昔昔のお話じゃ。世の中が「ばぶる」とやらのころ、若者たちはなぜか「ぶらんど」とかいう舶来品をありがたがって買いあさっておった。
学校にいってみれば右も左も「V」「LV」みたいなマークのはいったバックをぶらさげておったものじゃ。
そういえばくりすますに指輪を3つ買わされたこともあったのう。銀座のシャンテで。あれ?あそこはたしか日比谷映画という映画館だったんじゃなかったかのう。それよりもっと昔、その日比谷映画の前で一人の新人の女優、といっても中学生くらいだったかのう、がサイン会をやっておった。
次にやる映画の宣伝じゃった。みたことのない娘じゃったが変わった名前じゃったので覚えてしもうた。
「やくしまるひろこ」
といったかな。映画は
「野生の証明」
じゃったかな。
話がそれたが、一晩で指輪3個買う金がどうしてあったのか、まるで魔法のようじゃよ。
思い出したが、一週間後にそのうち一個失くした、とか泣きつかれてもう一個買ったようなきがするのう。
あの時代はなんだったのか、きっと夢じゃったのよう。
あの彼女はいまでは三重県で先生の奥さんやっとるらしいのう。子供も二人いてげんきにやっておるようじゃ。
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