前の記事で引用した「虹の日記」の記事から再び引用させていただきます。
ソマリアの海賊問題 いまからでも海上保安庁と交代するのが良策
(引用開始)
米国 テロ計画容疑2人逮捕
ニューヨーク市警察とFBI(米連邦捜査局)は5日、米国籍の男2人を、急進的イスラム組織の活動に参加するためソマリアに渡航しようとしたとして、ニューヨークの国際空港で逮捕した。AP通信などが報じた。
国際テロ組織アルカイダとの連携をうたうイスラム原理主義組織「アルシャバブ」に加わり、米軍などへのテロ攻撃を行う計画だったという。
1人は父親がパレスチナ出身。もう1人はドミニカ共和国生まれ。2人の行動は06年から捜査当局の監視下にあったという。
http://mainichi.jp/select/world/news/20100608ddm007030139000c.html
アリの大群と戦っているアメリカ
アメリカはアル・シャバブがアルカイダとつながっているという理由で、これを側面攻撃しています。
アル・シャバブは残忍なゲリラ組織のようです。
住民虐殺を屁とも思わないこんな組織にシンパシーを抱くなんて私たちには信じられませんが、そういう若者がいるのが現実です。
彼らの目から見れば、どんなに残忍なゲリラでも、アメリカやイスラエルのしていることよりはマシに見えるのだと思います。
そしてアメリカとイスラエルに対抗できるのは、いまやイスラム・ゲリラしかいない。
そういう思考法ではないでしょうか。
こんな若者が世界中にいるのに、軍事力でアルカイダを打倒することなどできるのでしょうか。
いまのアメリカは、蟻塚の上でピストルを振り回してアリの大群と戦おうとする西部のガンマンみたいに見えます。
彼がそこにいるかぎり、蟻塚を壊されまいとするアリは必死に抵抗するでしょう。
いくら撃ち殺しても切りがありません。(引用ここまで)
「蟻塚の上でピストルを振り回してアリの大群と戦おうとする西部のガンマン」
アメリカの対テロ戦争が虚しく泥沼にはまっている理由が、よくわかる例えだと思います。
従来の軍事力は基本的にテロとの戦争にはほとんど効き目がないように思います。どこに潜伏しているかもわからず、死を恐れず自爆テロを決行してくる個々人に対し、最新鋭のステルス戦闘機がいったい何の役に立つでしょう。
国対国の戦争を想定して国家間で競ってきた従来の軍事力とは、いかに熊や虎やライオンのようなに大きく強くなるかを競うようなもの、一方テロリストとは、スズメバチの群れのようなものだと感じてきました。
熊や虎やライオンは互い同士は互角に戦えても、神出鬼没のスズメバチの群れには勝てません。
国家対テロ戦もこれと似ていると思います。
RPGゲームでフィールドに現れる敵モンスターのように、スズメバチは無限に湧いてきます。この次々と湧いてくる敵モンスターを作り出しているのは、他ならぬアメリカ自身です。
アメリカは遠隔操作で銃撃できる最新の無人戦闘機をイラクで使いました。これは撃っている人間は現場にいないので自分の命の危険はありませんし、死んでいく人々を遠くから送られてくる画像で見るだけですから、ゲームセンターのシューティングゲーム感覚で人を殺すことができます。人間の良心を麻痺させる新兵器に心底怒りを感じます。
こういう最新の無人戦闘機で虐殺されるのは一般市民です。罪もない市民をこうして虐殺することによって、アメリカは恨みを買い、どんどん新たなテロリストが生まれてきます。(最新の兵器がテロ戦では役に立ってない例でもありますね)
「テロとの戦い」とは、すればするほど永遠に終わらない悪循環の闘いです。それこそ核兵器ををありったけ打ち込んで、イスラム圏の人々を一人残らず全滅させるしか終わらせる方法はありません。
こんな泥舟で沈みかけてるアメリカの後を必死でついていく国にも、いずれスズメバチの攻撃が向かってくるかもしれません。何せ自国の憲法だって国民だって平気で踏みにじれるほどアメリカの後追いに熱心ですもの、いつかはあり得る話かもしれませんね。
さて、それをあらかじめ予防するために私達はどういう選択肢を選ぶべきでしょうか。
1.来るべきスズメバチとの闘いに備え、アメリカと今以上に緊密な連携をとり、より大きく強い熊になる。
2.スズメバチが攻撃の矛先をこちらに向けないように、アメリカ追従をやめる。
3.スズメバチが生まれるそもそも原因を解決していくよう、国際社会に働き掛ける
2や3の選択肢の方がスズメバチから身を守るのに賢明な方法であるのは誰にでもわかると思うのですが、歴代そして現在のお政府様がとり続けている選択肢は1です。辺野古移転の日米合意強行もその選択肢を選んでいる故のこと。
バッカじゃなかろうか・・・orz
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