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22 April 2006

22APR : 一足お先に研究入門を読む

今朝がた華麗な朝寝をしたためていたところ、ごんごんドアを叩く音で強制起床。ふあいとか言いながら出てみるとラットランド村の郵便屋さんが「これでかくてあんたの郵便受けに入らないんだよ」と小包をひとつさしだす。見ると、空飛ぶ白夜編集人eno7753さまの御名。わ、とばりばり封を引き切ると、出てまいりました、「モンティ・パイソン研究入門」の現物が


思わず、スパマロットのシューバート・シアターで購入した鋭い歯のウサギさんと記念撮影。


そして感動した翻訳人が何をしたかというと、

とりあえず重さをはかった。

おそらく今回は頭痛肩こり鉄アレイ的筋肉痛は避けられると思われます。


ついでに鋭い歯のウサギさんもはかってみた。


軽いなあウサギさん。ふけばとぶよだな。これが確か25ドルくらいしたような。1グラム0.39ドル、本日のレートで1グラム45円47銭。いや換算してどうする。

それから帯。
「モンティ・パイソンを初めて観たときに、『一生バカやって生きていっても良いんだ』ということを知った。
それから長い年月をかけて、思い知ったのは『一生バカやって生きていくことが、いかに難しいか』ということだった」

By 爆笑問題の太田さんです。
パイソンをカラダで愛している人の言葉です。
やはり太田さんはパイソン愛の人だったのです。

それから編集人enoさま。
最後のページにミス・アン・エルクの写真を入れてくださるという、原書にはもちろんない粋なはからいデザインをありがとうございました。
すごい効果でした。
見た瞬間、自分のなかであのニューヨークでの衝撃がよみがえり、思わずびりりとうちふるえました。
お読みでない方々にはなんのことやらさっぱり不明で申し訳ございませんが、詳しくはどうぞ現物をご参照ください。とそしらぬ顔してプッシュしてみる。

「正伝」はハリポをめざす本でしたが、本書は、とりあえず、めざせダビンチコード。いや、この本の内容を、すなわち「聖杯伝説とキリストの生涯とに関し、深い解釈を加えて表現していたある一団の人々がいた、その人々が残したものの意味を、現代の視点でわけいって読み解く本である」と説明してみればダビンチコードに遜色ございません。トム・ハンクス主演で映画化世界同時公開が待たれるところです。

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Comments

(おお、今回は私の縄文式iMacでも書き込みが出来るっ)
ふふふふふ、読みましたよ「研究入門」。ふふふ、でも全部はまだ読まないの。子供の頃にはじめてレディボーデンを買ってもらった時のように毎日毎日なめるように少ぉしづつ読んでいくの。今年のGWはそれで過ごすの。うふふふふ(変態)
でもイキオイあまってつい全体流し読みしてしまいましたけどね。はまると抜けねぇんだこれが。

かつて、四半世紀ほども前に「ホリグレ」「アンドナウ」が劇場公開された時には「こんな不可解にしてクソ面白いものがこの世に存在するのか」と驚き、でもその後の日本ではさっぱりパイソンのニュースが途絶えていったものだから「もうあんな面白いモンは二度と見られないのだろうなあ」と東方の片隅でひとり溜息をついていたのがほんのちょっと前。

21世紀も過ぎてこんな目にあうなんて思いもしなかったですよまったく(歓喜)。

Posted by: masami | 24 April 2006 14:15

★ masami さん
わたしの故パソは、クリスティーズのオークションにかけたらゴッホなみの値段がついたであろう骨董品パソでしたが、縄文式には負けました。土でできてるんでしょうか。いらっさいませ。

今回はどうも、ごく普通の装丁なのに、「重くない」という変な枕詞がつけられているというもっぱらの噂です。いや翻訳人からしていきなり重さをはかっていたりするのですが。しかし内容は重いですね。空飛ぶ編集者Eさんは、「宮沢章夫さんの東大での講義に来ている学生を読者と想定して書きなさい」とアドバイスを下さいました。そういう本が masami さんには真芯でヒットしたようで、わたしはかなり嬉くてにやにやしています。

ところでホリグレとアンドナウのパンフレットに関し、わたしに残すと遺言にお書きくださることをお忘れなきよう。いや、お願いしますどうかそうしてくださいなんでもしますから。いやmasami さん死んじゃだめですがその、えー。

Posted by: akko | 25 April 2006 13:00

「研究入門」つい先程読了しました。軽かったのに10日以上もかかってしまいました。ご翻訳お疲れ様でございました。

個別の方法論の辺りから、なんとなく座り心地の悪い感じで読み進めていましたが、最後のakkoさんの解説を読んで、なんとなくその理由がわかった気がします。というか、語弊を恐れずに言えば、この書物の中で内容、表現ともに一番秀逸なのがこの解説3なのではとも思っています。

「愛」と「理解」が同居している「スパマロット」論を読むと、須田さんや喰さんが渇望しているような日本に於ける「パイソネスク」なものの再構築は恐らく可能だろうと期待しています。その主体者が誰で、どういう様式、形態になるかは私には想像もつきませんが。

自分で何を書いているのか判らなくなってきたので、この辺で。
このコメントどこにつけようかと思ったのですが、やはりミス・アン・エルクに敬意を表して、こちらにしました。あの髪型のジョンが口元をややおちょぼ気味にしている写真は、男性の私にも魅力的です。

Posted by: josan | 05 May 2006 18:43

★ josan さん
どうもありがとうございます。身を粉にしてニューヨークまで通ったあげく、カタギの友人の前であれを3回見たとうっかり口にして「何故同じ芝居しかもパイソンもんを3回見るのか君は、その理由をわかるように説明しろ」とせまられたりした甲斐があろうというものです。

スパマロットの出現により、パイソネスクとは、メディアによるメディアの批判しかも同時にコメディによるコメディの批判でもある形態の、という意味が改めて示されたような気がします。日本でもすでにそういう試みはされていたに違いないとは思うのですが、いかんせん、その記録である古いフィルムがなかなか残っていない。BBCやITVでもかなり消去はされていたらしいのですが(フライング・サーカスも危うく消されてしまうところだったと、確かテリJが正伝で言っていたような)、それでも日本よりは残っている印象がありますし、それにBBCは古いもんでも面白ければ平気でどんどん再放送する。日本の場合契約とか著作権の帰属先とかなんとかが英国の方法と異なり、テレビ局の一存で古いものを再放送するわけにはいかないようになっているという話も耳にしたことがありますが、再放送は若い世代にとってすごく重要なきっかけになると思います。とりあえずそこからなんとか始まるようにならないものか。そして、マンガやアニメーションや映画の方に行く創作系の人々が、少しコメディの方に流れてくるようにならないものだろうか。

そんな理屈はさておいて、アン・エルクがイイというお言葉。実は同様のことを別の複数の殿方の口からも聞いたことがありまして、何故彼女(というか)は男性に人気があるのだろうとしばらく真剣に考えてしまいました。通常パイソンのみなさんが女装をするときには、男性の女装の常として、過剰に女を装おうとしている傾向が見られるようなのですが(エリックとマイケルの判事がどう見ても非実用的なラメの下着を着ているとか)、エルクさんに限ってはあの地味さというか、普通に女である点がかえってアピールするのでしょうか。あるいはちかごろのメガネっ娘ばやりを30年先取りしていたとか。なんて鋭いんだジョン。もう不必要なまでに。

Posted by: akko | 07 May 2006 09:04

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