山本太郎さん、GJ!(追記あり)
- 2015/07/31
- 09:00
何度も書いてきましたが、安保法制はアメリカのその要請にこたえるためのものです
それは戦前の日本軍大好きな安倍首相のマッチョイズムとも合致します
しかしそんなことを馬鹿正直に言ったら、国民が賛成するわけがありません
だから、
国際情勢は厳しさを増してきてこのままでは日本は危ない!と危機感を煽り、日本の防衛をもっと手厚くするために集団的自衛権行使を一部容認するのだ、安保法制はそのためのものなんだ
そういうことにすれば賛成が得られるだろう、
「今までの政府見解だと日本が攻撃されたときしか自衛権発動できなかったけど、日本が攻撃されて無くても、同盟国のアメリカが攻撃されることによって日本の存立が脅かされるような事態になったときには自衛権発動できることにしました」
よし、これなら支持されるに違いない
という作戦に出たわけです
でもこれは国民を騙す悪質な詐欺でしかありません
(ちなみに「存立が脅かされる」ってのは法学的に言うと、石油が入ってこなくなってオイルショックの時みたいな経済危機に陥る、程度じゃダメで、主権が脅かされる、東京、大阪が火の海になる、位のこと指すのだ、と木村草太准教授)
日本が攻撃されて無くても、同盟国のアメリカが攻撃されることによって日本の存立が脅かされる事態?
はて、よくよく考えてみればそんな事態あるんかな?
どんなケースなのかちょっと具体例あげてみてよ?
「日本が攻撃受けなくても危機に陥る場合に集団的自衛権が必要なんです!」
「それどんなケース?」
「米艦の邦人輸送やホルムズ海峡の機雷除去」「両方ありえねー」
「北朝鮮のミサイル」「個別的自衛権だよ」
「母屋が離れが」「わかんねーよ」
「中国が」「それも個別的自衛権だよ」←イマココ
— 秋原葉月@anti大日本帝国党 (@akiharahaduki) 2015, 7月 29
そうです、そんな事態なんてあり得ないんです
だから安倍首相は抽象的な言葉を羅列したり、母屋だの離れだの生肉だのの例え話をしたりでごまかすしかありません
これが原因で国民は「安保法制?よくわからない」になっちゃってるんです
(マスコミもここをハッキリ指摘してよね・・・)
こんな例え話や、日本の「戸締まり」をより強固にして日本を守る、なんて実は国内でしか言われてないんです
それは、海外向けには、官僚が正直にこういっていることからもわかります
数日前のal-Jazeera英語放送で、谷口智彦内閣官房参与が、イラク戦争後の自衛隊派遣では、自衛隊がオーストラリア、オランダ、英軍に守られていた、今後は守ってもらう必要がなくなるという趣旨で発言していた。今後は自衛隊が住民に銃口を向けるということ。
— masanorinaito (@masanorinaito) 2015, 7月 21
(再掲)日本の官僚は、安保法制は日本が存立危機に陥ったときの防衛増強のための法制だなんて海外では言わないし、そんな報道もされてません
ずばり、自衛隊が海外で武力行使するようになる、と報道されてるんです
得意の二枚舌ですね
参議院での審議が始まってから、安倍内閣は国民の危機感をもっと煽るためとうとう名指しで中国の脅威を出してきました。
これでもかと煽ってますよ
●今年の防衛白書は安倍首相の私的プロパガンダになりました(追加あり)
●“仮想敵国”名指し 安倍政権が煽り始めた「中国脅威論」の詭弁 (日刊ゲンダイ)
安倍様の犬HKもお手伝い
なんの問題もないじゃん(;^ω^)
Reading:中国機が連日沖縄上空を通過 領空侵犯なし NHKニュース http://t.co/r2yQRKUyjb
— 赤い豚 (@cochonrouge) 2015, 7月 30
でも、中国の弾道ミサイルって、それおもいっきり、個別的自衛権のケースじゃないですか!(呆)
<Everyone says I love you !>
●中国の脅威なんて集団的自衛権行使の理由にならない。
政府はさかんに中国の脅威を出してきてるけど、そのケースで集団的自衛権を使おう、なんて実はこれっぽちも考えてないことを暴露してくれたのが、7/29の山本太郎氏の追及です
(追記)
●安倍首相が山本太郎に安保法制のインチキを暴かれた! 政府はやっぱり国民の生命を守る気なんてなかった! (Litera)
http://lite-ra.com/2015/07/post-1336.html
(引用開始)
山本がこの日、追及したのは、「原発にミサイルを撃ち込まれたらどうする?」というものだ。いくつかの前提確認の後、山本は、今年1月に提出した質問主意書と同じく「政府自身は九州電力株式会社川内原発発電所に対する他国等からの弾道ミサイルによる武力攻撃を想定していますか?」と質問する。
すると、安倍首相から返ってきたのは案の定、「弾道ミサイルの脅威に対応するため各種のシミュレーションや訓練を行っている」としながら、「他国等からの弾道ミサイル攻撃に関する想定については、政府として特定の施設についてお答えすることは差し控える」という典型的なゴマカシ答弁だった。
そこで、山本議員は「総理、さまざまな事態を想定し、各種シミュレーションを行っているそうでございますが、川内原発の稼働中の原子炉が弾道ミサイル等攻撃の直撃を受けた場合、最大でどの程度、放射性物質の放出を想定していらっしゃいますか?」と切り返す。
しかし、この質問に答えたのは、名指しされた安倍首相ではなく、原子力規制委員会の田中俊一委員長。しかも、田中委員長は「弾道ミサイルが直撃した場合の対策は求めておりません」と回答したうえ、川内原発1・2号機で何かが起こっても、放射線物質の放出量は「福島第一原発で放出された1000分の1以下」と想定していると答えたのだ。
シミュレーションしているといいながら対策は講じず、何かあっても放出される放射性物質は、見積もって福島の1000分の1くらい……。このいい加減な回答に、山本のツッコミが炸裂する。
「要はシミュレーションしていないんだと、シミュレーションしないんだということをおっしゃったんですよね?」
「みなさん、どう思いますか? 弾道ミサイルが着弾したとする。そのほかにいろんなミサイルが着弾したとして、原子力施設破壊されて、福島の東電原発の1000分の1の放出量で済むと思いますか?っていう話なんです。思えませんよね」
そして、「仮定の質問であり、お答えすることを差し控えたい」といった安倍首相に対しても、山本議員は「仮定の話って言っているけれども、やっぱり仮定の話っていうと、これ、答えるの難しいものなんですかね?」と水を向ける。すると、安倍首相から返ってきたのはまたぞろゴマカシ答弁だった。
「武力攻撃事態はですね、その手段、規模の大小、攻撃パターンが異なることからですね、実際発生する事態もさまざまであり、一概にお答えすることは難しいということでございます」
しかし、こんなもので引き下がる山本ではなかった。ゴマカシを重ねる安倍首相に、安保法制の姿勢との矛盾を突きつけたのだ。
「でも、考えてみてください。今回の(安保)法案の中身、仮定や想定をもとにされてませんか?“A国がB国に攻撃をしかけた”“友好国のB国から要請があり、新3要件を満たせば武力行使ができるのできないの”、これ、仮定ですよね? 仮定でしょ。仮定でよくわからないとごにょごにょ言うわりには、仮定で物事をつくっていこうとしてるんですよ」
「都合のいいときだけ仮定や想定を連発しておいて、国防上、ターゲットになりえる核施設に関しての想定、仮定、できかねますって、これどんだけご都合主義ですか?って話だと思うんです。“我が国を取り巻く安全保障環境、著しく変化”してるんでしょ? 飛んでくるかもしれないんでしょ、ミサイル。“中国が!北朝鮮が!”。いろんな話されてるじゃないですか。“10分で到達します!”。え、で、飛んできたときは? 何もできてませんよ。困りますよね。本気で守る気、あるんですか? この国に生きる生命、財産、幸福追求権守るんだったら、いちばん脆弱な施設、しかも核施設を、どのように防御するかを考えなくてはいけないのに、その(人びとを)逃がす方法も、1000分の1、100分の1? その程度の放出量でしかないなんて、これ、なんなんですか? 意味がわからない」
さらに、山本は、もし弾道ミサイルが川内原発に撃ち込まれたとき「防災計画作成の必要性は最大で何キロメートル圏の自治体に及ぶと想定していますか?」と質問を出していたというが、これに対する回答がなかったと言う。もしもの場合、どの範囲で避難をするか、もちろん考えられていなければいけない問題だが、大庭誠司・内閣官房内閣審議官の回答は、「事態の推移に応じて避難の範囲を決定する」というもの。“起こってから考える”と言っているのだ。この答えに、山本の怒りは頂点に達する。
「要は一度、被曝していただくという話ですよ。実測値で計っていくしかないっていう話ですよ。こんないい加減な話あるかよ」
北朝鮮や中国の脅威を叫ぶばかりで、もっとも標的になると思われる原発に関しては何の検討も行っていない。津波であれだけの被害を出したのだから、弾道ミサイルだったらどれほどの被害になるか、そんなことは小学生でもわかる。そればかりか、国民に何かがあっても被曝してから考えると政府は言っているのだ。
ようするに、安倍首相は「国民の生命を守るため安保法制は必要」と言いながら、国民の生命のことなど何も考えていないのだ。集団的自衛権も実際は「日本人にも命をかけさせてアメリカと対等になりたい」、そして「中国をやっつけたい」という危険な欲望に突き動かされた結果にすぎない。
今回、山本の質問と追及はその安倍の本質を見事に暴き出した。事実、山本のほとんどの質問に、安倍首相はまともに答えることが出来ず、肝心のところはすべて田中委員長や大庭審議官に押し付けた。
(引用ここまで)
(追記ここまで)
以前ホルムズ海峡にイランが機雷をまくのはありえないと批判された時、安倍は「あらゆる事態に万全の備えを整えることが重要」と答えた。ところがホルムズ海峡の機雷よりも遙かに現実味がある「弾道ミサイルが仙台原発に着弾」した事態に対する備えは一切していないことが山本太郎氏によってわかった
— 秋原葉月@anti大日本帝国党 (@akiharahaduki) 2015, 7月 30
(続)これは
①恐怖のあまり現実逃避してる
②もう日本の安全なんかどうだっていいと投げやりになっている
③中国や北朝鮮のミサイルが~と言ってるクセしてその実、そんな危険性は無いんだと確信してる、のどれか
私は③だと思う。つまり安保法制は中国や北朝鮮の脅威に備えてってのは嘘ってこと
— 秋原葉月@anti大日本帝国党 (@akiharahaduki) 2015, 7月 30
ホルムズ海峡の機雷除去のような、およそあり得ないような事態にもあらかじめ万全の備えをするためにわざわざ安保法制を制定するような用意周到な安倍内閣が、ですよ?
さんざん危ない危ないとわめいている中国や北朝鮮の弾道ミサイルが仙台原発に着弾したときのことをシミュレートしていない、そしてこれからもする予定は無さげって、どういうこと?
それは、最初からそんな事態は起こらないと知っているからに他なりません
つまり、安保法制は中国の脅威に備えるためのものではないんです
山本太郎さん、安倍内閣の詐欺を暴いて、GJ!
太郎さんの7/30の質疑も良かったです
夏休みの中高生を意識して、日本がアメリカの違法で非人道的な戦争に荷担するであろうことをわかりやすく伝えてくれました
山本太郎の本日の質問を視聴した。裁判で違憲確定された自衛隊によるイラクへの米兵輸送、その輸送先で実際に行われていたのは「テロリストかも知れない」の名目での米兵による一般市民の無差別虐殺。集団的自衛権への参加とは、こうした米軍の無法行為への加担に他ならないことがリアルに示された。
— 不勉強 (@fu_ben_kyou) 2015, 7月 30
質問の中で、米兵は指令によって最後には路地に転がる死体をも撃ったという事実が示された。この質問構成に関わった川口弁護士から直接聞いた話では、「米兵は、路上の一般市民の死体の頭を打ち抜き、その吹っ飛び具合を競って「遊んでた」」と言う。 https://t.co/ofVBggqZkT
— 不勉強 (@fu_ben_kyou) 2015, 7月 30
川口弁護士からの話の続き。一般市民をテロリストと一方的に認定し家族皆殺し、死体を更に銃撃して「遊ぶ」。これ、狂人の集まりがやってるんじゃない。兵士は全員元々普通の青年なんだぞ。やられた方は生き残っても、体と心の傷は重く一生癒えない。 https://t.co/NfnvD4zcsy
— 不勉強 (@fu_ben_kyou) 2015, 7月 30
参議院では他にも共産党の小池議員、井上議員、社民党の福島みずほ議員など、聞く価値のある質疑が為されましたので、別エントリーにてご紹介したいと思っています
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