にお金にならない文系の学部は事業仕分けよりもっと以前から予算削減の憂き目にあってきたって事なんです。今回最先端科学に携わる学者たちが、「基礎研究をおろそかにするな」なんて言ってますけど、「あんたら文系学部のとき、予算の削減に反対したんかい」と思ってしまうのです。ニーメラーの警句はこんなところにも有効です(^_^;)
オーケストラ事業やスポーツ振興といった、本当にお金にならない(失礼)部門からの異議申し立ては、もっと注目されないといけないですよね。科学技術は一流でも、文系研究や芸術のやせ細った国って、精神的には貧しいんじゃないのかなぁ、と思いますので。
またしてもとりとめのない長文になってしまい申し訳ないです。
よくぞ、ここまで・・・
よく、ここまで「事業仕分け」の問題点をまとめられたことに頭が下がる思いです!
私など何も書くことはありませんが、このような「茶番」に喝采を送る人たちが少なからずいることがなんとも残念です・・・
やはり、私も増税の為のパフォーマンス(口実)の一環であると思わざるを得ませんね。
とにかく、歳入の見直し(いわゆる聖域!)についての言及があまり見受けられないのが不思議です。
まあねぇ…ため息が出そうですわ(^^;
これだけ景気が悪い時に支出を絞るのはねぇ…正直な感想としては、これ以上景気悪化を進ませるのだけは何とかして欲しいところなんですけど(困)
確かに個別に見ると結構いらない予算をジャブジャブ使っているように見えますが、これって結局「中間に予算を使われてしまっていて実効性の無いお金がつぎ込まれている」部分さえ除けば、まあそれなりにきちんとした事業であるはずなんですけど(苦笑)
私が個人的に聞き及ぶところでは、予算はあるのだが現場での差配が全く出来ないので計上された予算がどこに行くのか定かではない…といった事はあちこちで起こっているようなのですが、かといってその予算を全部無くしてしまえというのも結構乱暴な気がして仕方が無いというか(困)
実際、某大学病院なんか独立行政法人になった途端、研究が進まなくなったという話なんかをよく聞いたりしますけれども…
要は、本来必要な研究費やら福祉関連の予算やらを削る必要なんか全く無いのにこのあたりを狙い撃ちしている(実際このあたりが一番弱いし…大体、最新の科学研究なんて、成果が出なくて当たり前くらいに考えておかないと、先々痛い目にあうのは必定なんですけどねぇ…)し、まあそんな事するくらいなら必要性の無い予算なんかもっといっぱいあるような気が…例えば大型公共工事なんかで不要なものは一杯あるはずですが、こういう話はあまり聞こえてこないんですよねぇ…
大体、今の国内の産業構造自体がかなりの問題を抱えているのに、このあたりを完全に無視した形で公共事業の予算を立案している各省庁にも問題はあるのですが、かといって現状でこれだけ財政を圧縮するよな姿勢を見せること自体ナンセンスだって気が付かない国民が多すぎるのが困りものなんですけどねぇ(涙目)
もっとも、もっと削って良いような予算はほかに沢山有る気もしますけどね…例えば一部独立行政法人の予算なんか不要だし(苦笑)
現状でこれだけ景気が冷え込んでいる要因の一つに、いびつな形でのグローバル化が進んだ結果というのがあるのですけれども、本当にグローバル化が必要ならば、せめて欧米並みの法人税率やら有価証券の短期売買時の税率をもう少し工夫するとかやりようはあるものですが、そういったことを議論せずにただ支出だけを圧縮しようとするのは単純に自己の首を絞めるだけだって気が付かないといけないのではないでしょうか…
コメントありがとうございます
こんばんは
>反対論の理屈として、「すぐには利益は出ないが、いずれ長期的に出るのだ」というのは、「結局『カネになる研究かそうでないか』という基準からは一歩も外に出られてないんじゃないの?」と思うのです
たしかに^^;
文化も芸術も何もかも金勘定でしか考えられないとしたら、なんという貧困なる精神でしょうか。
きっと仕分け人も、芸術的価値ではなく投機の対象としてゴッホの絵を買うクチなのかなあ(皮肉)
産学協同は私が大学在学中にもかなり批判を受けていましたよ。大学が学問の場でなく金儲け企業の下請けになってしまうって。
>今回最先端科学に携わる学者たちが、「基礎研究をおろそかにするな」なんて言ってますけど、「あんたら文系学部のとき、予算の削減に反対したんかい」と思ってしまうのです。ニーメラーの警句はこんなところにも有効です(^_^;)
同感です。
そうそう、話はずれますが、ニーメラーの警句といえば、先日出た先日出た最高裁の葛飾ビラ配り有罪判決。あれ、かなりむかついたんですけれど、マスコミの注目度はもっと高くてもいいはずだと思います。人権の中でも根幹的な人権である表現の自由の侵害に最高裁が無条件で手を貸しちゃってるのですから。
マスコミ、もっと事の重大性を認識しないと、今にあなたたちの表現の自由にも魔の手が忍び寄って来るよ~、まさにニーメラーの警句が当てはまりますね。
鈍感なのか楽観的なのか・・・
>えちごっぺさん
いえいえ、目に付いた新聞記事を集めただけの、必殺他力本願エントリーです^^;
後の方になってマスコミも事業仕分けに対して批判的視点を流しましたが最初は劇場でしたもん。
八ッ場ダムは最初はダム建設推進が住民の一致した悲願みたいな報道で、建設反対派についてはなんの言及もなかったですね。
なんだかな~
>ありえす224さん
どこかで読んだのですが、今の民主党政権は経済音痴の素人ばかり、まともな経済学をしらない!と憤っていました。
いつも不思議に思うのですが、なぜ時の政権って有能な経済学者に助言を求めたりしないんでしょうね?餅は餅屋なのに。
もうのっぴきならないところまで経済は悪化してるのに、素人が舵取ってるのだとしたら怖いですよ、ぞっとします。
確かに全然経済や雇用の立て直しの方向性が見えてこない。
鳩山さんの先送りばっかの優柔不断さには歯がみしたくなります。